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『池上彰の宗教がわかれば世界が見える(著:池上彰)』〜ニュースを深掘りする鍵は宗教にあり。宗教がもたらす政治と社会の隠れた影響力
【内容】仏教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教についての解説、及び7人の宗教家や思想家など第一人者にインタビューした本。 【感想】宗教と政治、その交錯点を見つめる 麻生太郎氏が総理大臣に就任した際、海外では「日本初のクリスチャン総理大臣の誕生」と報じられたことをご存じでしょうか? 日本国内ではほとんど触れられることのなかった視点ですが、欧米圏では政治家の宗教が大きな注目を集める重要な要素だとされているそうです。 この本に書かれたこよ指摘を読んで、バラク・オバマ氏が大統領選
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『それでもなぜ、トランプは支持されるのか―アメリカ地殻変動の思想史(著: 会田 弘継)〜ディストピアはもう現実?現代アメリカの悪夢
【内容】 ドナルド・トランプはなぜアメリカで支持されるのかを、歴史的な経緯を踏まえて解説の書。 【感想】 またしても、メディアに騙されたような気がします。 日本の報道ではカマラ・ハリスが優勢というニュースばかりで、私も「8割方ハリスが大統領になるだろう」と思っていました。開票が始まって数時間後も、両者が拮抗しているとの報道が続き、やはりハリスが勝つのだろう、もしトランプが負けたらまた暴動や裁判沙汰になるのでは…と勝手に想像していました。 しかし、ふたを開けてみれば、トランプ
『テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする展 Terence Conran:Making Modern Britain(東京ステーションギャラリー)』〜ユニクロも影響を受けた?当たり前すぎて気づかない、コンランが生んだ普遍デザインの秘密
【内容】 イギリスの家具・インテリア・デザイナー、雑貨店・レストラン経営者のテレンス・コンランの回顧展。 【感想】 「物を売るんじゃなく、生活スタイルを売る」 「いいデザインとは、98%の常識と2%の美学から生まれる!」 これはテレンス・コンランが生前語った言葉だそうです。 家具やインテリアデザイナーとしてキャリアをスタートした彼は、その後ライフスタイルショップやレストランを経営し、どの分野でも成功し、デザインした商品は作られ続け、ビジネスは継続しています。 展示されていた
『一休フォーラム 「一休と女性たち」 (学士会館 202号室)』〜遊女、禅僧、そして風俗画。中世の日本が現代に語りかけるもの
【内容】 一休と、晩年を共にした女性・森女(しんにょ)について、一休を巡る後世の創作や、その影響が浄土宗や浄土真宗に及ぼしたもの、また中世日本における遊女の社会的地位や役割についての講演。 【感想】 一休に関するフォーラムが開催されると聞いて興味を持ち、参加しました。また、開催場所が学士会館で、以前から前を通るたびに中が気になっていたこともありました。建物内は大理石やステンドグラスで飾られていて、趣深い雰囲気がありました。こうした機会でもないと訪れることはなかったかもしれず