Ryo Sasaki

音楽理論の紹介や作曲、他の作曲家のアレンジなどをアップ 気になったものの勉強記録などもたまにあげている、気ままな人間です。

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マガジン

  • 楽曲解説集

    クラシック音楽の作品を解説していきます。 主に曲構成、和声などを分析しています。

  • 楽曲解説集 ショパン

    ショパンの楽曲解説をまとめたものです。

  • 動画

    自身が作曲、編曲した作品をYouTubeにて発信したものをまとめたものです。

  • 一歩進んだ音楽理論 和声学編

    和声についてのあれこれをご紹介していきます。

  • 自作曲発表

    自身が作曲した作品を定期的にアップロードしていきます。 主にクラシック音楽です。 聞いていただけたら幸いです。

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モーツァルト ガンツクライネナハトムジーク ピアノVer.

今年発見されたモーツァルトのガンツクライネナハトムジークをピアノ編曲しました。 音源もフォルテピアノにして、ピッチも430Hzにしてみました。 聞いていただけたら幸いです。

    • ラヴェル自身による自作曲のオーケストラ編曲

      ラヴェル(1875~1937)といえば自身のピアノ曲をオーケストラ編曲することがありました。彼の手にかかればどの作品も華やかに仕上げられています。ここでは編曲された作品を紹介していきます。 1 古風なメヌエット20歳の時の作品でデビュー作となるものです。それから30年以上を経てオーケストラ編曲を施しました。この編曲がラヴェルの最後の管弦楽単独作品となりました。3管編成で書かれています。ピアノ版とでは中間部の繰り返しの部分が変更されています。 2 亡き王女のためのパヴァーヌ

      • ショパン ワルツロ短調 楽曲分析

        ここではショパンのワルツロ短調(第10番)の楽曲分析をしていきます。このページの最後ではショパンの自筆譜と出版譜を見ながら比較していきます。 1 概要この曲は1829年に作曲されましたが、生前には出版されず、死後、友人であるユリアン・フォンタナによって1855年に出版されました。ショパンは生前に発表されなかった作品は破棄してほしいと言い遺していましたが、結果的にはそれは果たされず、フォンタナはショパンの遺稿を集め、遺作として出版させることにしました。作品66(幻想即興曲)以

        • 当時の記譜法 フラットはシャープで、シャープはフラットで打ち消す⁉

          昔読んだ本で、当時の記譜法でこんなことが書いてありました。 現在ではナチュラル(♮)を使用してシャープ、フラットを消すように記譜しますが、当時はシャープが付いた音のシャープを消したい場合は、ナチュラルでなくフラットを使っていた、ということになります。またフラットが付いた音のフラットを消したい場合は、ナチュラルではなくシャープを使う、ということになります。 少し前に発見されたモーツァルトのガンツ・クライネ・ナハトムジークK648のパート譜を見ていると、この現象を発見したので

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        モーツァルト ガンツクライネナハトムジーク ピアノVer.

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        • 楽曲解説集 ショパン
          12本
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          ショパン ワルツイ短調 補筆版

          数日前に発見されたショパンのワルツを勝手に補筆してみました。 なるべくショパンの作風に寄せるように努めたけど・・・どうだろうか・・・ 聞いていただけたら幸いです。

          ショパン ワルツイ短調 補筆版

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          ショパン ワルツイ短調 楽曲解説

          ショパン(1810~1849)の作品が新たに発見されたので、ここでどのような曲なのかを詳しく見ていきましょう。 2024年10月に発表されたショパンの未発表作品。これはワルツ(Valse)と書かれており、1830~1835年の間に作曲されたと考えられています。わずか24小節しかなく、演奏時間は1分少々。イ短調。では楽譜を見てみましょう。 1~8小節目は前奏的な役割を持っています。この部分はワルツというよりもスケルツォにありそうな楽想です。そして全体的にペダルポイント(保続

          ショパン ワルツイ短調 楽曲解説

          耳コピは地味な作業

          耳コピは基本的に地味な作業の繰り返しです。何度も同じ音楽を聞いて音を聞き取っていく。しかし、この地味な作業を行わないと耳が育たないのも事実。ここでは耳コピ力を育てるために必要なプロセスを紹介します。 ↓合わせてご覧ください。 1 まずはキー(調)の判別 耳コピをするうえでまずおさえておきたいのが、キー(調)の判別です。どのキーを使っているかを判別できると、なんの音が使われているかを認識することができます。例えばとある曲がAメジャーならその曲はAメジャースケールを使って作ら

