せり汰

せり汰です。宜しくお願いします。ここでは、執筆や、それら個々に関わる日記など、そういったものを投稿しております。先々どうなるかはまだまだ未定で、現在、随時、加筆・修正中ですが、宜しくお願いいたします。

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マガジン

  • お天道様ノ掴み方-❹ 偽リニ糺セシ眼-

    16 -

  • お天道様ノ掴み方-❷ 真夏の果実ハ-

    ⑥ - 11

  • お天道様ノ掴み方-❸ 妖焔(カゲロウ)ヲ響カセテ-

    12 - 15

  • お天道様ノ掴み方-❶ 陽ノヒカリは妖シクテ-

    はじまり - ⑤

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オリジナルボイスドラマ 声劇 「お天道様ノ掴み方-」 キャスト募集のお知らせ

皆さんはじめまして。 せり汰です。 この度は、当ページをご閲覧いただきまして、 誠にありがとうございます。 当ページは、今、私が手がけております小説のようなものの、タイトル「お天道様ノ掴み方-」という題材作品についての「登場人物・ナレーションの台詞に声を当てていただける方を募集しております」という内容文になっております。 少しでも「募集に乗っかってみたい」という方がいましたら、物語の世界に、より浸透していただくためにも、まずは本文の方を、ご閲覧していただけますと大変幸

    • お天道様ノ掴み方- 16

      「お天道様ノ掴み方-」④ 「偽リニ糺(ただ)セシ眼を-」 (場面 変わる 夜 道中) 夜道- 僕は一人、家路へと向かうため、先程あった「一連の流れ」に対して、これから自分は、どう対処をしていったらいいのだろうか、とか、最善の儀を尽くすには、一体、どうしていったらいいのだろうか、とか、そんなことを考えながら、ただ、ひたすらに、歩いていた。 -「アヤカシ」僕のことを「敵」と認識し、最終的に、僕を「取り殺そうとする」存在・・ それには「忌まわしき因縁」のようなものが絡

      • お天道様ノ掴み方- 15

        「何をしたらいい?」 「・・・血を流せ。夕よ。その、汝を染め上げる、赤い血を」 開口一番に、彼女は僕に、そう告げる。 「え!ち、血?!」 「そして、汝が寄越すのじゃ。妾に血を」 彼女の話は、いたく、簡単だが、同時に、えらく、猟奇的だった- 「えと・・それは?」 「何、慌てるでない♪」 彼女はそう言うと、彼女はちょこちょこと僕の背後へと周り、そして、同時に、僕の背中へ飛び乗った。すると、えらくニコニコとした表情で、僕にそう告げた。 「そなたの血を、ほんの少〜し、分け

        • お天道様ノ掴み方- 14

          「つまりは、どういうことなんだ」 僕は、彼女にわかりやすく、状況を説明してもらうために、開口一番に、そう、切り出す。 「うむ。実はの?そなたにはこの間話したであろう、例の、『アヤカシ』の気配が、最近またどうも強まってきているようなのじゃ」 「アヤカシ・・・」 怨念や行き場を失った魂の成れの果て- だったか。確かに、なんて、恐ろしい存在なのだろうか。 「何なの?その、アヤカシって」 「簡単に言うと、怨念みたいなもので、そいつらが、どうやら、僕を殺そうとしているらしい」

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        オリジナルボイスドラマ 声劇 「お天道様ノ掴み方-」 キャスト募集のお知らせ

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        • お天道様ノ掴み方-❹ 偽リニ糺セシ眼-
          1本
        • お天道様ノ掴み方-❷ 真夏の果実ハ-
          6本
        • お天道様ノ掴み方-❸ 妖焔(カゲロウ)ヲ響カセテ-
          4本
        • お天道様ノ掴み方-❶ 陽ノヒカリは妖シクテ-
          6本

