#コラム
異界の際にて/吉澤嘉代子トライアングルツアー「旅する魔女」@住吉神社能楽殿(2014.10.19)
吉澤嘉代子がピアノに梅井美咲、ギターに細井徳太郎を迎えたトライアングル編成で開催しているツアー「旅する魔女」。一般的なライブベニューではない場所で開催される公演も多いこのツアー、福岡は住吉神社能楽殿にて敢行された。この会場は能楽のみならず様々なライブも開催されておりこれまで後藤正文、藤原さくら、折坂悠太、フラワーカンパニーズらがここで演奏してきた。吉澤自身も2017年以来、2度目のライブとなった。
もっとみるカネコアヤノの2本のツアー/2023年上半期ベストライブ
カネコアヤノの2本のツアー
先に結果から述べておくと、上半期のベストライブ1、2位はカネコアヤノのツアーだった。2位はZepp Nagoyaでのライブハウス編、1位は福岡市民会館でのホール編。年始にリリースされた『タオルケットは穏やかな』のツアーだ。まとまった感想をnoteに書けずにいたがここに記しておきたい。
まずライブハウス編。長年サポートドラマーを続けてきたBob(HAPPY)が去って初
2022年ベストライブ トップ10
名古屋に住んだことによって東京や大阪へ行くハードルがぐんと下がり素晴らしい節目の公演を観ることができた。ライブカルチャーの完全復活がどこなのかという話も出るけれど、個人的には魂はもうすっかりカムバック済。
10位 11.27 ROTH BART BARON「NIGHT AND LIGHT~景~」@名古屋城・本丸御殿中庭
ボーカルギターの三船雅也とキーボーディストの西池達也によるデュエット編成に
2022年7月に観たライブ(柴田聡子/MIZ/lyrical school[配信])
7.1 柴田聡子 Tour 2022 "ぼちぼち銀河"@池下CLUB UPSET
下半期のライブ始め。IMAIKE GO NOWぶりの柴田聡子でバンドセット in FIREを観るのは初めてだ。そしてその最高のグルーヴに酔いしれた。固定メンバーで鍛えあげていくアンサンブルの強靭さに惚れ惚れする。特にバンマスでもある岡田拓郎(5月は森道のROTH BART BARON、6月はネバヤンのワンマンのサポ
7.15くるりライブツアー2022@ Zepp Nagoya/くるりを初めて観た夏に思いを馳せる〜2012 to 2022〜
くるり「ライブツアー2022」名古屋公演を観た。もう何度も観ているバンドだが、ふとそう言えば初めてくるりを観たのは10年前の7月ではないかと思い出した。そして今回のライブがちょうどその前後数年の曲が多めだったこともありここ10年くらいのくるりとともにあった景色や日々を思い返し続ける夜になった。ライブの感想と個人的な追想を並走させながら記していきたい。ちなみにこの日のライブTシャツは先日PARCOで
もっとみる2022年上半期ベストライブ 10
いよいよ気持ち的にも当たり前のようにライブに行く日々が戻ってきた感のある2022年上半期。名古屋でのライブ生活もだいぶ慣れ、フェスなんかも行っちゃったり。ごきげんな日々を送っています。
10位 5.29 NUMBER GIRL@森、道、市場2022
2020年のナンバーガールを観る、という事件に続きフェスでナンバーガールを観る、という大事件。リハをするナンバーガールって夢みたいだった。素晴らし
6.16 羊文学 TOUR2022 ”OOPARTS” @ Zepp Nagoya
羊文学、初の全国ツアーの名古屋公演に行った。メジャー2ndアルバム『our hope』のレコ発ツアー。人気の上昇度とライブ本数(特に地方の)が吊り合っていないバンドだと思っていたが、結果としてコロナも影響してか初の全国ツアーがZeppクラスというバンドとしては近年例を見ないキャパとなった。個人的にもワンマンは初めてで、2018年の宗像フェス、2019年のWILD BUNCH FEST.で3、40分
もっとみる6.25 lyrical school@栄RAD HALL/テン年代アイドルシーンを主観的に思い返す〜2012 to 2022〜
ライフステージの変化に伴ってもうすっかりアイドルグループを追う気がなくなってきており、どれだけ楽曲派を気取っていたとしても疑似恋愛的な見方からは離れられなかったんだな、と自意識を問責したくなる。一方でとにかくここ最近の解散/活動休止の多さに疲れてしまったのもある。アイドルネッサンス、Maison book girl、sora tob sakana、ハマりかけたアイドルグループは次々といなくなった。
もっとみる5.29 森、道、市場2022@蒲郡ラグーナビーチ&ラグナシア
そういえば会場は海と遊園地が中心なのになぜ森、道、市場というイベント名なのだろうと思い調べたら、元々は2011年から山奥で開催されていた小さなイベントがルーツなのだそう。最初は市場が集まるマルシェとして始まり、2012年からライブが始まった、と。地元福岡のSunset Liveも元はカフェから始まったイベントだし、あながちそういう出自のイベントこそ、個性的なものになるのかも!と思ったり。2日目も、
もっとみる5.28 森、道、市場2022@蒲郡ラグーナビーチ&ラグナシア
世の中にはこれは自分のような嗜好の人間のために用意されたものだ、という強い自意識を喚起させる催しがいくつかあると思うのだが自分にとってのソレは間違いなく「YATSUI FESTIVAL」と「森、道、市場」。毎年のようにその魅力的かつ多彩なラインナップに恋焦がれきたのだが、今回遂に「森道」に行くことができた。やついフェスはニコ生の中継で毎年観れるし何となくもう体験した気になってたけど、森道は完全に初
もっとみる5.15 SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022@山中湖交流プラザきらら
SPACE SHOWER TVが主催する山中湖の音楽フェス、春では初開催となるラブシャの2日目があまりにも好みドンピシャだったので参加。初のラブシャ、というか初の富士山麓フェス、そして2019年のSunset Live以来の野外フェス。
会場に着いてみて実感する。めちゃ空いてて快適すぎるのだ。シートエリアに椅子を設置した後、最前に座ってスカートのリハをガッツリ観れる状況。佐藤優介がシマダボーイの
あのオレンジの光の先へ〜クリープハイプ 全国ホールツアー2022「今夜は月が綺麗だよ」@愛知フォレストホール
クリープハイプ、3年ぶりの全国ホールツアー。昨年の傑作アルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』を引っ提げてのレコ発であり、メジャーデビュー10周年記念行脚でもある。個人的にも2019年のワイバン以来、ワンマンとしても前回のホールツアーぶりなのでかなり待望の公演だ。更に言うと『夜に〜』は去年のマイベストアルバム。つまりは感慨が山盛りである。
音もなくふらりと現れ、静かにインスト曲を奏で始まったこ
2022年4月の色々②(金沢21世紀美術館/KAMU KANAZAWA/金沢観光/おとぎ話×ザ50回転ズ)
金沢21世紀美術館
現代アートに魅了されてからというもののずっと憧れだった金沢の21世紀美術館へ。「スイミング・プール」は多分、日本を代表する有名アートでは?入り口のワクワク感が凄まじく、見上げた時の空の揺らめきが良かった。
恒久展示がすごく充実していてよかった。直島で惚れてしまったジェームズ・タレル氏の空のアートにも再会したし、夜と朝とで光の演出を変えるオラファー・エリアソンの作品や「雲を測