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まじめなエッセイ

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ごくたまに書く多分まじめなエッセイ(含 オタ垢記事)
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記事一覧

空洞です  _谷川俊太郎「詩人の墓」に寄せて

空洞です _谷川俊太郎「詩人の墓」に寄せて

 谷川先生が亡くなった。
 詩人の、谷川俊太郎氏か11月13日に亡くなった。

 私は、作家に対して、詩人に対して、「先生」と日常的に呼ぶことはほとんどない。ご本人を前にすれば当然「先生」と呼ぶだろうが、頭の中で考える限りは、そのように呼ぶことはない。しかし、谷川先生だけは谷川先生と呼びたくなる。
 日本で、これだけ多くの人に「私はこの詩が好き」と言わせた詩人は、そうそう居ないのではないだろうか。

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「30過ぎて可愛くなっても仕方無いんだよ!」と叫んでいた17歳の私へ

「30過ぎて可愛くなっても仕方無いんだよ!」と叫んでいた17歳の私へ

どうも、20年後の私です。
あなたが想像どころか、存在するとすら思っていなかった私は、今、ここにいます。

あなたの母は度々、
「30過ぎたら瞼がたるんで、自然と二重瞼になるわよ〜」
と言うでしょう。
そしてあなたは、
「30過ぎて可愛くなっても仕方ないんだよ!」
と返す。
ここまででワンセットですね。

気付いていますか?
あなたの目の前にいる人は、母である以前に、40代の女性であること。
気付

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宇宙の黎明 King & Prince「Re:ERA」前半戦に思う

宇宙の黎明 King & Prince「Re:ERA」前半戦に思う

King & PrinceのNew ALBUM 「Re:ERA」についての雑感を書いていきたい。
雑感、読んで字の如くである。
考察めいたことは今回はしない、と思う。
ただしオタク側のバイアスや推測も入ってしまうので、それは考察だろ、と言われてしまうと返す言葉がない。

アルバム全体を通しての感想を書きたいと思っていたのだが、聴き流すことと腰据えて聴くことは全く違い、今全体を「本気で腰据えて聴く」

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左近介がやって来る

左近介がやって来る

長女を出産した時、私は
「左近介がとうとう産まれた」
と恐怖した。

左近介。
手塚治虫の傑作「火の鳥」異形編の主人公である。
「火の鳥」は、不老不死の力をもたらす“火の鳥”を取り巻く(愚かな)人間模様を、過去現在未来に渡って描くオムニバスストーリー……って、名作すぎて説明するのも、という感じだけれど。

異形編のあらすじは手塚治虫公式サイトから引用したい。

さてこの先、完全なるネタバレになるの

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負け犬たる資格

負け犬たる資格

"好きな人や物が多過ぎて 見放されてしまいそうだ"

椎名林檎「月に負け犬」

椎名林檎嬢の2ndアルバム「勝訴ストリップ」収録曲、「月に負け犬」の歌い出しである。
林檎嬢が十代の頃に作ったこの曲が、三十代後半の今の私の心に、切実に沁み入ってくる。
今更になってようやく、この曲の凄味というものを知った。
中学生時代から聴き続け、カラオケでもほぼ必ず歌い、「勝訴ストリップは『月に負け犬』か『虚言症』

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「俺みたいなんがおるってことが」

「俺みたいなんがおるってことが」

私が書く理由は、ほぼ無いに等しい。
強いて言うなら、楽しいから、というとても陳腐な理由はある。

同量の砂糖と薄力粉と卵とバターを混ぜて完璧なカトルカールを作ること。
新宿オカダヤで最適解と言える毛糸を買い込み、一目も誤ることなくカーディガンを編むこと。
服地屋のCheck & Stripeで今月分のカートオープンを待ち、選び抜いたハリのある青地に白のストライプ生地で、パフスリーブブラウスを仕立て

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年長児、お別れ遠足のおべんとうの話

年長児、お別れ遠足のおべんとうの話

5年前、娘の初遠足の日。
離乳食終わりたてでろくに食べられるものもない中必死で弁当を作り、さぁ出発、と助手席に置いたリュックの底は、水筒から漏れたお茶で盛大に濡れていた。

たかが復帰して2ヶ月弱なのに、溜まった何かが決壊し、運転席で号泣したのを覚えている。
生まれて初めての遠足がこんな体たらくで、娘に申し訳ない、と思った。

先日、お迎えに行ったら、先生に
「明日お別れ遠足ですね!」
と言われた

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「与えない」を与える

「与えない」を与える

田舎民の休日の嗜みといえば、やっぱりイオン散策だ。
我が家もご多分に漏れず、その週末は家族4人でイオンに繰り出した。
近隣のイオンは、でかい。とてつもなくでかい。一大アミューズメント施設だ。
イオンのでかさと田舎度は確実に比例する。

飲食店街でラーメンを食べ、夫に誕生日プレゼントのバッグを買い、子供たちの靴下がずいぶん黒ずんでそろそろ役目を終えそうだったことを思い出した。
エレベーターの方に歩い

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