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          自作曲 演奏会用ワルツ

          今回の作品は演奏会用ワルツです。 楽器編成は ピッコロ 1 フルート 2 オーボエ 2 クラリネット 2 ファゴット 2 ホルン 4 トランペット 2 トロンボーン 3 バスドラム スネアドラム ティンパニ ハープ 弦5部 です。 聞いていただけたら幸いです。

          自作曲 演奏会用ワルツ

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          ショパンの作品が発見される

          モーツァルトに続き、ショパンの作品が新たに発見されました。 ワルツイ短調だそうです。 1830年から1835年の間で作曲されたのではないかと考えられています。1830年というと協奏曲ホ短調を書いた年ですね。1835年はバラード第1番が完成しています。 作品の中身は半音階が用いられていますが、和声はシンプルで難しさはそれほどありません。 イ短調のワルツといえば、晩年に作曲されたワルツにイ短調で書かれた作品があり、シンプルなメロディと和声で構成され、彼のワルツの中では結構

          ショパンの作品が発見される

          演奏時の表情

          演奏者や指揮者の演奏中の表情は何かと話題になりがちだが、皆さんはどのような考えを持っているでしょうか? いわゆる「顔芸」と呼ばれてしまうものがあり、演奏中にすごい顔をして演奏している奏者の表情を見て、「顔芸」とどちらかというと悪い意味で使われてしまいます。これはアジア地域の演奏者にはよく見られます。様々な国の奏者が集まる機会であるコンクールにおいては、やはりアジア人の演奏者たちは顔の表情が豊かになりがちです。もちろん、アジア人以外の奏者も表情豊かな顔で演奏されている方もいま

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          同じ調でも作曲家によってこんなに違うもの?

          同じ調(キー)を選んだとしても、作曲家によってその調の感じ方によって作品の造りが大きく異なるのも音楽作品の魅力だ。 どういうことかというと、例えばヘ短調の作品でも作曲家によって悲しい作品になっていたり、情熱的な作品になっていたりする。それは作曲家がその調に持っているイメージなどがそれぞれで異なっているのにも起因していると思う。 同じヘ短調の弦楽四重奏曲でベートーヴェンの第11番(セリオーソ)とメンデルスゾーンの第6番の2つがあるが、どちらが悲しい作品になっているだろうか。

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          自作曲 混沌と解放

          今回の作品は『混沌と解放』です。 ピアノのための短い小品です。 1曲目、2曲目は調性をぼかしています。完全な無調ではないけど、定まった調は無い感じにしてみました。 聞いていただけたら幸いです。

          自作曲 混沌と解放

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          ラヴェルの小品~ラヴェルを弾いてみたい貴方へ~

          ラヴェルの作品は難しいものが多く、演奏に挑むには中々ハードルが高い作曲家です。そこで、ピアノ中級者でも挑戦できるラヴェルの作品をピックアップしてみました。 1 メヌエット嬰ハ短調1分にも満たない小さな小品です。技巧的な難しさは少ないですが、和声は複雑な部分があります。しかし、ラヴェルの他の作品と比べたら複雑さも抑えられています。個人的には初めて挑戦するラヴェルの曲にお勧めしたい1曲です。 2 ハイドンの名によるメヌエットハイドン没後100周年を記念して、パリの音楽雑誌の企

          ラヴェルの小品~ラヴェルを弾いてみたい貴方へ~

          晩年の作品は憂いを帯びてくる

          名のある作曲家の晩年の作品は、不思議と憂いを帯びているものが多い気がする。それは死が迫って来ているのを感じているせいなのか?青年期の作品と比べてみると、やはりどことなく憂いを感じる。もちろん作曲技術の向上もあるだろう。晩年の頃には楽曲も複雑化していることも多い。いくつか例を挙げてみよう。 モーツァルトの晩年の作品は、長調のものであってもどこか悲しげな雰囲気が漂う作品が増えてくる。最期の年である1791年に作られた作品群はその傾向は一気に強くなる。 ピアノ協奏曲第27番やク

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          自作曲 ワルツスケルツォ

          今回の作品はワルツスケルツォ(Valse-scherzo)です。 ワルツを取り入れながらスケルツォ風の作品に仕上げました。ロ短調。 聞いていただけたら幸いです。

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          交響曲第5番の不思議

          ベートーヴェン以降、交響曲第5番というのは何かと名作が多いような気がする。それは交響曲第5番を作曲する時には作曲家としてのキャリアがある程度積まれていることが理由だと思う。 ベートーヴェンに至っては交響曲第5番を作曲するまでに、ピアノソナタは熱情まで、ピアノ協奏曲は4番まで、他にもヴァイオリン協奏曲やクロイツェルソナタも作り終えている頃なので作曲家としてある程度の経験とキャリアを積んできたのだ。 ロマン派以降交響曲を5作以上作った作曲家はそれほど多くはないが、ブルックナー

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