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青春の後ろ姿#24 〜20代は、清志郎と、バイクと、文学以外に何もありませんでした〜源氏物語辞典・源氏物語事典
というわけで、長々と『源氏物語大成』を収めました。
大成の隣にさりげなく並んでいる『源氏物語辞典』と『源氏物語事典』ですが、それぞれ「ことばてん」と「ことてん」と呼んでいました。
そうそう、「本文」も、「ほんもん」と発音していました。そして「作品」という言い方は絶対しませんでした。書かれたものを「作品」と呼ぶことは、作為を肯定することになってしまい、自由な解釈の否定につながるからです。
なんだそのこだわり、ばかみたいっていう感じですよね。構造主義かぶれの世代の研究者はみなさんそうだと思います。そして「ほんもん」はもちろん「テクスト」と呼ぶわけです。
高校の教員になって数十年経った今も「作品」と言うのに抵抗があります。でも、高校生相手に「作品」と「テクスト」の違いを話す前に、「き」と「けり」の違いや、伝聞推定と断定の違いの識別法などを話すべきですから、授業中、そうしたこだわりを棄てようでも棄てられない、と葛藤しています。
次回からは、その源氏物語の本文の書籍を収めます。
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