明天会更美好
主に中国語上級者向けのマガジンです。
中国語を勉強している人向けに役立つnoteを集めてみました。
私主宰のスペース学習会で使用した資料などが置いてあります。
私が彼女と最初に会ったのは、中国に留学していたころでした。 当時私は広東語を勉強するために広州の某大学に留学してきたばかりで、「相互学習」する相手を探していました。 「相互学習」とは、宿舎内の留学生が同じ大学の中国人の学生とペアを組み、留学生が日本語を、中国人学生が中国語を教えるというプライベートの相互家庭教師みたいなものです。 私はその大学に広東語コースで入ったわけで、普通話ではなく広東語を教えてくれるネイティブの学生さんを探していましたが、なかなか見つかりません。そ
急遽訪中ということで、先週は色々なことがあり、私自身も気持ちの整理がまだついていない状況です。 つきましてはもう一週間お休みをください。来週は必ず記事を出します。
諸事情により、今週のnoteはお休みさせていただきます。楽しみにしている方、申し訳ありません。
翻訳していると、処理するのが厄介なものの一つに「肩書」があります。 これはやはり翻訳している皆さんの現場のローカルルールに従うのが一番なのですが、ローカルルールがない場合はどうすればいいのか。 正直言うならばこれは難しいところです。ただ少なくとも、一般的に「報道向けの原稿」ではなく、「翻訳原稿」として出す場合は私たちにも最低限守るべき、「暗黙の了解」みたいなものはあるとは言えるでしょう。 この肩書きの表記については以前の私のnoteやXでも触れたことがありますが、まだ混
自分も「天命を知る」年(50歳)を過ぎ、過去の自分に向き合おうと思うことが多くなりました。でも「過去の自分は今の私を想像できていたか?」と言われれば、多分「ノー」だと思います。 ◇◇ 振り返ると私のこれまでの人生にはいくつかターニングポイントがあり、そのターニングポイントにはいつも私を変えてくれる女性がいました。今の「私の妻」もその「女性」の1人と言えます。 そして・・私の印象に残っている「女性」がもう1人いました。私の妻の友人のHさんです。 私の妻は(元)中国人で、
これまで当noteやXの方でも何回も紹介してきた「中国語と日本語で同じ漢字でも意味が微妙に違う語句」。 日中・中日の翻訳の中でこのような「語句の訳し間違え」というものが重なってしまうと、トータルで「何を言っているのか分からない文」になってしまいかねません。翻訳者として、このようなことを避けるべく努力してほしいという願いから、私は事あるごとに当noteで注意喚起をしているわけです。 というわけで今回話題にしたいのは日本語の「延期(えんき)」と「延長(えんちょう)」、中国語の
日中・中日翻訳者だからでしょうか・・「これ中国語に訳すなら、どういう風にしようか」とはたと困ってしまう語句というのは良くあります。同じように、「この中国語文、日本語でどういう風に言おうか」と悩んでしまうことも多々あるのです。 そういうときに使える便利な日本語が「~ぶり」なのではと思っています。「~ぶり」というとおひさし「ぶり」、何年「ぶり」なんて言い方をしますよね。 「日本語→中国語」ならスムーズに訳せると思います。しかし「中国語→日本語」の翻訳の場面で、皆さんなら「~ぶ
私は日々業務の中で、中国や台湾の政治家のスピーチを翻訳する機会が多いのですが、そうなるとやはり辞書にも載っていないし、ネットでも見たことのない「これ、どう訳せばいいのだろう・・」という語句や文章に頻繁に出くわします。とりわけ印象的だったのは数年前に指導者のスピーチで目にしたこの文章でしょう。 この文章、皆さんならどう訳しますか?この文章の初出は、2013年12月3日に開催された第18期中央政治局第11回集団学習の席上、習近平総書記が講話した際に発したフレーズとされています。
