数日間入院した患者におけるサル痘発症:曝露された医療従事者の感染リスク評価
はじめに
2022年に流行が確認されたサル痘は、2022年1月1日から10月30日までで、109の国・地域から77,264人の累積感染者数と、36人の累積死亡者数を記録しました(WHO発表)。サル痘は天然痘に似た皮膚病変が特徴的ですが、感染者の中には皮膚病変がほとんどない非典型的な症例もあります。このため、診断が遅れ医療従事者への曝露リスクが高まる可能性があり、現に医療従事者への感染例も報告されています。
今回ご紹介する論文は、サル痘の診断が遅れた入院患者に適切な個人防護具(