良いブランド・悪いブランド|健全なブランド意識と病的なブランド意識について
ブランドを意識するとは、相手との違いを意識・主張することです。「わたし、こんなの持っているのよ。他の人と違うでしょ!?」そういう主張です。このことについて、人間の成長という心理学の視点から考えてみました。
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※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■人間を構築しているもの
人間の構築…大上段に、大袈裟(おおげさ)に表現したかのようですが、人間の特性として、相手と違うことに安心することと、相手と同じことに安心すること、この2つがあると、コフート先生は言っています。違うことに安心するのは人生の初期、幼少期に体験します。また、同じことに安心するのは学童期以降に体験していきます。
相手との違いを肯定するで安心すること。これは親が子どもに対してやっていることです。お前は人と「違って」スゴイ!と。これが母性や父性なんですね。他人と比較しているわけではなく、お前はこんな違いがあってスゴイね、という子どもの個性を最大限にほめたたえている行為であることが大切です。
他人より優位だからスゴイじゃなく、他人と違ってスゴイ、なんです。
相手と同じことで安心すること。これは子どもが仲間に対してやっていることです。「同じ」グループに所属していて安心する。これが双子(友だち)ですね。
この、母性・父性・友だちが人間の基盤になって、人は社会生活を営んでいます。
■健全なブランド意識
人間は、母性・父性・友だちを必要とする生き物でした。「違い」を意識するブランド自慢は、この母性や父性の体験からの行動と考えることができます。あの懐かしい、健全な、自己愛からにじみ出てくるもの。これが健全なブランド感ですね。
健全な自己愛、これと密接に関連しているのが健全なブランド感です。
自己愛には健全なものと、病的なものがあると発見したのがコフート先生です。パーソナリティ障害などで問題になってくるのが、この病的な自己愛ですね。すると、ブランド意識にも病的なものがあると考えるのが自然でしょう。
■病的なブランド意識
質問者さんのいう「ブランドの名前しか価値がない」となると、病的な自己愛がひょっこりと顔を出しているかもしれません。
幼少期に受け取った母性や父性が足りないと、承認欲求が肥大化して「もっともっと」とブランドを求め出します。「千と千尋の神隠し」で、千尋を探して湯場を登っていく肥大化したカオナシです。
千尋がブランドで、肥大化したカオナシが承認欲求ですね。
■まとめ
このように、ブランドを意識している人の背景(生育歴)が重要ということです。
①十分に承認されて生きてきて、その充足感の上でブランドに惹かれているのか
②親に承認されてこなかった過去があって、その欠乏感の上でブランドに惹かれているのか
①と②は天と地の差がありますね。②だと、いくつ求めても満足することはなく、知らないうちに買い物依存になっていくかもしれません。
□あなたのブランド自慢は?|ラジオおやすみカフェ
今日のラジオおやすみカフェのテーマは…レター募集。ブランド自慢してください笑。詳細はラジオをお聴きください。
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