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外資系のバケーション取得について考える

部下C: 「バケーション(有給)を1週間頂こうと思うんですが、よろしいでしょうか?」

私: 「え、なんで1週間なの?」

部下C: 「長崎の祖母の家に行くことになったので、1週間くらい頂けるとゆっくりできるかなと思いまして」

私: 「いやいやいやいや、1週間じゃ短すぎるでしょ!せめて2週間くらい休まないと!!」

部下C: 「ありがとうございます。ですが業務が滞る様に感じるので、1週間にしようかと思うのです」

私: 「うーん。。もっと休んでほしいなぁ」

バケーションを取れない理由

人にもよるが、大体バケーションは3-5日くらいで申請されることが多い。

会社としては バケーション大歓迎!! というよりももはや、いかに従業員にバケーションを取らせるか、が一つの大きなマネージャーのタスクになっている

もちろん私も例に漏れず、中長期(2週間から1ヶ月程度)のバケーションを猛烈に勧めているが、なかなか取得してもらえない。

仕方なくチーム内で、「マネージャー、リーダーは最低でも2週間連続のバケーションを取得すること!!」というルールを制定したほどだ。
上下関係がそこまで厳しくない外資系とはいえ、上が取らないと下は絶対取らないからだ。

優秀なマネージャーはバケーション取得が上手?

部下C: 「さすがに二週間も業務から抜けてしまうと、部下Yさんにかなり負担の皺寄せが入ってしまいます
他部署から連絡も入るかもしれませんし、やはり厳しいと思います」

私: 「Yさんは今後Cさんの今のポジションを目指してるって言ってましたよね?
じゃあ2週間くらいその人に全て業務を回して見て、成長の機会にしたらいいじゃないですか」

部下C: 「それを考慮しても1週間くらいが限界かなと思っています」

私: 「Cさんがそういうなら仕方ないけど、そもそももう少し業務を分散できるようにしてみたらどう?」

部下C: 「分かってはいるんですが...」

一時的に取得できない時期があるなどの理由を除くと、
このバケーション取れない問題を考えていくと、3つの課題が浮き彫りとなる

1, 組織的な欠陥
2, 自分の業務への中毒性
3, 他者に任せることへの不安感、不信感

1, 組織的な欠陥

本当にその人がいないと業務が回らないようになっているなら、それはマネージャーの責任だ
会社がバケーションを取るように奨励している場合、組織的な欠陥があるわけなので、組織の仕組みや役割分担など要改善

2, 自分の業務への中毒性

意外と「自分がいないとチームが回らない!」と盲信している人が多い
多くの場合そんなことはない
サービス品質は下がるかもしれないけど、しっかり準備をしておけば、ある程度の期間誰かに自分の業務を代行してもらうことは不可能ではない
真面目な人や、完璧主義者に限ってこのように思う傾向があり、自己犠牲的タイプ

1と2の切り分けは本当に大事で、質問を重ねて本質的な原因が組織にあるのか、その人(もしくは効率性)にあるのかの見極めが大事だ

3, 他者に任せることへの不安感、不信感

2に近いけど、人に任せることに不安を持つ人も多いようだ
バケーション中なのに電話に出たり、メールの返信したり、折角業務を委任したのにいちいちチェックをしないと気が済まない人
休みなんだから休めばいいのに毎回首を突っ込んでくる
大方がバケーションから戻って来たときに、「結局自分が対応しなきゃいけない緊急案件ばかりで全然休まらなかったんですよ!」と嬉しそうに言ってくる
休みなのに休めないんでは意味がない

大変だったんだろうけどツッコミどころ満載
まずあなたの仲間を信頼しよう

プロフェッショナルなバケーションの考え方

うん。日本人的感覚からすると、自分は楽をしながら人に仕事を押し付けることがどうしても心理的に負担になるというのはよくわかる

だからこう考えよう

 ずーっと仕事に追われているといいアイディアは出てこない
意外と仕事から離れて頭がリフレッシュしているときに良いアイディアが降りて来たりするので、仕事を切り離してバケーションを取るのは会社にとっても大事である

 あなたが部下に代理としてのポジションを与えてあげて、決断までさせてあげることで、部下は想像以上に伸びる
物事悪くしようという人はあまりいないし、そんな人に自分の代理を頼むことはないと思うので、しっかりと信頼して任せるべき

 上の2つを達成するために、バケーションのための準備をしよう
代理の人があなたのバケーション中のことを、ある種成功体験として終われるようにしてあげればいいと思う
そのためにはミッションを明確にしたり、面倒なことが来ないように社内調整しておいてあげたり、業務のことを分かっていて、サポートしてくれる人に事前に頼んでおいたり、色々できる

バケーションを取るのはあなただけのためではない
会社や部下の成長のためでもあるのだ

華麗なるバケーションを!

ちなみに私の部下の外国人(ヨーロッパ人)はなんの遠慮もなく1ヶ月くらいバケーションを申請してくるので、そういった面は見習った方がいいかもしれない

彼らはもう少しだけ残された人たちに気を配ってほしい...

Shimeji & Oyaki


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