愛着不全の「期待」について|基本的信頼感があるということ
今回の話は、前回と似た話▼ですね。今回は愛着不全をフィーチャーしました。
ファンタジーは空想、期待はかつて体験した記憶|愛着障害と愛着不全の臨床ノートより
※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■期待は基本的信頼感があるから
親にむかつくためには、ムカついても捨てられないという確信(絶対的安心感・基本的信頼感)がないとムカつけません。
これは質問者さんのおっしゃるように、基本的信頼感があるがゆえの反抗なんですね。
ぶつかって、逃げずにガツンと受け止めてくれる。これが正常な親子関係で、特に思春期になって効いてきます。
■期待を向ける子どもへの親の対応
ただ基本的信頼感があっても、思春期のぶつかりが空振りに終わることもあります。これは親が愛着不全のケースが多いです。子どもがぶつかってくることが怖くて(不安)で、親のほうが逃げてしまうのですね。
子どもが正常な発達をしている場合は、親は逃げずにがっしり受け止めることが必要です。しかし、子どもが発達の問題を抱えている場合は、特別な対応というか支援が必要です。発達相談を考えてみましょう。
親が成人期まで達している場合で子どもの反撃が大きい場合は、親子のねじれのケースでしょう。親が受け止めているうちに鎮静化していくと思います。
心理職はそのへんをしっかりと見立てて対応していきましょう。
親が愛着不全にしろ、成人期にしろ、いづれにしても、子どものカウンセリングというよりも、親のカウンセリングが必須です。
■まとめ
親へムカつけるのは親への基本的信頼感があるから
思春期の子どもの反撃には逃げずに受け止めよう
□1973年の夏とプログレ|ラジオおやすみカフェ
今日のラジオおやすみカフェのテーマは…1973年の夏とプログレッシブ・ロック。詳細はラジオをお聴きください。
ピンクフロイド
EL&P
キングクリムゾン
■他の助けを求めるのもいいでしょう
あなたが愛着の問題を抱えている場合は、自分の物語を十分に話せる臨床心理士などの専門家に相談するとよいでしょう。もし、いまのカウンセラーがいまいちと感じるのなら、別のカウンセラーを探しましょう。あなたにとって良いカウンセラーはあなたの一生の財産になります。あなたのカウンセリングがうまくいきますように。
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