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『綿帽子』

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綿帽子というタイトルで書き綴っているエッセイです。 「親子とは何か?自分とは何か?」 永遠に答えが出なさそうで、案外知っていたりする事実をテーマに書き綴っております。自分の経験や…
無料記事に有料記事8本を含めた『綿帽子』第一部を纏めたマガジンです。
¥1,500
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#この経験に学べ

綿帽子 第六十六話

お袋と二人無言で駅へと向かう。 何とか品川駅までは持つのではないか? 淡い期待に胸が膨らむ…

sekirein
2か月前
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綿帽子 第六十五話

権利書を渡して全てが終わる。 果たしてスムーズに入金されるのだろうか? そんなことばかり考…

sekirein
2か月前
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綿帽子 第六十四話

朝が来た。 荷物を全て運び出したら、俺とお袋は隣駅近くにあるホテルで一晩を過ごす。 午前…

sekirein
2か月前
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綿帽子 第六十三話

いよいよ明日が引越しの日だ。 荷物は全て整えてある。 何だかんだで毎日続いている公会堂へ…

sekirein
2か月前
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綿帽子 第六十二話

てんやわんやの毎日が続く。 引越しの日も迫って来ている。 家の中の荷物は一通り片付いた、後…

sekirein
2か月前
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綿帽子 第六十一話

釣具買取の業者が来宅した。 親父の釣具の査定をしてもらって、折り合いがついたら買い取って…

sekirein
2か月前
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綿帽子 第五十二話

「どうした?お袋」 「いや、なんか疲れたし、一日分キャンセルして早めに帰って来たわ」 「なんだ、少しはゆっくりして来たら良かったのに」 住む場所も決まったので、家の方がゆっくり休めるという理由から早く帰って来たらしい。 契約書に目を通さなければ。 保証会社の保証料が年間で1万ちょっと、それを6年分の前払いをすると安くなるらしい。 その間ずっとここに居るかどうかも分からないのに、契約させられてしまうところだった。 お袋に何件見て回ったのかと尋ねてみた。 3件のう

綿帽子 第五十一話

「今ホテルに着いたわ、これから叔母さんと不動産屋に行ってくる。向こうでまた連絡するしな」…

sekirein
4か月前
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綿帽子 第五十話

叔母は相変わらず首を縦に振ろうとはしなかったが、従兄妹たちの家の近くには住まないという条…

sekirein
4か月前
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綿帽子 第四十九話

「おはよう」 「おはよう」 我が家は落ち着いている 「なんてことは起こり得ない!」 家に…

sekirein
4か月前
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綿帽子 第四十八話

その日はやってきた。 お袋と二人足取りは重く、神妙な気分でタクシーに乗りこんだ。 車内で…

sekirein
4か月前
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綿帽子 第四十七話

突然不動産屋から電話が入る。 どうしたのだろう? 予定よりだいぶ早い。 もしかして気に入ら…

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sekirein
4か月前
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綿帽子 第四十六話

見学者がやって来た。 夫婦とその妹、子供が二人いて両親とも同居するらしい。 お袋と二人で…

sekirein
4か月前
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綿帽子 第四十五話

連絡を待っている。 これまでも何度か価格を相談しては更新をしてきたが、一向に買い手はつかない。 不動産屋曰く何の問い合わせもないらしい。 提示された金額より200万程高い段階で、自宅から徒歩で約2分の距離にある売り家が400万程値を下げた。 そしてそれから二週間も経たないうちに、家財道具を運び入れている場面に遭遇する。 あまりの急展開に驚きを隠せない。 不思議なのは、問い合わせをしてもこの家の情報について不動産屋が全く知らなかったことだ。 依頼した不動産屋はこの