安心感のなさ、それぞれ|PTSD、愛着障害、不安型愛着スタイル、発達障害
どういう人が安心感を感じないのか、3つの場合に分けて考えてみました。大きく分けると次の3つでしょう。順を追って解説しましょう。安定型愛着スタイルでも不安なときはあるということですね。
PTSDの人
愛着障害の人
不安型愛着スタイルの人
※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■PTSDと安心感
誰でも安心感のなさを感じるときがあります。一番それを感じるときは、PTSDを負ったときです。たとえば電車に乗っていてその車両で殺人現場を目撃したとか。
普通に生きていたらそういう現場に遭遇することはないので、その不条理さによって、あなたが構築した基本的信頼感の一部に亀裂が入って、それ(事件)は恐怖感情の奥深くに侵入してきます。
これが安心感のなさに直結します。
これが日常的に起こっているのが愛着障害の人々です。
■愛着障害と安心感
DSM-5ではPTSDの仲間として愛着障害が真っ先に紹介されています。愛着障害は、PTSDと同じ発生原理なんですね。ちなみに適応障害も、PTSDと同じ仲間です。
PTSDが、その事件の記憶がフラッシュバックしたときにだけ安心感が崩壊するのと違って、愛着障害の人の安心感のなさは、24時間そのような事態に直面しています。
地球ではないどこか、大気圏の外側で生活しているような感じです。
■不安型愛着スタイルと安心感
不安型愛着スタイルの人は、土台に(母親からの)見捨てられ不安が巣くっています。その不安によって土台がガタガタです。いつ崩れ落ちるかもしれない土台で生活しています。
普段、それを意識することは少ないかもしれませんが、こんな秋のような季節になってくると、さみしさやむなしさが押し寄せてくるかもしれません。
居ても立っていられなくなって、誰かを求めてつかの間の安心に浸りたい気分になります。しかし、どう転んでもひとりだと分かってくると、母の代理を求めなくなるでしょう。さみしさが納まっていくでしょう。
■発達障害と安心感
発達性トラウマという概念があります。トラウマ(PTSD)によって発達障害になるという概念ですが、DSM-5では却下されました。「発達障害はPTSDの仲間ではない」という当たり前の判断がされたということでしょう。
ただ、発達障害では二次障害を考えなければなりません。例えば、発達障害によってミスを繰り返して、他者から叱責され続けて気分が落ち込んで、不安障害を発症したような場合に、二次障害といいます。
生活環境や職場環境が彼らにとって劣悪な場合、不安やうつを二次的に発症しやすいのです、そういう安心感のなさはありますね。
彼らを肯定するような環境を整えてあげると、安心感は戻ってくるでしょう。
■まとめ
PTSDになったときは誰でも安心できません。
愛着障害の人は、24時間緊張状態が続いています。
不安型愛着スタイルの人は、さみしさが身にしみ入る秋の季節などに、見捨てられ不安が増悪します。
発達障害の人は、環境を整えてあげると安心が復活します。
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■他の助けを求めるのもいいでしょう
あなたが愛着の問題を抱えている場合は、自分の物語を十分に話せる臨床心理士などの専門家に相談するとよいでしょう。もし、いまのカウンセラーがいまいちと感じるのなら、別のカウンセラーを探しましょう。あなたにとって良いカウンセラーはあなたの一生の財産になります。あなたのカウンセリングがうまくいきますように。
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