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日本アニメの底力。

■名探偵コナン30周年展。
・最近のニュース、「『名探偵コナン30周年展(チケット1200~6000円)』がベトナム・ハノイで開幕、先週末来場者数2千人以上」。
・同展は「ハノイで12月25日まで開催される予定、展示会の入場は12歳以上、混雑を避けるため各入場枠に15人ずつの入場制限が行われた」。
・展示会には「登場キャラクターや黒の組織、歴代の犯人、各種の犯行ツールなどシリーズの詳細が網羅され、作品の世界観を再現する展示が設けられている」。

■中年層のファンも多い。
・来場者の中には「中年層のファンも多く子供や孫を連れて来場する姿も見られた」。会場を訪れたアインさん(43歳)は「2000年にベトナムでシリーズが発売された当初からのファンであり、40巻までの単行本を大切に保管している」という。
・彼は「物語の論理的な展開と人間味のある結末に魅了され続けてきたが、現在は自ら読むことは控え、代わりに中学生の子供のために購入を続けている」。また「以前はコナンが終わらないことに苛立っていた。しかし、作者が次々と新しい事件を創り出し、読者の支持を得ている以上、終わらせる必要もないのかもしれない」と胸中を語った。

■屈託のない笑顔。
・余談、韓国やアメリカ・他国のアニメがベトナムで流行り出すのは2010年代だが、日本のアニメがベトナムに紹介され始めたのは1990年代、特に『ドラえもん』や『セーラームーン』等の作品が大ヒットし、日本のアニメ文化が根付き今日に至る。
・この根底に日本のアニメは「多様なジャンルとテーマ(恋愛、冒険、ミステリー等)」はベトナムの幅広い層にアピールし、「インターネット普及」で多くのアニメが視聴可能になり、「文化的な共感、感情豊かなストーリーテリング、キャラクターの深い心情等」の描写が人々の共感を得やすく、また「エンターテイメントの魅力」として美しいアートワークや迫力あるアクションシーンの世界観を視覚に触れ、日常生活から離れた刺激的な体験を提供している事等が理由と察している。
・写真を撮られる事に慣れているベトナム人たち。彼らは映画館に展示されるコナンや日本のアニメのオブジェと共に記念写真を撮る風景に出くわす事がある。老若男女皆嬉しそうに屈託のない笑顔でポーズを決めている、そんなシーンから幸せが私にも伝播する、同時に日本アニメの底力を感じる瞬間でもあるのだ。

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