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受容されると自信がつく|この自信は一生消えない

何かができたから自信がつくわけではありません。誰かに受け入れてもらえると自信がつくのです。こうやってついた自信は消えることはありません。

022年6月7日の高間のツイート

【質問】上のtweetについて、分かるようで(実感として)分からない自分がいます。
自己理解と自己受容から、自信というか、諦観 (ていかん)や自分なりの生き方の落とし所が見えてくる、というのは経験としてわかります。しかし、自分以外の他者の受容によってなぜ自信がつくのか、本気でわかりません。
もっと言えば、他者の受容をあてにするのは、自分にとって最も恥ずべきことというか...「危ない橋」に思えてしまっています。

ツイートの反証(はんしょう)のようになってしまってすみません。高間先生ならこういう疑心暗鬼(ぎしんあんき)な人間もよくご存知と甘えた質問箱でした。これこそ他者の受容を期待してる接触かもしれませんね(笑)

高間しのぶの質問箱より

※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼

※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。

■受容されると、世界で生きていくための自信がつく

人は誰かに受容してもらってホッとします。たとえ、ひねくれた人でさえも内心はホッとしているはずです。もしこれが皆無ですと、何かしら別の病態を持っているかもしれません。カウンセラーに相談してください。
そして、この「誰か」とは、つきつめると母親です。

この共通した感覚があるから、カウンセリングという職業が成立します。受容してくれないカウンセラーのところなど、誰も行きたくないでしょうし、こころも落ち着きません。

誰かに受容してもらうとは、その人との間に信頼関係ができるということです。この信頼感は、かつて遠い昔、母親からもらった「基本的な信頼感」と呼応します。それと呼び合います。そうやって、母親との間に構築された基本的な信頼感が、他者との間の信頼に拡大していく、これが成長です。

この成長していく信頼が、世の中で生きていくための自信につながっていきます。

人の人生は、まず母親から受容されることから始まっています。自己受容も、この他者(母親)からの受容があってはじめて成立するものなんですね。

カウンセラーは、カウンセリングルームという狭い空間で相談者と出会って、彼らを受け止めて、信頼関係を作っていきます。この作業を通して、相談者には自信が築かれて、回復していくのです。

精神分析のコフートは、これを自然に、確信犯的に、やっていました。「積極的な共感」が、これです。

■他者から受容されることについて

他者から受容されることについて、考えてみます。その前に「自己受容」について考えましょう。

◇自己を受容すること

これができれば人生最強でしょう。誰に受容されなくても、自分で自分を受容できれば、満たされるわけです。ですから、当然、揺るぎない自信も出てくるでしょう。

自己受容ができている人は、人生何も問題なく過ごせるでしょう。ささいな出来事は頻繁に起きますが、それも曇った天気くらいの感じでやりすごすことができるでしょう。

自己受容はなかなかできるものではありませんが、皆さん、それに近づくことはしていると思います。年をとってくると、質問者さんのいうようなあきらめによる自分との折り合いもつけられるようになるでしょう。

◇他者から受容されること

他者からの受容を期待することは、確かに「甘え」と見る向きもあるでしょう。甘えだから、とても恥ずかしいこと、とも思えます。こういう人は援助職の人に多い気がします。

人に頼ることをしませんから、自分ですべて抱え込んでしまって、にっちもさっちもいかなくなって、燃え尽きてしまう。結果的に、仕事に大きな穴を開けてしまって迷惑をかけてしまう。そんな自分など生きている価値がないと思って、命を断とうしたりします。

こういう危ない橋を渡っている人々も、少なからずいるでしょう。大人になった責任を果たすため、自分だけで抱えようとします。ストイックですが、生きるのが下手な人々です。

ただ、「誰かに受け入れてもらったという体験をすること」は、受容を期待しているわけではありません。

「人はそれぞれ助け合って生きているんだな、私も、誰かに何かをしてあげよう」自然と、そんな気分にさせてくれるのです。自分に自信がついてくるから、人にも何かをできるようになります。

■まとめ

  • 誰かに受け入れてもらえると自信がつく。この自信は一生消えない。

  • 誰かと信頼関係を結べると自信がつく。

◇自分と向き合う宇多田ヒカル、精神分析中。

今日のラジオおやすみカフェのテーマです。Vogue今月号の宇多田ヒカルのインタビュー記事です。詳細はラジオをお聴きください。

「自分を愛するってどうしたらいいの?」──宇多田ヒカルの思考を辿るインタビュー、全文公開。(BY JANE SU 2022年6月7日)

宇多田ヒカルとその母親との関係については、ソレアの記事をご覧ください▼

■他の助けを求めるのもいいでしょう

あなたが自信がない場合は、自分の物語を十分に話せる臨床心理士などの専門家に相談するとよいでしょう。もし、いまのカウンセラーがいまいちと感じるのなら、別のカウンセラーを探しましょう。あなたにとって良いカウンセラーはあなたの一生の財産になります。あなたのカウンセリングがうまくいきますように。

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