『炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学』(著: 夏井睦)
※ネタバレ(?)します。
【内容】
炭水化物の摂取を減らすことでダイエットすることが可能であるとの自説を語った本。
近頃の糖質制限ブームの陰の火付け役の本だそうです。
【感想】
加齢とともに、体重が減りにくくなっていると感じるようになったこともあり、読んでみることにしました。
単純に、炭水化物は太って良くないからやめましょうといった本かと思ったら…
そもそも、現代の栄養学は科学的に稚拙すぎる、カロリー計算という考え方次第が子供じみた過程の元で作られたものであるのだそうです。
なんなら、生物の進化過程から考察しちゃうと、そもそも食べたものがそのままエネルギーに変換などされていないし…
腸内細菌の働きによって食べたものの変換かわ行われているのだから、食べたものと腸内細菌との関係性で見ていかなければいけないとのこと。
そして、人間が炭水化物を食べるようになったのは、そもそも農耕社会が始まってからであり、人間の身体は大量の炭水化物を食べることを前提として出来ていないのではないか、などなど…
そこから地球環境論や、生物種についての考察など、なんなら『サピエンス全史』を補完するような内容とも感じました。
というか、この本は、『サピエンス全史』と同じ2011年に出版されていて、同時期に同じようなことを考えていた人がいたってことなんですかねえ…
結論としては、人類はいわば炭水化物依存症状態になっており、糖や炭水化物なしでは生存出来ないと思われているがそんなことはなく…
タンパク質や脂質、野菜などをメインに食事をとった方が、健康的で快適な生活を送れるとのこと。
真偽の判断はきちんとつかないのですが、それなりに説得力を感じました。
なので、ちょっとだけ影響を受けて、家で食べるご飯の量を半分程度にして、その分を豆腐を置き換えるという形で、この理論を取り入れてみることにしました。
完全に炭水化物を抜いている訳ではないので、どの程度の効果があるのかは不明ですが、しばらくやってみようかと思ったりしています。
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334037666