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コンディショニングとは? - What's Conditioning?

「コンディショニング - Conditioning」
この言葉、きっと昔から存在する言葉で、皆さんも一度は耳にしたこともあるかと思います。
フィットネス、健康分野でも以前からもですが、よりこの言葉を目にしたり聞いたりする場面が多くなりました。私のこれまでトレーナーとして所属していたジムも「コンディショニングジム」でした。
一般の方々からすると、じゃあ、そもそも「コンディショニング」って何ぞや!?となりますよね。
個人的に、この言葉の本来の意味という部分に関してははある程度の共通定義ができるかと思いますが、世の中に存在するコンディショニングという言葉を活用したサービス、組織、団体での定義は近いにしろ、様々あるんじゃないかなと感じます。
それらもいくつかご紹介するとともに、私自身も運動指導でコンディショニングというものを伝えてきた身でありますので、「それ何!?」って事を少しでもこれを読んで理解頂けたらなと思います。


コンディショニングの言葉の意味・由来

そもそもの言葉の意味から辿ります。
コンディショニングって、そもそもは「コンディション」からきていて、コンディショニングコンディショナーといった言葉があります。

ー それぞれの意味を辞書で調べると ー

「コンディション」とは・・・
状態。条件。体調。
例)「体の―が悪い」「―を調える」等。
「コンディショニング」とは・・・
(1)調整。調節。体調や環境などをととのえること。
(2)心の条件づけ。
「コンディショナー」とは・・・
(1)調節装置。(エアー)
(2)整髪剤。(ヘアー)

といった具合です。
言葉の意味を辿るとそりゃそうだとなる方もいるでしょうし、改めて"そうか!"ってなる方もいるでしょう。


日本にある「コンディショニング協会」

実は日本にはコンディショニング協会というものが存在します。
それがこちらの「NCA 一般社団法人 日本コンディショニング協会」。

この日本コンディショニング協会(以下:NCA)が提唱するコンディショニングとは、"身体の調子が整う(Good Conditionになる)ことを目的とした運動" のことだそうです。

こちらの概念・方法は下記のように記載されています。

全身の200の骨と650の筋肉、リンパと血管、そして神経を人体の構成要素と捉え、それらを整える約300種類の動作を組み合わせた運動方法「コンディショニング」を提案します。
コンディショニングを、身体の状態にあわせて、処方することで、骨配列や筋肉が整い、人が本来もっている身体能力をスムーズに発揮できる状態を作りだします。更に、生活の中へ組み込む心理要素を加え、習慣化することで、「快習慣」が身体に定着し、心の安定性も生まれるのです。
これらのことからスポーツのパフォーマンスの向上、疲れにくい身体、また様々な不調(こり・むくみ・肥満・慢性痛・冷え)を解消します。

また、近代日本人の身体とコンディショニングについても提唱されています。

昨今の日本人は「身体の不調」を訴える方が増えています。その方々の多くは、さまざまな不調を、遺伝や体質だと思っていたり、日々「仕方ないと」あきらめて過ごしていたりするようです。
また、アスリートの中にも、便秘や下痢が常習、関節の痛みは仕方ないと思っている方もいます。筋肉を動かす運動は、私たちを「健康」へと導いてくれます。
しかし近代社会は、年々便利になり、筋肉を使わない生活となり、更に、運動に割く時間もない。
その結果、使われている筋肉は、疲労が溜まり硬くなり、使われない筋肉は萎縮して硬くなります。
それが不調の原因となっています。
そんな不調を訴える身体に、運動が大切だと、週末に無理やり運動をしたり、アスリートや、運動至上主義で、運動のし過ぎの方もいます。
このような近年の傾向において当会の運動で、まず身体を「良い状態」へと導くことを提案します。
「良い状態」とは『自然体=身体が持っている当たり前の反応を出来る身体の状態』です。
このコンディショニング(運動)は、それを手に入れられる運動です。
ほんの少しの時間と、手間をかけておこなうだけで、私たちの身体はみるみる変わり、不調は改善され、能力は向上します。それを自分で自分の身体に合わせておこなう事が出来る方法が、わたしたちの推進するコンディショニングです。

