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【1話完結小説】隣人
ある春の朝、私はむずがる3歳の息子をマンション下の公園に連れて行こうといつもより早い時間帯に玄関を出た。
出たところでちょうど隣室のドアも開いた。このマンションに越して3ヶ月、隣人と初めての遭遇だった。今から出勤するのだろう。パンツスーツとヒールが板についたアラフォーと思われる女性だ。
「あ、おはようございます」
思わず声をかける。何度か引っ越しの挨拶に伺ったのだが、タイミングが悪く今まで会うこと
ある春の朝、私はむずがる3歳の息子をマンション下の公園に連れて行こうといつもより早い時間帯に玄関を出た。
出たところでちょうど隣室のドアも開いた。このマンションに越して3ヶ月、隣人と初めての遭遇だった。今から出勤するのだろう。パンツスーツとヒールが板についたアラフォーと思われる女性だ。
「あ、おはようございます」
思わず声をかける。何度か引っ越しの挨拶に伺ったのだが、タイミングが悪く今まで会うこと