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shizugon
2022年3月27日 07:20
どこになにがありますか?ぼくのせなかにはこうらがありますとりはずしもできますこうしてたたいておとをだすこともできますカホンみたいだねってきみがわらいますだからうれしくてぼくはたくさんこうらをたたきますリズムにあわせてきみがうたうのでたのしくなってこのままときがとまればいいなっておもいますゆびをみせたらきみがおどろいてぼくといっしょだと
2021年11月20日 13:58
ぼくの羽根は しろくて ふわふわしているでしょまだちいさい翼だけど 5さいにしては りっぱだねってみんながほめてくれるんだおとうさんの翼は おおきくてところどころに くろい羽根はいいろの羽根 しろい羽根 ちゃいろの羽根いろんないろの羽根がまざっているけどおおきくておおきくて かたくて りっぱだからぼくも おおきくなったら おとうさんの翼みたいにかっこよくなりたいんだ
2022年6月2日 11:27
「きょうはおねしょしなかったよ」マキはエミリーにこっそりいいました。エミリーはパチパチと2かいまばたきをしました。おねしょをしない日は、ユミちゃんにめいわくがかかりません。これからは、せんたくのお手つだいもしたいとおもいました。マキがおりこうさんにしていれば、みんなにもめいわくがかかりません。お空をみれば、ママがわらっています。だけど目をとじると、ママがないています。ママが足をひ
2022年3月29日 16:39
ナオが居なくなって一週間が過ぎた。ナオと同じ部屋のミズキは先生に呼ばれ、ナオから何か聞いていないか、行き先に心当たりはないか聞かれた。ミズキの知っているナオは、いつも冷静だった。不機嫌を顔に出したり、暗い顔をしていたこともなかった。かと言って、楽しそうにしている顔も、笑っている顔もあまり見たことがなかった。なにかあったのかな。検討もつかず、ナオのことを思い浮かべながらも、ミズキの視線は
2022年3月4日 21:14
決めた。すべてからさようなら。わたしのすべてを運命という名のカプセルに入れてしまうなら、自分から捨てに行けばいい。ナオの心は大きな静けさを手に入れたように冷静だった。今朝の食堂での、ユミのブチ切れ事件。ママに会いたいと泣き叫ぶユミの姿を見て、あのハルでさえ、目を伏せ涙を堪えていたのがわかった。他の子もそうだった。みんなの親を待つ気持ちが痛いほど伝わってきて、食器のぶつかる音
2022年2月11日 12:57
洗濯機の前で三回目の洗濯物が回るのを、ユミはぼんやり眺め、朝の出来事を思い出し目を瞑った。もうすぐ2年生になるというのに、いつまでもおねしょが治らないマキに、またきつく当たってしまった。マキだって、わざとおねしょをしているわけじゃないのもわかっている。どもりながら、謝るマキにもイライラした。いつまでもベッドの上でグズグズしているマキの腕と足をつねり、乱暴にシーツをはがした。その反動
2022年1月30日 19:18
ユウトが園を出て、坂道を下りていくのをすべり台の上から見送った。すべり台の上の一番高い所からは、園から数十メートルはある坂道と出入口の門が少しだけ見渡せた。ユウトは、最後までわたしを探していた。みんなとのお別れをし、シスターや先生方も涙を流す中、困ったような笑顔をみせていたユウトの目は、わたしを探していた。市の決まりで、ユウトは中学になると男子だけの養護施設に入らなくてはいけ
2022年1月11日 11:28
僕はシャー芯を盗んだ。この前は消しゴム、その前は修正テープ、ワックス、ライター、炭酸水・・・こんな物は欲しくない。バイトで貯めたお金もある。欲しかったわけではない。必要だったわけでもない。今日は小さなハサミも盗んだ。だらけた気持ちのまま調子か出るわけでもなく、授業を受ける気にもなれず、今日も屋上へ向かった。屋上の隅の方で、寝転んで空を見上げた。鳥、青、雲、そんな意識
2021年12月14日 16:25
わたしの知っているお母さんは美味しいご飯を作ってくれるおやつにはパンケーキを夜食にはおにぎりを運動会にはおいなりさん遠足の日はサンドイッチ誕生日には大きなケーキをクリスマスはご馳走をいいないいなわたしの知っているお母さんはいつも心配してばかりハンカチ持ったティシュも持って喉が痛いの風邪ひいたのいっぱい食べてあったかくして大丈夫大丈夫いいないいなわ
2021年11月14日 18:20
それはただの✖️✖️✖️でただの✖️✖️✖️に過ぎない僕のこころには、刺さってもいないし痛くもないただ砕いても砕ききれない小さな小石が胸の奥のずっと奥の方でゆらゆらと浮かんでは消え右に左にゆらゆら蠢くだけあなたは✖️✖️✖️✖️と、言われても記憶もなければ✖️✖️だって覚えてもいないただ、ぼんやりとああ、そうだったのかと思うだけ傷つきもしなければ悲しくもない✖️
2021年11月10日 15:58
ここで立ってなさいというあさまでここで立ってなさいというあさまで あさまでああ、朝までか月明かりに途方に暮れてでたらめなメロディを口ずさむはりついた影を剥がしバレリーナのように踊れたらティンカーベルのように空を飛べたら自由に自由に影を飛ばす戻れなくてもかまわない自由に自由にステップを踏む足下が見えなくてもかまわない踊って飛んでくるくるまわって扉を開けて