要するに、NCAさんの提唱から伝えたい事を私なりに解釈すると、コンディショニングとは、「人間が本来もっている身体能力をスムーズに発揮できる状態にする運動方法」であるということかなと。それによって、身体の不調やストレス等を改善していきましょうと。
なので一概に「運動」といっても見た目の筋肉を鍛えるだけの「筋トレ」だとか「ダイエット」とかとはまた違うわけですね。


NSCA(日本ストレングス&コンディショニング協会)のコンディショニングとは

フィットネスや健康領域に携わるトレーナーの方々にも多く認知のあるNSCAさんの提唱するコンディショニングについても触れてみましょう。

NSCAさんは、ストレングス&コンディショニング(S&C)と、「ストレングス」と「コンディショニング」の二つの言葉で構成されておりますので、それぞれの定義をみてみましょう。

ストレングス(Strength)とは・・・
筋力、パワー、筋持久力のみならずスピード、バランス、コーディネーション等の筋機能が関わるすべての体力要素に不可欠な能力であり、単に力発揮の大きさを表すだけでなく、状況に応じて適切に筋活動をコントロールするための「神経-筋系全体の能力」と定義されます。
コンディショニング(Conditioning)とは・・・
スポーツパフォーマンスを最大限に高めるために、筋力やパワーを向上させつつ、柔軟性、全身持久力など競技パフォーマンスに関連するすべての要素をトレーニングし、身体的な準備を整えることと定義されます。また、一般の人々にとっては、快適な日常生活を送るために、筋力や柔軟性、全身持久力をはじめとする種々の体力要素を総合的に調整することとなります。

また、この両方を掲げていることについても記載されております。

ストレングストレーニングは、本来コンディショニングの一部として捉えるべきものですが、NSCAが「ストレングス」と「コンディショニング」の両方を掲げているのは、NSCAがコンディショニングにおけるストレングストレーニングの役割を強調しているためです。

ということですね。
また面白いのは、NCAさんと言葉のニュアンスも違った表現になっているかと思います。ただし、どちらも目指すゴールは近いと思える部分もあるかなと思ったりします。


R-bodyのコンディショニングとは

私が2016年に所属していたトレーナーカンパニー「R-body project」。
R-bodyの考えるコンディショニングとは何か?

"コンディショニング" というものについては人それぞれであると。
↓ 以下記載引用。

「コンディショニング」は、人によってさまざまです。ある人にとっては、1日8時間毎日寝ることがコンディショニング。
またある人にとっては、週に一回の草野球をすること、有機野菜を食べること、ストレス発散のためのカラオケも、もちろんヨガもジョギングも立派な「コンディショニング」です。
このように、自分のコンディションをいい状態に維持できて、心身豊かに生活するために行うことがコンディショニングです。

ここまで、コンディショニングという言葉の意味などから辿っておりますが、確かにそうだなと。

また、R-bodyはコンディショニング施設にて「コンディショニングトレーニング」という運動処方でトレーナーが指導されています。

コンディショニングトレーニングって何?ってなると思います。
僕自身は、概念的には、上記のNCAさんで述べられていたように「人間が本来もっている身体能力をスムーズに発揮できる状態にする運動方法」に近いなと感じております。もっと言えば、「良い身体のコンディション(状態・体調)である為の運動法、トレーニング」であると感じてます。

言葉の意味的には「ボディメイク=身体をつくる」といった事でも言えたりするなと思います。
トレーニングで、ただ筋肉を鍛える、ダイエット、ということではないということは分かるかと思います。

・ケガによる痛みの治療とトレーニングをつなぐのがコンディショニング。
・生活の土台となるのがコンディショニング。

このような意味合いですね。

代表の鈴木岳.さんがよく述べられている「鍛える」前に「整える」ということでしょうか。まさに予防的な考えです。


その他に見つけた関連記事 (コンディショニング / 健康 / ウェルビーイング等...)

