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TETSU.co/バレーボール・セミナー

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バレーボールのコーチングやテクニックに関する考察を発信します。実際に過去に行ったクリックで用いたマテリアル(資料情報)等もアップしたいと思います。
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2021年3月の記事一覧

「育成」というものに光をあてるところから

 なぜ、日本のバレーボール、スポーツ界でアンダーカテゴリにおける「育成」が根付いて行かないのだろうか?と考えるわけです。  多くの人みんなが「育成は大事」だと思うはずです。上のカテゴリからすれば、しっかり育成された選手がたくさん出てきてほしいのは当然のことだと思います。ですが、日本のバレー界でいう「育成」というのは、システムが確立されているのでしょうか?国際的には、スポーツをする子供たちから長期的なビジョンで育成する「LTAD」(Long Term Athlete Dever

おろそかになっていないか?サーブの考え方

日本では不足しがちなサーブの思考 最近では、「サーブ戦術」、「戦術的サーブ」、「サーブの定石」という言葉も用いられるくらい、プレーをよりマクロな戦術の関連性の中で見る必要性が言われてきています。  バレーボールの試合において、「サーブ」はゲーム開始のスタートのプレーです。サーブを打つ側が最初に得点のチャンスをもちます。ですから、サービスエースを得るというのは、最も最短でラリーを制する方法ですから、サービスエースというのはできればほしいところです。  逆に、サーブ権がない方、

バレーボール練習の常識を変える~バレークリニックメモ(11.Sep.2015)

書き留めたメモから~日本のバレーボールを見直す○ 時代から学ぶ、過去から学ぶ、プロセスから学ぶ・・・は大事で、それは教訓を得るだけじゃなくこれからにあったものを生み出す下地となるわけです。 ○ 多くからの発掘やセレクション、鍛えられたフィジカル、とてつもないマッスルメモリーで得たプレー再生能力、多くを犠牲にし乗り越えてきた自負と精神力、不可能を可能にするプランとビジョン、相手にプレッシャーを徹底的に与える組織力、シンプルの質の高さ。トータルバレー。時代ごとの強さの要素が

HOW to TRAIN & PRACTICE

 時々、話題の中で、「なにかいいウォーミングアップは?」とか、「いい練習メニューは?」ということを聞かれることがあるのですが、「ウォーミングアップ」と「練習」の違いや境目というのは、何かあるのだろうか?ということを考えたことがあります。 どのカテゴリでもよく見られる光景としては、一般的に言われている、ストレッチみたいなものをやるところから始まり、少しずつ運動量や運動負荷を上げていくような感じでしょうか?次第にダッシュやジャンプ動作を取り入れていき、ボールを使ってキャッチボー

選択から思考判断による対応へ

ワン・ウェイの危険性何というか、物事とんなことでも、一長一短があり、メリットとデメリットがあるんだと思います。 あとは人それぞれが、自分の経験や価値観に則って必要性から、選択をしていくのだと思います。 ところが、人間の心理というのはインサイダウトな部分も大きく、どうしても一つの正解を求めたくなる傾向があって、見るべきものを見失っていることもあるんだと思います。 例えば、ブロックでは、 フロントして、ハンズアップでサイドステップから跳ぶ場合と、 ステイして、スイングをともなう

ポストゴールデンエイジと「教えすぎ」

 中学生になってからバレーボールを始めた初心者との練習の日々から学ぶべきことは多いです。中学生年代は13~15歳なのですが、発達段階でいうと、神経系の発達が終わるころになります。 ゴールデンエイジを過ぎた世代になりますから、特に新しい運動やスキルを習得しようとなると、小学生時期と比べて、はるかに時間がかかっていくことになります。 バレーボールは、走・投・跳の基本的な運動が複雑に結びついた運動ですから、余計に難しくなってくるのではないでしょうか? そこで、練習やコーチングで最

何を、どのように、どうやって「育てる」か?

