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ときどき考えること ⑨

今日、卒業生と少し長めに話をした。

昔は親が忙しかったけれど
今は子どもが忙しいー

そんな話題が出た。

なるほどー

だけど・・・私も小学生のときたくさん習い事していて
結構忙しい子どもだった。

小学1年生から 書道、スイミング、お茶、絵画教室に通っていたし
小学3年生には、それに剣道が加わって
小学4年生から、英語(教室は自分ちの敷地内にあったけれど)が入り
小学5年生でスイミングを辞めたけれど
その代わり週3だった剣道が週6になった 笑

地区のドッチボールチームにも入っていた。

そして、9時には寝ていた。

また、今の子どもたちと違うところは、
何か事情がない限り全て自分で通っていたところだと私は思っている。
誰かの都合で行けないことも
誰かの都合で曜日が決まることもなかった。

決められた時間に

親が送迎できないからお休みだとか
親が忘れていたからお休みなんてことはなく

自転車や徒歩、電車で通った。

スケジュール管理を自分でしていたし、
親も、それを信用していた。

親が忙しかったから、それが当たり前だと思っていた。
英語以外は親が決めた習い事だったけれど
いつの間にか楽しんで通っていた。ときどき、さぼりたくなる時期は
どの習い事にもあったけれど・・・。

また

卒業生との話の中に・・・パズルやボードゲームなどの話もあった。

寺子屋にもそこかしこにパズルがあるけれど
私は、それについてあまり触れない。

生徒たちが自分たちから「先生、これやっても良い?」と聞いてきたり
子どもたちが自分たちで「やりたい」と言い出したとき

快く、どうぞ・・・と差し出すことにしている。

大人たちが、あつらえた環境をできるだけ提供したくないからだ。

ただ、子どもたちが、気持ちが向いたときに、また、少し上のお兄さん、お姉さんに誘われたときに、手を伸ばせば手が届く場所に遊び道具と本を置いておくことにしている。

パズルやボードゲームも知育玩具になってしまっている。

何かをするとき、何か目標や目的を持っていないといけないと思っているかのような・・・社会の風潮に、

子どもたちの言動に、ときどきため息が出る。

遊びにも、息抜きにも、休みにも学びやひらめきがついてくる

目一杯楽しみたい。
楽しんでほしい。

その中で、ふと気が付くこと、気が付かないことを大事にしてほしい。

そんな中で、するべきこと、しなければいけないことをきちんとできる子どもたちが育つ学び舎でありたい。

卒業生との話で、改めてそう思った。



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Terakoya Kamei
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