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DINKsという選択肢

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子なし夫婦の幸せな日常について書いています。
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#DINKS

「子なし」についてのDINKs夫の考え

「子なし」についてのDINKs夫の考え

「子なし」の生き方について色々と調べている妻が、読んだ記事や書き込みなどを知らせてくれることがあり、それをベースに、選択肢や生き方について夫婦で雑談することがあります。その中で、昨日思ったのが以下のことです。

念のため断っておくと、不妊治療に取り組んでいる人の苦しみや苦労、お気持ちを否定するものではありませんが、もし不快に思われた方がいらっしゃったら、そのときはごめんなさい。

思ったこと→子供

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「静かな退職」問題から考える「子なし」と「脱労働」

「静かな退職」問題から考える「子なし」と「脱労働」


1.静かな退職

静かな退職という言葉を知った。「仕事への熱意を持たず、必要最低限の業務のみをこなす働き方のこと」らしい。色々とメリット・デメリットなどが記事で言及されているが、個人的には「普通に必要なことをして帰宅することの何が悪いのか」と感じるのみである。けれども、少なくとも日本においては、会社労働をしている人の多くが「静かな退職」に肯定的な感情を持っていないだろうと思われる。

以前の転職

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「昔は良かった」と思わないDINKs夫婦

「昔は良かった」と思わないDINKs夫婦

「昔は良かった」

よく聞く言葉である。実際に経済的・文化的な側面で、今と昔を比較して、昔の方が良かったと感じる場合もあるだろう。「昔の方がよかった」ではなく「昔の方がよかったと感じる」というところが重要で、よかったかよくないかなんて、決して一般化できるわけではないと思っている。

昭和レトロな古き良き時代を描写する作品や価値観が多い反面、20世紀少年のように、多数が賛同する潮流の中で、苦しんでい

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昭和至上主義アニメとDINKs

昭和至上主義アニメとDINKs

もう何年も観ていないけれど、週末に放送される子供向け(家族向け)アニメを久々に観る機会があった。ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ちびまる子ちゃん、サザエさんが代表作だと思う。子供のころは結構自宅で観ていたし、子供ながらストーリーも面白いし、普通に作品としても好きだったと思う。というか、子供だから「まあ日常ってのはこんなもんか」という感じに観ていたのだと思う。

ところが、30歳を過ぎて改めてこれら

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DINKsが考える「男らしさ」

DINKsが考える「男らしさ」

先日から、男らしさの社会学を読んで、色々なことを考えている。男性が「男らしさ」に縛られることで労働社会から解放されないこと、それにより、男女ともに不幸になっていることがよく理解できた。同時に、私にはなぜそういう「男らしさ」の縛りがないのだろうという疑問もわいてくる。

男性が男性であることの優位性を示すために、男性らしくない、女性のようだという表現を用いて他の男性を蔑む事象があることがわかった。た

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学校教育とDinks

学校教育とDinks

DINKsになったきっかけはなんだろう。子供が嫌い?じゃあ子供が嫌いなのはなぜだろう?そうじゃなくて、人間が嫌い?人間が嫌いなのはなぜだろう?人間じゃなくて、人間の心理や行動が嫌いなんじゃないのか?じゃあその行動はどんなものだろう。どのような考えが、私にとって忌避するものなのか。そう詰めていくと、学校で経験した無数の人間の言動が、自身を子なし人生に招いているという仮説が浮かぶ。

私は幸運にも執拗

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幸福な中年とDINKs

幸福な中年とDINKs

先日、ある会社の面接に行った。これまでと同じように、情報システム関係の仕事を中心に求人を見ていて、応募した。

書類を送って、すぐに面接の日程が決まった。これは珍しいことではない。情報システムや社内SEは離職率が高い。これは過去の記事で書いた通りだ。

離職率が高いから変な時期にも求人が出る。そして特に長い期間働いてくれることを期待しない職場も多い。サーバー更新や端末の大規模な入れ替えなど、明らか

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DINKsが考える女性の社会進出と幸福

DINKsが考える女性の社会進出と幸福

夫婦で考える性別と社会の関係シリーズ。このテーマの記事が続いてしまいましたが、今回もこの関連で、女性の社会進出について、自分が考えるところを整理しようと思います。