その他にもコンディショニング関連で見つけたサイトや記事も貼り付けておきます。
そもそも健康とはとか、最近ワードにあがるウェルビーイングとか、ヘルスケアや健康の領域は広いものです・・・

興味があれば、みてみてください。


コンディショニングトレーナーとして、僕が指導してること...

最後に、僕自身がトレーナーをやってきて、「コンディショニング、コンディショニング、、」って言ってるのは実際にどんなことするの?ってなると思うのでお伝えしておきます。

実際には、僕がトレーナーとして基盤をつくれたのは、R-body projectから始まり、FLUX CONDITIONINGSでの活動があってなので、上記のR-bodyさんで行っておられる指導がベースとなっています。
FLUXもコンディショニングを提唱しておりましたので、コンディショニング指導で、中にはダイエットという方や筋肉増量といった目的のお客様もいらっしゃいましたが、指導ベースは大きく変わらなかったかなと思います。

まさに先ほど挙げた、
「人間が本来もっている身体能力をスムーズに発揮できる状態にする運動方法」
「良い身体のコンディション(状態・体調)である為の運動法、トレーニング」

ですね。

例えば!
「首が痛い、肩が痛い、腰が痛い、膝が痛い、身体の動きが正常ではない...」といった方々に対して、それは何が原因でそうなっているのかを評価(チェック)して、運動(エクササイズ)を処方する。そんな流れです。

上記のような問題例のある方に、永遠とストレッチやマッサージ、なんてことはないです。程度にもよりますが、そこが痛んでるからその受傷部のみにアプローチ!なんてことはしないです。言うならば、部分(パーツ)ではなく全体像をみてどうか!ということでしょうか。
簡単にいうと、「肩が痛い方の原因は肩には無い」ということでしょうか。

もちろん、現状は特に問題ないです!という方で運動不足で運動始めたいんです・・・といった方にも実際にまず簡単な動きからチェックして、自身の現状を知ってもらい、その為に何から始めていきましょうか。というお伝えをしてました。
チェックの方法や、エクササイズの方法、考え方などはトレーナーさんによって様々かと思いますのでどれが良い悪いという議論はしないです。

ただ、身体を評価して、その動作に何が起きてて、何が問題で、何が原因かなということを見極めることは大事かと思います。
だから例えば、理由もなく「はい、じゃあ脚から鍛えましょう〜!」とはならないっていうことですかね。
それが目的として、本気でダイエットしたい、痩せたいとか、筋肉を大きくしたいとか、まさに"ザ・ボディメイク"という方々には当てはまるかもしれませんし、また違うアプローチかと思います。

一般の方々からアスリートまで指導させていただく機会がありましたが、両者はかけ離れているように思えますが、アスリートと同じエクササイズをする方も多かったです。ただし、負荷であったり同じエクササイズでも、人によって意図やポイントみたいなところには勿論違いはありましたが、人間の先天的な部分や特例を除けば同じ機能をもった身体なんだということは分かりました。


[×] コンディショニング = 鍛えられないとか、ストレッチだけとか、ケアだけとか、筋肉に効かないとか・・・そもそもが違って、そんなんじゃ無いよということだけ理解して頂けるといいのかなって思いますね。


今回のコンディショニング然り、そもそも運動を習慣化するヒトが少しでも増えて、治療だけでも鍛えるだけでもなく、予防にも目を向けて、自分の身体のコンディションを整えられるヒトが増えて、元気でいられるヒトが沢山いる日本、世界、地球であれたらと思う今日この頃でした。


長々と読んでいただき有り難うございました。

もし何かあればSNSのDM等へご連絡ください〜。

Ryo Sakoda


【P.S.】
最近、Linktreeに各SNSのページだったりをまとめてみたので、こちらから色々みてください〜👇🏻


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