筋肉が固まった(ロック)状態で、筋トレしても健康になれるのか?
私の整体院に来られる人は全員、筋肉が縮んだ状態で来られます。代表的なのが「肩こり」です。肩回りの筋肉が縮んだままの状態になっているということです。専門用語を使うならば、「ロックされた状態」です。
想像してください。
筋肉は縮んで戻ってを繰り返します。長時間同じ姿勢でいることで、肩が凝ります。それは、筋肉が縮んで固まった状態であることは、きっと誰もが経験されていることでしょう。それを肩こりという言葉で表します。それがロックされた状態です。
マラソンしている人は、足の筋肉がパンパンに張った状態で来られます。頑張って走って鍛えてられるのは良いことなのですが、筋肉が張った状態とは、筋肉が縮んで戻っていない状態です。だからロックされているわけです。ロックしたままでは、伸び縮みの範囲が狭くなっています。パフォーマンスを向上させたいのであれば、ニュートラルに戻してあげる必要があることは、容易に想像できるはずです。
筋トレすればするほど縮んでロックしていく
足や腕の筋トレをしている人が最近増えていますが、すればするほど使った筋肉がロックしていく方に向かいます。縮んだ筋肉が自然に戻ることを期待しても、鍛えれば鍛えるほど遅くなっていきます。
私は常にストレッチの重要性、必要性を語っています。鍛えるのならば、ストレッチもやってほしいのですが、やらない人がとても多いのが現状です。
ちょこっと筋トレするジムへ入る人は、なおさらでしょう。隙間時間に筋肉を縮める運動するだけで、その後、伸ばすことをしないわけですから、偏ったからだになっていくことは目に見えています。
若い人ならまだ回復力があるので大丈夫かもしれません。しかし中高年、とくに高齢者が同じことをしていては、体を痛めつけるばかりで健康になっているのか疑問です。
「流行りもの」というのは必ずビジネスです。商売です。商売であることを理解した上でどう取り入れるかを考えていただきたいと思います。私は筋トレを否定しているわけでも、ちょこっとジム行くことをやめた方が良いと言っているわけではありません。筋肉は使わなければ劣化、老化していくことは確実です。だから使うべきです。
使うならば、使う準備をし、使った後、きちんとケアすることをお勧めしているだけにすぎません。
健康を考えるならば、筋トレとストレッチをセットで行いましょう!
今日筋トレしなくても、ストレッチしなくても急激に体が変化するわけではありません。ましてやすぐ死につながることもないでしょう。だからついつい、やらない選択をしがちです。ストレッチは習慣化すれば、ちゃんと続きます。ぜひ、筋トレとストレッチはセットで取り入れていただきたいと、切に願います。