妻は地方都市で高卒公務員として働いてきました。妻の所属していた社会・世間においては、以下の価値観が支配的でした。

女は結婚して子供を育て、良い母親になるのが幸せである

女は特別に高い学歴や職歴を持つ必要はない

女は男を立てて働く

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DINKs的日常4分割/労働・家事・生産・創造

DINKs的日常4分割/労働・家事・生産・創造

妻と一緒に考える「男女の人生と選択」について。最近は毎日のように、帰宅してから夫婦で男女の生き方について話している労働や結婚に関する選択に、これまで育ってきた環境、家庭や教育や地域文化がどう影響しているか、そういう様々なサンプルが周りにいて、実際に20歳、30歳の局面でどういう人生を歩んでいるか。何がその人を幸福にするのか。そんなことをああでもないこうでもないと夕飯を食べる流れで、ずっと寝る前まで

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DINKs妻が教えてくれた読むことの楽しさ

DINKs妻が教えてくれた読むことの楽しさ

昨今SNSばかりが流行っているけど、古いと言われようが、ブログが好きだ。その理由がわかってきた。最近、はてな匿名ダイアリーを通勤途中に読書代わりに読むことが多くなった。このコンテンツが、とても居心地が良い。この居心地の良さは、ネット黎明期の2ch掲示板に近い。居心地の良さは場所によって異なるが、私が今のSNSにない匿名性の良さとして考えるのは次のポイントだ。

1.アカウントが存在しないこと

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DINKsの出発点、小学校

DINKsの出発点、小学校

私が子無し主義になった理由を妻が面白そうに研究したり掘り起こしている。これに付随した自己分析が最近面白い。知識や知能が備わって以降に培われた「子なし主義」だと思っていたが、意外にもその要因は小学校時代の経験にあったことが徐々に分かってきた。

学校を忌避するDINKSの私。楽観的諦観主義の始発駅は小学校と言っても過言ではない。本当は幼稚園を言いたいところだが、決定的になったのが小学校だろうと思う。

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DINKSが考える夫婦の日常の尊さ

DINKSが考える夫婦の日常の尊さ

最近ハマっている「はてな匿名ダイアリー」のアーカイブ。通勤途中の読書と併せて読んでいる。夫婦関係がテーマの記事を選択して読むようにしており、そこからこれからの夫婦関係を考えたり、妻に日々の感謝をどう伝えようか、どう生活を楽しくしていこうか、壁にぶつかった時はどうしようか、世の中の夫婦はどんな感じなのだろうか、それを敢えて文章に書いてみようと思う人はどんな考えを持っているのだろうかと、思考を巡らせて

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点と線の人間関係、子無し主義の行く末

点と線の人間関係、子無し主義の行く末

前回の記事で、点と線で人間関係を捉えることで、夫婦関係を唯一無二の尊いものだと解釈することができていると自身を振り返ってみたが、この思考が別の形で作用し、私に不可逆的な子無し主義を与えた可能性について考えてみる。

点と線…哲学談義のテンプレのような切り口だが、小難しく論を展開する技能が私にはないので、物語形式で書いてみる。

ニュースを見ていた。本格的な暑さがやってきた夏、休日のテーマパークには

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3歳差のDINKs夫婦

3歳差のDINKs夫婦

私と妻は年齢が3歳離れている。妻の方が3年長く生きている。この年齢差、とても良いものだとお互いに思っている。妻は冗談で自分が年齢を重ねていることを嘆くこともあるけれど、基本的に自分たちのこの歳の差はよかったよねと話すことが多い。

二人にとって良いと思うのは、男性のほうが基本的に寿命が短いので、標準的な人生の長さだとすれば、二人とも同じくらい残りの時間を一緒に生きることができる。どちらかが長く一人

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