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SatoshiIwasa
2023年6月16日 12:52
また、沢山の励ましのメッセージや応援、ご支援を頂きましたこと、厚く御礼申し上げます。本当は、おひとりお一人にお会いして、しっかりお礼をしたいと思っております。この場で、大変恐縮ですが、感謝感激の気持ちを皆様にお伝えしたいとおもいました。そしてここに、全文、というかデータを公開します。冊子で読んでいただいた方が、モノろして保存できますし堪能できるのかな、とか思っていますので、プレ詩集、ひきつづ
2023年5月8日 13:31
題:木枯らし。背表紙。お金のことばかり。肺を使わない何かの象徴なのだろう。うどんの巣箱の柘植の眉。ありがとう、ハクビシン。その犬でも猫でもない骨格が蓄音機を忘れさせない。水彩の絵の具を重ねていく。それは果物を犬歯で咬むこと。異なる重力を描こうとして食べ物を残せる人の手帖になった後、西鉄福岡(天神)と予測変換であらわれた文字をそのまま並べてみる。今日は捕虜の経験者が老人ホームの集会を木星でやる日。そ
2023年4月10日 12:55
脱ぎ捨てられた長靴が田植用ではないという噂で満ちた木立。形容詞の鹿は異なる重力で風にのり、風はテレビから吹きはじめた。魚卵が浮いている。それだけで夜の闇が広がった。納屋は摩擦であふれていた。オルガンの音のように、ただ果実が熟すのを待つ。屈葬の話をし出すと親戚中若返る。そして鹿が駆けるように午後は、イヤリングになった。喪服からのぞく素足を気にする女性達。 「一度でいいからストリップを観
2023年4月11日 19:23
ンヌん、、ァぉお(゛めっ、ァやンまさ、ッホ犬ルンコば棄でっ(゛こォ、、どォ、ニ謂わっッちゃダンば。ェあァ(゛かノィ犬ルンコンばェ、ヌオお(゛めっヌッ雌スィインルっコヌィ血ィ見ィ(゛て、キちィんんォポッ、おホッとォタとァッ(゛て(゛て、わァあハ、めィが(゛けェ(゛てィはァ、ンわシャどッさきぃ(゛てなネぃぁおらハァおらハぁ、、どオ、ぅばァォ婆ッさッ、、、ヌん、ヤわ(゛かったア、ヤわ(゛か
2023年4月13日 21:24
川の淵の時計のように揺れるところだけ柔らかく触れ、姪は少尉のことを筆記体で綴ろうとした。荷物を持たない姪の手は倫理の外にあり、液体の郵便を待っている。日光を透過させる耳。ホウセンカの種子を指でこすったことがあっただろうか。毛糸の小鳥が飛び出す仕掛け絵本に触れたとき姪は、犯罪をそっと皮膚でおこなう青年に懸想して、夏野菜を皿のすみに残した。シメスヘンという部首を何度も練習する直後になると思うから、潤沢
2023年4月28日 10:08
乳歯のやわらかさを、二度とあじわうことが、できないと知っていながらも、主語のない大胆な呻きから、一日がはじまるのかもしれない。舌でたしかめる濃い、唾液の温度。日射病の、なつかしさ。あの場所には浴びるほど、身体にとりいれたかった、日陰があった。とても丁寧に、描かれる曲線の束が、視野にあらわれて異性の肉体が急に、恋しくなったのをおもいだす。貧血に、比例して私たちの目は、無造作をゆるす皿に、新しい朝が盛
2023年4月12日 20:52
臓器を、小さくしながらおこなう恋愛の只中で、鳥の巣をみつめていたら、それが母国語と対等に孤独だとわかった。犯罪と森林について、書いていこうと思います。光と骨折の関係にいのるとき、瞼の中で誰もが行方不明になるから、春休みのあとの言い訳を考えてしまう。森林は、あらゆる死骸が積み重なって成長する、未然形なのである。兄弟は森林のなかで、秘密基地をつくって遊んだ。弟は大人の男の皮膚呼吸に圧倒されて、社会
2023年4月7日 18:03
暖炉の前でみずがめ座の話を聴かされたとき、自分はおうし座で、空がとても短いイ短調になり始めました。そんなふうにして昨日、手のひらでお椀をつくり、そこに夜を注いでもらってから、そのままにしています。だから井上さんが「キツツキ氏らは経理士を家業として/一門の繁栄をほこっています」と描かれた時、氏の労働をわたしは、昨日の夕刊のなかにそっと、隠してあげたいと思いました。新聞にはまだ埃っぽい風の温度も残って
2023年4月6日 20:41
少年が、予期せぬ便意で駆けている、じゃりの音、置き去りにされた、夏を、結わえる、カフェオレと、あぜみちの、風の中になら、納税する。生まれ故郷が、いつも一日足りないことを、掬いながら、大豆の刈取り。転作田のような人々が、補助金の話をしている、公会堂は、日にあてた、座布団の、においがしています。結局、与党は、年金の支給日に、かんてんの素を、安くしてくれますか。
2023年4月5日 20:22
。ん、ああ、、そう潮干狩りのような午後。遠近法の風が流れて、そうめんつゆが古い木のテーブルに染み込もうとしており、それは、ストレートタイプだった。あなたのゴシック体が嫌いです、と偏西風のように囁かれても他の書体を知らず、いま思いつく字というと、タイプライター。阿倍仲麻呂。音を立てずに、花言葉を調べなければならなかった。そんな時、打楽器で癖になったささやかな腱鞘炎が蘇って、洋梨の、果肉の病気を間近で
2023年4月4日 20:58
葉と葉の間一つ一つがお稲荷様だ。背中の毛が濡れている。どぶ板の上につくられたお稲荷様、出勤前のホステスの腰の臭いを嗅ぎたくて体をかたむける。どぶを流れる油の虹色の反射が岩手の女のようだと言って喜んだ。東北の北のほうにしか褐色の女はいないという。お稲荷様は明け方石になる。葉はそろって不潔に揺れる。
2023年3月31日 08:53
りんかくが、尽きたところから、肺が、うまれたのかもしれず、まだ分裂の途中で、穀物袋を、抱えようとするから、宿命のように、咽にへばりつく痰が物語、かもしれないと思う間に唾液で、ながしこまれると身体の、中で子音だけがひびく気胸の、痛みにかわっていく。冷たい、と初めて感じた、記憶のことを、話したくて自分にも白骨が、あると自覚したそんな夜の、月の、感じで胎児、という個人的な、地図がいづれ刃物に、かわり力尽
2023年4月1日 10:35
これは、前奏。そっと鍵盤にそえる指。牧師の手の甲は、いとも簡単な月のようだった。毛筆のような遠視の伯母が訪ねてくる。脳裏によるしなやかな手紙をたずさえて。家族のなかだけの言葉をつかい、リッタイテキな本棚を何個もつくるように言った。伯母がねむるとき、夏の頸動脈が深淵な川に到着する。その先で白紙に並べられた数式は、水脈のようにみえた。一斉に、蝶々結び、できるだろうか。図工が苦手な人たちとともに高山植物
2023年4月3日 15:55
鬼百合は、寓話になることに夢中だった一本の植物は宇宙に虹が出るかを考えている。恋人のアキレス腱と同じ受動態で、それを描くことを想いながら。落書の臓器をもたない蛙が、手足を一本一本投げ棄てながら産卵する。その蛙の粗い呼吸の分だけひろがる湖面に、春になったら猛禽類を排泄したいと。球根植物は、暴力のあと何が残るか知っていたその後、美しく涙を流しました。静電気に触れるとよく記憶喪失に陥り、忘れ