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耳コピは地味な作業

耳コピは基本的に地味な作業の繰り返しです。何度も同じ音楽を聞いて音を聞き取っていく。しかし、この地味な作業を行わないと耳が育たないのも事実。ここでは耳コピ力を育てるために必要なプロセスを紹介します。

↓合わせてご覧ください。

1 まずはキー(調)の判別


耳コピをするうえでまずおさえておきたいのが、キー(調)の判別です。どのキーを使っているかを判別できると、なんの音が使われているかを認識することができます。例えばとある曲がAメジャーならその曲はAメジャースケールを使って作られています。また他の曲がGマイナーで作られているならGマイナースケール(ハーモニックマイナー、メロディックマイナーを含む)で曲が作られていることになります。

とはいえ、最初はどのキーなのかを判別するのは難しいと思いますので、最初は以下の3つのカテゴリにわけて判別できるようにしましょう。
そのカテゴリとは

  • ♯系のキー

  • ♭系のキー

  • CメジャーorAマイナー(調号がない)

の3つです。

キーが♯系なのか、もしくは♭系なのか、はたまた♯系、♭系ではないCメジャー、もしくはAマイナーなのかを聞き分ける練習をしてみましょう。

例えばこちらの曲。

スピッツの名曲、ロビンソンですね。

この曲は♯系でしょうか?もしくは♭系でしょうか?はたまたCメジャー、Aマイナーでしょうか?

↓正解






















































正解は♯系でした。合ってましたか?
自分の好きな曲などを改めて聞いて、その曲が♯系なのか、♭系なのか、CメジャーorAマイナーなのかを判別してみましょう。

ちなみにロビンソンのキーはF♯マイナーです。

2 7thコードはとりあえず無視!

曲の中では3和音だけではなく、7thコードやテンションコードを含んでいることがほとんどです。7thコード、テンションコードを聞き取るのは最初の段階では難しいでしょう。
そこで、耳コピ初心者の方に言いたいのは、7thコード、テンションコードはとりあえず無視してOK!ということです。
細かく言えば7thコードの7thの音、テンションコードのテンションノート(9th、11th、13th)は聞き取れなくても大丈夫ということです。
それらの音を聞き取れなくても、そのベースの3和音さえ聞き取れれば演奏は可能だからです。

先程のロビンソンのイントロのコードは以下のようになっています。

つまり、最初の段階ではDM7C♯m77thの音を聞き取れなくても大丈夫です。とりあえず3和音の状態で耳コピを完成できるように頑張りましょう。
ある程度耳コピ力がついてきたら7thやテンションノートを聞き取れるように挑戦してみましょう。

3 ネットのコード掲載サイトは見ないこと

今はネットでも曲のコードが載っているサイトがたくさんありますが、耳コピ力を鍛えたいのならこれらのサイトは基本的に見ない方がいいです。見る時は耳コピを終えたタイミングで見るようにしましょう。最初から見てしまうとそれは答えを見てしまったも同然なので避けましょう。これをやってしまうと耳コピ力は鍛えられません。

ただし、これらのサイトのものには間違えて掲載されているものもあります。中には全然違うものもあるので過信は禁物です。

耳コピに関しては質より量です。量をこなしていけば耳が育っていきます。とりあえずトライしてみましょう。

↓初心者向けの音楽理論紹介です。


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Ryo Sasaki
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