愛着に問題があるかもと思った時に初めに頼る場所は医療機関か?カウンセリングルームか?
愛着問題の相談でしたら、第一選択肢はカウンセリングルームです。それも愛着のプロのいるカウンセリングルームの扉を叩きましょう。
ずっと悩み続けている人、悩みが絶えない人
新たな悩みが生まれた人
悩みがだんだんとひどくなっていっている人
悩みというものは生きている限りなくならないものですが、暗雲立ち込めている場合は、少しは青い空を見たいと願うのは自然なことです。
そんなとき多くの現代人は、まずググるのではないでしょうか。そして動画を漁る(あさる)。そこにはそれらしいタイトルが躍っていたりしますが、結局のところ悩みは深まるばかりで、解決にはつながらず、途方にくれている方もいらっしゃるでしょう。
そんな人が次に打つ一手が、
カウンセラーへ相談する
医者へ相談する
このどちらかでしょう。医者のほうがハードルが低いのは事実ですが、最近はカウンセラーを選択する人も増えてきています。これはさまざまな理由がありますが、薬の医療への抵抗も増えていることも影響しているでしょう。
この記事は医療への抵抗を増長させるためのものではありません。リファー(紹介)は重要な行為で、プロのカウンセラーや医者であるならば、必要なときにはカウンセラーや医者へリファーをすることが常識です。それを踏まえて、いただいた質問を考えてみましょう。この質問はソレア質問箱にいただいたものです。
※今回の記事については概要をコンパクトにまとめてラジオでも話しています▼
愛着関係の悩みを持っていると自覚されているのですから、まずは迷わず愛着専門のカウンセラーに相談されるのがいいでしょう。つまり②です。
そして最初から「親との関係に問題があるようなので、医療機関にかからずカウンセリングに来ました」とおっしゃって大丈夫です。
それで躊躇するカウンセラーでしたら、別のところを探したほうがいいかもしれません。愛着が専門のカウンセラーでしたら、クライエントが愛着の問題と言ったとしてもそれに流されることはありません。ひょっとすると愛着の問題ではないこともあります。そういう見立てにも対応できるのが専門家です。そして正しい見立てによって正しいカウンセリングが行われます。
カウンセラーは診断はできませんが、見立てはできます。見立てとは心理的な判断であり、そこには回復へ向けての指針も含まれます。診断とは精神医学的な判断ですね。
カウンセリングは精神医学的な診断を参考にしながらやっているわけではないのです。脳機能に問題がなければ、こころの問題ですので、生きづらさに焦点を当てていきます。
たとえばうつ病という診断がされていても、うつ病のためのカウンセリングがあるわけではありません。この人がどうしてうつ病のような症状を出しているのか、その背景を考えていくのがカウンセラーが行っている心理学的な見立てです。そしてそこへ降りていって、その悩みが軽減するよう一緒に考えていくのがカウンセリングです。
親との関係についてメスを入れていくのでしたら、それは薬では治るものではないので、カウンセリングを優先に考えてもらっていいでしょう。そしてカウンセリングをやっていく中で、たとえば眠れないんです…という訴えが出てきたら、「それについては医療機関へ相談されるのがいいですね」との提案がカウンセラー側からされるでしょう。
そのときはカウンセラーが懇意(こんい)にしているクリニックなどを紹介してもらって、その症状への薬の適応を尋ねるのがいいでしょう。病院というのはそうやって利用されるのがいいかと思います。
つまり愛着に関する悩みの場合、次の順番がよさそうです。
①カウンセリングルームへ相談
②医療機関へ相談
■除外診断の原理からいくと医療へ先へかかった方がいい
質問者さんは、①病院で診断を受けてからカウンセリングを受ける、という選択肢もお考えになられており、そちらのほうがいい場合もあります。つまり心理的な話でない場合もあるからです。
30年以上前には、精神疾患を特定するために、①外因、②内因、③心因の順番で除外していきました。つまり
➊脳に影響する物質や外傷があるか(薬物中毒や高次脳機能障害)
➋遺伝や病気のなりやすさ(脆弱性)があるのか(統合失調症、躁うつ病、発達障害など)
➌社会生活に問題があるのか(上記以外の精神疾患)
この順番で除外しながら診断をしていきました。質問者さんの「①病院で診断を受けてから」というのは、上の➊と➋に当たるものですので、病院→カウンセリングという順番は、妥当性のあるチョイスといえるでしょう。
しかしカウンセラーを最初にした場合でも、病院へリファーすることを想定しながらカウンセリングが進められるため、結局、病院へ紹介することも起きてくるので、どっちを先にしてもいいとも言えます。つまりカウンセラーが➊と➋を見る視点をもっていれば、見落としは起きないということです。
■愛着の問題だと分かったらカウンセリングへ切り替えたほうがいい
もし医療機関にかかっていて、自分の問題が愛着の問題であることが分かった場合は、医学的な処方はキープしたまま(例えば、情緒不安定だとか、抑うつ症状がきついとか、眠れないとか)、カウンセリングに変更したほうがいいかと思います。
愛着の問題はカウンセリングでケアしていく部分だからです。もちろん愛着の専門の医療をしている医療機関なら、そのまま続行でもかまわないでしょう。ただ、愛着専門という医療機関はなかなか難しいところがあります。岡田先生の息のかかった相談室でも、対応に疑問だと思えるところがあります。実際、そうやってソレアに流れついて来られているかたもいらっしゃいます。
■ソレアの場合の除外診断(見立て)
ソレアは精神科医の高橋和巳先生の除外診断に基づいて見立てを作ってケアをしています。つまり、
①脳機能の問題があるかどうか(外因+内因)
②愛着の問題があるかどうか(心因)
この順番です。ですから、まず外因と内因を排除してから心因を考えていくという見立てですので、伝統的な診断方法に乗っ取っているといえるでしょう。
■他の助けを求めるのもいいでしょう
あなたが愛着の問題を抱えている場合は、自分の物語を十分に話せる臨床心理士などの専門家に相談するとよいでしょう。もし、いまのカウンセラーがいまいちと感じるのなら、別のカウンセラーを探しましょう。あなたにとって良いカウンセラーはあなたの一生の財産になります。あなたのカウンセリングがうまくいきますように。
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