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          お天道様ノ掴み方- 13

          -やあ♪ いつ必要になるかは、この先も絶対に分からない、(自称)僕必殺の、爽やかな笑顔からモノ語りはスタートする。 キラキラと眩しく光るその笑顔は、まるで「太陽」で・・?女子たちのハートを鷲掴みに?- ・・なる予定であった。また、未定であった。そう。未来永劫的にな・・ そして- 夏の日の昼下がり。 女子と方を並べて下校- 更に・・・ 「う、ウチに、来ない・・?」 それはそれは、果たして、僕の、男の、清らかな青春の一ページになる筈だった。 そんな事を、現実逃避

          お天道様ノ掴み方- 13

          お天道様ノ掴み方- 12

          「妖焔(カゲロウ)ヲ響カセテ-」 「・・はい?」 「だから!私は!あの時助けてもらった猫ちゃんなの・・」 冗談もここまでくると、さすがに笑えなかった。 響が猫?何を言っているんだ? 僕はただただ、呆気にとられ、響の発言に、ポカンとしている以上、他に何もできないでいた。 「信じてないでしょ!」 「・・まあ。その、何というかだな・・」 「わかりました。じゃあ・・!」 響はそう言うと、なんと、今着ている学校の学生服を、おもむろに脱ぎ始めてくる。 「?!待てええい!!」

          お天道様ノ掴み方- 12

          お天道様ノ掴み方- 11

          「話したいこと?」 「・・えっとね?何というか、その、夕君に、見せたいものがあるの・・」 見せたいもの?一体、何だろう。 響のやつは、それだけを僕に言い終えると、ちょいっちょいっと、指で合図をし- 「家・・って、わかるよね?」 「まあ・・当然だ」と、言わんばかりの顔を、僕は、彼女に見せつける。 久しぶりに訪れる幼なじみの家は、かれこれ十年以上は経っているであろうその時間の隙間を、一体どう埋めてくれるのやら- (場面 変わる 末永家) 僕は、彼女の家に着いた。 響

          お天道様ノ掴み方- 11

          お天道様ノ掴み方- ⑩

          (場面 変わる 放課後) 五時限目も無事に終わり、僕は、あとの残った二人を気にしつつも、早々と、帰路に立つ準備をしていた。あの時感じた頭の痛みは、もう、無い。 (気をつけるんだぞ?) ふと、また、あの時の会話が頭に込み上げてくる- 全く・・僕もそうそうに「変」だな。と、自分の、そんなおかしな部分を、持ち前のその精神論で「なんでもなかった」と誤魔化しては、いそいそと、玄関前に、向かっていた。 「あっ!夕君!」 「ん?」 僕は、自分の靴と、学校用の靴を下駄箱に入れ替え

          お天道様ノ掴み方- ⑩

          お天道様ノ掴み方- ⑨

          「いっただっきまーす♪」 (場面 変わる 昼休み 屋上) 昼休み- 僕にとっては、よくやく「憩い」の時間がやってきた。 既に、僕らにとっては相変わらずといった光景なのだが、今日は「非常に天気が良い」ということなので、僕たちは、この学校の屋上で、日がな一日、昼食をとろうとする計画に話が持ち込んだ。 面子は、もう言わずもがなで分かるであろう、響、健の、計三人だ。 僕らは、四時限目に「これでもか」というぐらい奪われてしまった体力と共に、その「空腹感」を満たすため、とりあ

          お天道様ノ掴み方- ⑨

          お天道様ノ掴み方- ⑧

          (場面 変わる 校舎 運動場) 時間は過ぎ、四時限目が始まった。 科目は、そう。「体育」だ。 「これで次は昼休みだ・・ヨシ・・・」と、僕は、三時限目までに浪費していたであろうその体力に向かって、体へと言い聞かせる。 僕は、教師に自分の出席番号を呼称されながらも「半ば体育なら楽勝だ」と、正直、意気揚々でいた。 だが、しかし- 「えー、本日は天気が良いので、長距離を始める!皆あ、気い抜かるなよー?」 え〜・・・マジで・・?マラソンかあ〜・・ 正直、僕にとっては「一番

