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本棚から1冊抜き取る。 ゆるく感想と本に関する思いでを。
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2018年6月の記事一覧

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「美術手帖 アートと人類学」

「人類学」という単語につられて買いました。普段は美術手帖なんて買ったことありません。この本で取り上げられているのは映像人類学で、僕が期待していたような「民族誌」の類は載っていない。
気軽に映像が残せる今、人類学の形態も変わっていくんだなあ。

僕も一時期、遊牧生活を映像で残したら楽しそうだと考えていたことがある。遊牧がいかに大変な生活形態かを知らしめるような映像が撮

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「モロッコ革の本」 栃折久美子

留学記が好き。知らない人が外国に行って、知らない文化や生活様式に、あたふたしつつ適応していく話を読むのが楽しい。きっと書いている方も楽しいんだろうな。あんな人と、あんな会話をしたな…とか、あの人元気かな…とか思い出しながら書いているに違いない。

この本はルリユール(製本)を学ぶために留学した栃折氏の回顧録のようなもの。福知山の古本屋「モジカ」で見つけて買った。モ

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「宇宙のはじまり」 多田将

副題にあるように、すごい授業を文章化しています。
この本のすごいところは、全く理系の知識がなくても驚くほど分かりやすいところ。教科書に載っていた単語がぼんやりと思い出せれば、まず間違いなく頭に入ってきます。他の著作でも「ミリタリーテクノロジーの物理学」、「すごい宇宙論講義」などを読みましたが、もう全部おすすめします。ガチガチの文系だけど、宇宙とか興味ある…って方はぜひ

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「百鬼園随筆」 内田百間

内田百間はそれこそ国語便覧でしか知らなかった。教科書に作品が載っていた覚えもないし、でもなんか名前は覚えてる…。という煮えきらない存在だった。

昔からエッセイが好きで、家にあるものは全部読んだ。何がきっかけかは覚えていないが、小林聡美や佐藤愛子の作品にハマった。中学生くらいで向田邦子のエッセイを読んだが、面白いと思ったのは大学生になってからだ。モンゴルに留学中、現地の

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「反芸術アンパン」 赤瀬川原平

変な大人シリーズではないですが、この人も変わってたんだろうなという人。何でもありの前衛芸術の全盛期のお話だったり。

僕は変な人が好きなのかもしれない。変な人の定義は曖昧ですが、僕の中では「養老天命反転地」みたいな人です。小学生の時に訪れた時の衝撃たるや。
「世間はこれを許すのか!意味が分からない!」
この人もそんな感情を想起させます。

大人はみんなしっかりして

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「チベットの先生」中沢新一

ケツン・サンポの伝記。これが人名だとパッとわかる人はほとんどいないと思う。僕もこの本で知っただけです。この人はチベット仏教のラマさんです。チベット仏教というと、ダライ・ラマが有名ですが、この本の主人公であるケツン・サンポはダライ・ラマのようなエリート僧ではありません。チベットに生まれた普通の人間が、精進と修行をひたすらに積み上げて徳の深いラマとなったのです。読んでいく

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