本・YouTubeこそ人材の有効活用。
とある日。
会社の週次ミーティングで、会社固有の内容ではなく「一般的なトピック」に関する研修VTRを視聴する時間があった。
私は既にその内容について、本やYouTubeで自学自習していたものだった。
会社が独自で解説したVTRは、特に面白い事を言うワケでもなく淡々と理路整然とした話を続けていた。
私は、よっぽど面白いモノや、目が離せないものではない限り
「座って動画を視聴する」という事ができない。
大好きな「不適切にもほどがある!」も習い事の見学中にスマホで見ている(笑)
配布された資料は説明が始まる前に読み始めてしまうので、大体皆が見てるページから1,2ページ先へ行ってしまう。
あまりにも退屈なので←オイ(笑)
近くに座っている若手の男性に「この話なら、YouTubeのコレが面白かったよ」等とこっそり紹介し始めた。
若手男子はそんな「知識系動画」というモノが存在する事を知らなかった様で「えぇ!すげぇ!!」と素直に驚いてくれて可愛かった(笑)
それで、ふと思った。
「アレ?これこそ人材の無駄遣いじゃない?」
情報の格差
私はその「一般的なトピック」について調べていた時、とある士業の方が書いた本を読んでいた。
その著者のプロフィール欄に「限られた人に情報提供するのではなく、より多くの人に情報提供をしたいと思いYouTubeを開設した」と書かれていて、大きくうなずいた。
今流行りの新NISAにしても、概要なら1対1である必要もない。
金融機関の店頭に「投資セミナーのお知らせ」等と貼られているけれど、そのセミナー会場で呼べる人数だってどんなに多くても50人程度?
それに参加者としても、わざわざ決められた日時に出向くというのは面倒な話だ。
先日読了した本の中にもボスがこう話している。
YouTubeで触りだけ聞いて、もっと深堀したいと思えばそのスピーカーが書いた本を探せば良い。
その本が並ぶコーナーには大抵「関連本」が沢山並んでいる。
又、本の巻末に「参考文献一覧」等が載っていて、その本を読む事で知識は深まる。
大型書店が近くになくてもAmazonで大抵の本は手に入る。
昔なら都心部の大型書店を練り歩かなければ見つからなかった様な本が手軽に買えるのだ。
私の様に「座って人の話を聞く」という行為が根本的に苦手な人間にとって、本やYouTubeで独学して「どうしても分からない所だけを専門家に聞く」という方法はとても有難い。
教育の世界にも
コロナ禍の頃から度々「一斉授業なんかYouTubeで十分だ」という声が聞こえる。
これは本当にその通りだと思う。
もっと言えば、「講義が必要か否か」も選べたら良い。
私の様に「ある程度(レベル)までは独学の方が合っている」というタイプは子供の中にも沢山いると思う。
以前も書いが、長男はRISU算数という算数専門のタブレット教材を年長の
冬からスタートして、物凄いペースで解き進めている。
ちょうど今日、前回受けた算数検定の合格発表があり無事に9級(3年生相当)に合格できた。
勿論これで完璧に理解できているとは思えないけれど、長男にとっては
「1年生の算数の授業」と言うのは、「友達と一緒だから楽しい」という位しか意味はない(あるかもしれないけど💦)
もし塾へ行った所で「ほぼ一斉授業」な事には変わりがない。
因みに合格発表もWEBなので、郵送の結果を待つより遥かに早かった。
人材という観点からも
職場で子供のいない方々に、「保育園の枠が空き始めて、少子化を実感する」という話をしたら大変驚いていた。
それくらい「リアルに感じている人」がまだ少ないのだ。
その話をした日に、私は自分の住む町の人口推移まで見た。
すると、R2年までは転入や出生が死亡を上回って「毎年増加」だったのに対して、R3年に初めて「減少」に転じ、翌年には減少幅が大幅に増えていた。
人そのものが、めちゃくちゃ減っているのだ。
だからこそ、人材の無駄遣いをしている場合じゃない。
「一斉授業」が本・YouTubeに置き換わる。
「研修」や「セミナー」で集客していた事業も本・YouTubeに置き換わる。
もう既にその流れが始まっている。
後は私達が、自分の知識習得の時だけではなくあらゆる現場で
「人から直接聞く」のではなく「本やYouTubeによる講義」を「アリ」と思えるか否か?なのではないだろうか。
勿論、本もYouTubeも膨大な情報があり選ぶのが困難という側面はある。
だからこそ、十分な知見を持った先生や専門家が「情報の地図」を作ってくれても良い気がする。
先日、公立の小中学校の授業時間を5分短縮するか否か?についての議論を数年かけて行うというニュースを見かけた。
でも、そんな事に数年費やしている場合ではない位この先の変化は早い。
個人としての在り方を、これからも問い続けたい。
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