日本のバレーボールの「お家芸?」を見直す身長がある選手に「高さを生かして」 というのは何となくイメージしやすいです。 逆に身長が低いなど「高さ」で劣る選手が、高身長の選手にスパイクやブロックで勝負を挑むことを考える時、どうしても、「スピード」とか「テクニック」とか、「ディフェンス」とか・・・そういった別の対抗軸を用いて、足りない部分を補おうという思考がはたらきやすいようです。 相手が、「高さとパワー」で勝っていると分析したその時から、それに対抗すべく一生懸命、レシーブ練習や

バレーボールは指示を待てない・・・なのに・・・

選手に介入しやすいインドア・バレーボール サッカーやバスケットボール、ラグビーなどでは、選手たちやボールがめまぐるしく動き、息つぐ間もない展開が繰り広げられていますが、フィールドが広く、コーチやベンチからの指示(声)が届きにくいです。 野球は、サインを出すなど指示を出す時間は確保できますが、その分、扱うフィールドがとても広い。なので、逐一、コーチの声で全員を操作することはできません。 それに対して、バレーボール(インドア)は比較的スペースが限られていて、コーチやベンチから

敗者になることは怖いことではない ・・・ みんなで確かめ合いたいこと

負けをいつも恐れていた自分 「後悔先に立たず」ですけども、自分自身、日々後悔の連続です。その中でも、もっとはやく学んでおくべきだったと思うのが、スポーツの精神、「スポーツマンシップ」や「フェアアプレイ精神」とよばれるものです。  よく学校スポーツでは、最上級生にとっては引退とよばれるもの迎える最後の大会にさまざまな思いを寄せると思います。選手も指導者もそこにそれまでの努力のすべてをぶつけようとします。そしてさまざまなドラマ、結末が待っているわけです。勝利をし目標に到達できた

脱・ワンパターン思考

「使い分け」から生まれる思考がほしいところ  ここ数年いろんな現場に立ったり、いろんな方々と話していると、なかなか固定概念というか、従来の思考からさらに発展させにくい、壁みたいなものを感じることが多いです。  例えば、いわゆるはやい攻撃・・・仮にセッターに低い返球をしてからの、インダイレクトデリバリーのセットによるマイナステンポの攻撃があるとします。そしてそれを多用したっていいと思っています。決定率や効果があれば。そのチームがそれで勝負したいのなら。  しかし、それを状況

「つくる」 → 「引き出す」

「つくる」 → 「引き出す」 選手には選手の楽しみや遣り甲斐、目標や夢があります。 コーチにはコーチの楽しみや遣り甲斐、目標や夢があります。 スキルアップをしたい、上手くなりたい、勝ちたい・・・ こういったものは、両者に共通した欲求だとも思います。 しかし、それらを実現しようとする際に、どのような過程を踏んでいくのがいいのか・・・。確かに短時間で確実にそれらが達成するのがいいのでしょうけど、何事もそうでしょうけど、短時間で間違いなくうまくいく方法っていうのは、そう簡単に見

時間がかかるけど、大事だと思うこと

これから今まで以上に提案をしていこうと思うことがあります。  それは、本当に選手の「育成」とそれに求められる指導のアプローチです。 長期的な戦略やプランのなさがトップの競技力を下げる 日本では、大型のセッターがなかなか出てきません。リベロが第二セッターの役目を果たせません。ハイセットをする能力、ハイセットを打ち切る能力も世界に追いついていません。  ハイブリッド6っていうのもありましたが、ミドルからのクイックを中心とした決定力がありません。そしてプレーヤーのユーティリティ性

「ベーシック」と「スタンダード」

「基本」(ベーシック)というのは、どの選手にも、どのカテゴリにおいても、共有されるべき普遍的に近いものであると思います。 「標準」(スタンダード)というのは、対象範囲の中での、一般的でごく普通であること。または普通になされているもの、基準。 バレーボールにおける「当たり前」を考えた時、「ベーシック」と「スタンダード」との意味合いが、ややごちゃ混ぜになっていて、議論が不透明になったり、「基本」の浸透や、「標準」化を進めようとする際の妨げになっているように思える時があります。

基本から応用形へ、型から技へ。練習の成果の行くつく先

「練習の成果が出る」というのはどういう時か?「上手い選手」とは何か? こういったことにふと思考がおよんだりする時があります。 青少年の練習、指導現場をみてきた時間が長かったので、バレー特有の難しい運動・・・オーバーハンドパス、レセプション、スパイク動作、サーブのコントロール・・・こういったものが、「どうすればいちはやく習得できるか」ということへの思考錯誤や労力は、どのコーチ(指導者)も日夜研究をされているのだろうと思います。 知らないからできない ↓ 知っているけどできな