中国の指導者のスピーチを翻訳していてつくづく感じることがあります。それはリズム、つまり語句や文節、はたまた文構造を繰り返すケースが多いということです。これはやはり、「人々の心に訴えかける」というスピーチの特性上、繰り返すことで印象付けをするという狙いがあるのでしょう。 そして、私たち中国語学習者、日中中日翻訳者にとっても中国語の文章を書く上で参考になりうるものだと言えます。そこで今回は指導者のスピーチにおけるリフレイン効果について語っていきたいと思います。 ◇◇ 実はこ
われわれニュース翻訳者が手を焼くものの一つとして、「指導者が過去の文献から引っ張って引用する成語や故事」があります。これを原文通りに表記して、(カッコ)付きで意味を注記するのか、それとも読み下し文で書くのか。 そのように悩んでしまうぐらい、現在の指導者は過去の偉人や歴史上の人物の名言を引っ張ってきて、国内の重要講話やスピーチで披露するのが好きなようです。実際に、習近平総書記がこれまでのスピーチの中で引用した過去の偉人や歴史上の人物の名言を専門解説するテレビ番組が、中国中央テ
いつも中国語の語句の意味や文法を的確な言葉で解説してくださる林先生。先日このようなツイートをしてくださり、ハッとしました。この「可以」の用法です。 多分皆さんは最初に「可以」を習った時、「できる」という用法を教わったはずです。 しかしこの「可以」は「できる」という意味以外にも幾つかの用法があります。林先生の上記のポストはこのことを気付かせてくれるのではないでしょうか。 しかし私はここからもう少し踏み込んで解説したいと思っています。①にある「したらいい(してもいい)」とい
政治家から学ぶ中国語の5回目。今回は数字について掘り下げて考察していきたいと思います。 皆さんは中国語学習を始めたての際、数字は中国語でどう表現するか勉強したと思います。「一、二(两)」のような漢字の他に、量詞と組み合わせて「一个,两个,三个」といった表現も、発音と合わせて練習したのではないでしょうか。 しかし中国語においては、この「一、二、三」といった数字はその表記通りの「いち」「に」「さん」といった意味のほかに、別の意味が付与されることも多々あります。 特に数字の「
【お知らせ】 本日のnoteの投稿ですが、諸事情につき明日の投稿にしていただけるようよろしくお願いします。すみません。
中国のニュースを翻訳する上で必ず遭遇する、「翻訳しにくい語句」とは何か。人からこのような質問をされたときに皆さんならどう答えますか。 私なら「抓」の処理方法と答えるでしょうか。それほど中国メディアの政治記事にはこの「抓」という動詞が頻繁に出てきます。 一方で、「抓」という言葉を中日辞書で調べてみると以下の解釈が出てくるはずです。 しかし実際の中国メディアのニュース記事を翻訳する際に、これら4つの解釈を訳語に当てはめてもいずれにもしっくりこないケースが多いのです。こうなる
今回は、、いつも以上に「自分語り」「昔語り」満載の内容となっております。苦手な方は回れ右をよろしくお願いします。 私が初めて香港の地を踏んだのはもう30年くらい前の話。 福建に留学していた時、大学の留学生寮で知り合った華僑の子息と、台湾人の友人と行ったのが最初です。友人と連れ立って、昔の日本の観光バスを改造したオンボロ夜行定期バスに乗り込み、陸路直接深センに行きました。 翌日朝午前5時に羅湖に到着した私たちは歩いて羅湖ボーダーを渡り、その足でMTRの当時の終点である紅磡
当noteでも度々言及していることではありますが。 中国語を操れる日本人の人材が少なくなっているというのを、最近身をもって感じています。民間の企業でも「中国語ができる人材」の求人募集が減っているということも関係しているのでしょう。対中感情の悪化という面もこの下火になっている中国語学習のブームに拍車をかけているのかもしれません。 そのような中、今回NHKの外注の中国籍職員が外国語放送で、「釣魚島は中国の領土」「慰安婦、南京大虐殺を忘れるな」と原稿に書いていないことを話したと