無意識に、常に、体のあちこちに、力こぶを入れた状態で、生活していることに、気付いていない
人は運動していなくても、常に力を加えながら生きています。その実感はありますか?
分かり易いのが階段でしょう。階段を上がる時は、力を加えています。その感じ方は年齢によって徐々に変わっていきます。若い時は、一段飛ばしでも楽に上がって行けたのに、中年期に入ると、一段ずつでもしんどくなり、高齢期に入ると階段を見るだけでイヤになります。
歩く、物を持ち上げる、座る、立つ、・・・日常にはいろんな動作があります。それらはすべて筋肉が頑張って働いてくれています。それを図で紹介しましょう。
弛緩(しかん)と収縮(しゅうしゅく)を繰り返すことで、力が出る仕組みです。分かり易く言いますと、「ニュートラルと縮むを繰り返す」ことで、力が出ます。
もう一度、分かり易く言います。
「ニュートラル」→「縮む」→「ニュートラル」→「縮む」→繰り返し
この「ニュートラル」と「縮む」の、「幅」が広いほど力が強く、「幅」が狭いと力が弱いのです。
運動していなくても、日常生活の動作だけでも、常に筋肉を使っています。これは「ニュートラル」と「縮む」を繰り返しているから、生活ができているわけです。
では、問います。
いつ伸ばしますか?
「ニュートラル」というのは日本語にすれば「中立」です。要するに真ん中です。真ん中があって、縮むがあれば、伸ばすもあるでしょう。
縮む~中立~伸ばす
「伸ばす」=「ストレッチ」です
実は、筋肉が縮んだままで、いわゆる「ロックした状態」になってしまっている人がたくさんいます。その代表格が「肩こり」です。ふくらはぎもロック状態の人がたくさんいます。これは考え方によっては、「筋肉が誤動作した状態」と言えます。
だから、ストレッチが必要なのです。
残念なことに、自分の筋肉がロック状態になっていることに気付いていない人がほとんどです。私の整体院に来られた人すべてが言われます。「え?そんなに張ってたの?」って驚かれます。人に触ってもらわないと気付かないのが、自分の体であり、筋肉だということです。
例えるなら、「無意識に、常に、体のあちこちに、力こぶを入れた状態で、生活している」と思ってください。自分では気付いてないだけです。血流が悪くなり、免疫力や代謝が落ち、老廃物が溜まります。危険がいっぱいです。だからストレッチしましょう!