          お天道様ノ掴み方- ⑧

          お天道様ノ掴み方- ⑦

          (場面 変わる 教室) 「えー、であるからしてー」 授業中- 黒板に書かれていくチョークの音だけが、僕を唯一、その授業の内容に、集中をさせる。 教師の話しは、教科にもよってだが、ほとんどが眠くなるだけで、もれなくつまらない。 僕は、右肘を机に突き、頬を手のひらで押さえながら、半ば、聞いているのか聞いていないのか、よくわからない姿勢でいた。 そう・・。これはきっと「夏のせい」なんだと自分に言い聞かし- 勉強に身の入らない自分を、そして、そんな、僕のくだらない精神性を

          お天道様ノ掴み方- ⑦

          お天道様ノ掴み方- ⑥

          「真夏の果実ハ-」 (朝 鳥の囀り) ..ピピピピ..ピピピピ..ピピピピ..ピピピピ(目覚まし時計の鳴る音) 翌朝- 午前、7時半 昨日セットをしておいた目覚ましの時計の音が、僅かながらに聞こえてくる- ピ..!(目覚ましを止める音) 「朝か・・」 気だるいが、ごく至って普通な、夏の朝が始まりを告げた- 「おはよう〜」 「遅いわよ?もう何時だと思ってるの?」 そう言われながらも、僕は冷蔵庫の扉を開けた。 「(ゴク.. ゴク..) ・・フゥー・・!」 朝

          お天道様ノ掴み方- ⑥

          お天道様ノ掴み方- ⑤

          月明かりの晩- 夜風と共に、物思いにふけっていた僕は、事故の際に起こった、あの「妙チキリンな出来事」を、思い出している。 (気をつけるんだぞ?夕-) ・・一体、何をどう気をつけたら良いんだ・・。と、今の僕には、さっぱり分からないでいた。 「『アヤカシ』・・だったっけか・・?」 何だそりゃ・・?まるで、おとぎ話でもあるまいし。 -事故から回復して、早数時間。 いい加減、脳内も肉体も、元の「健常な男子高校生」に戻っていた僕は、正直「あれはただの夢だったのではないか?

          お天道様ノ掴み方- ⑤

          お天道様ノ掴み方- ④

          助けてくれたんだね- 「・・ッ?!」 突如、目を覚ました- どこだ・・?ここは・・・ ・・ここで唐突に起き上がって、辺りを確認するのも、何だか気恥ずかしい気もするが、しかし、今はとりあえず、事の状況を確認してみないことには、何も始まらない。 僕は、しばらくの間硬直していたであろうその体を、突如、電源を入れ始めたかのような「大型機関」のように、その思考をグワっとフル回転させ、動き始める。 何やら外は、ガヤガヤと騒がしかった。 (ガヤ) 「オイッ!気がついたぞー!

          お天道様ノ掴み方- ④

          お天道様ノ掴み方- ③

          「契約?!」 「うん♪」 だから「うん♪」じゃねーよ! 「つまりはの?そなたは、ウチと契約をしないと、お前さんを「仇なす」あの死の権化を打ち破ることができないのじゃ」 冒頭から、いきなり何を言っているんだこいつは・・ 「ぼ、僕が死神を倒す?」 「うん!」 「・・・さっきからウンウンって・・。あ、あのなあ!一体どうやって!どうやって、そんな、そんな・・こんな、なんの変哲もない、さっきまで普通の「高校生」をやってた僕に、一体、どうやってそんな変なものと立ち向かえばいいって

          お天道様ノ掴み方- ③

          お天道様ノ掴み方- ②

          -オーイ 「・・・・」 「おーい」 ・・・? ふと、目が覚めた- ここは一体どこだ・・ 何だか・・和らげな風を感じる・・・ ・・「ここは一体どこだ?」と言う前に、まず、目が開かない・・。「先程」の衝撃のせいなのだろうか・・ 「オーイ」 頭が痛く、重い・・・。ぼんやりとしながら、僕は、呼んでいる方へ顔を傾けてみると・・ 「お?やっと気がついたのじゃ」 「・・?」 僕が気がつくと、そこには、僕が、本来ならば夕涼みの際に使うであろうだった「うちわ」を持ち、どこか、申

          お天道様ノ掴み方- ②