舞台「ふるさとの唄」感想2
この作品は、無名兵士たちのある心の叫びを掬い取ろうとしたものであると同時に、
ほかでもない、戦場となったこの島に生きていた人々の物語でもある。
難渋を極めた撤退戦のさなか、これも本隊とはぐれてしまった、ひめゆり学徒隊の2人は、
件の少尉に率いられた日本軍に出会い、この地下壕に逃れてきた。
そして物語は、主にこの2人の視点から語られてゆく。
今で言えば、高校生くらいであろうか。
これほど、未来への希望に満ち溢れている年ごろもあるまい。
また、弟を目前で亡くして精神に異常