おはようございます(夜)、高階です。 最近は深まる秋の装いも忘れて冬支度を迫られているわけですが、寒く長くなる夜の隙間を埋めるように神楽すずさんというVtuberにはまってしまいました(下記リンク参照)。 まず、なんといっても声がいい。誇張でもなんでもなく、今まで出会ってきた人の中で一番好きな声。また、配信の頻度や時間は比較的高くあるいは長く、雑談とゲームが中心、ブルーアーカイブの配信が個人的にはおすすめです(ブルアカって癖が出るよね)。 ご本人様はやらないと言っていました
最近のお気に入りの一枚。 アプリゲーム:メメントモリ キャラクター:アムレート(夏イベントver.) ※画像は自分好みに編集しています。
チャーリーはベッドに横になって目を閉じてから異変に気が付いた。どんなに寝よう寝ようと思ってみても眠れる気がまったくしないのだ。その夜というのも別に寝苦しいほどの暑さもなければ震えて丸くなるほどの寒さもない。いたって平凡な夜なのだが、何かが起こりそうな予感がしていて、頭は冴えていくばかりだった。 「なんだろう、眠る前にコーヒーを飲んだおぼえはないんだけどな」 チャーリーは月明かりのこぼれる寝室で「うーん」と低く唸り、二、三度寝返りを打ち、仰向けのまま腕を組んで瞬きを繰り
おはようございます。 最近の楽しみが皇女殿下のFF15実況な高階です。 ↓実況パート1 リゼ様はFFシリーズをやられたことがないとのことで、初見でのストーリーへの反応や相変わらずの金欠と豪雨、ホラゲーかってくらい叫ぶ洞窟や遺跡探索、キャラクターたちへの独特なツッコミなどなど、見ていて飽きません。 また、かく言う私もFFシリーズをプレイしたことがないので、ストーリーを一緒に楽しめるということもあり、かなーり面白い。 ええ、はまってます。 本題さて、本題です。 久しぶりに投稿
おはようございます。 自殺をサ終と表現したら怒られた高階です。 いいかげん、何か新しく小説を投稿しないとなぁ…なんて考えながら。 生きることって誰かへのサービスでもあるよなと唐突に思いついたので、 その路線で物語の導線を作っていました。 ある程度形になったのでお披露目したところ、 「おどろおどろしい」「タイトルから受ける印象と真逆」「自殺をサービス終了って言うな」などなどの言われよう。 言い換えたっていいじゃないなんて思いながら、まあ、路線は変えずに、でも全面的に見直そうと
こんちゃーす!どうも爆発間際の超新星、高階です。 最近ではクマがひどくなってきたので化粧を覚えだしました。 仕事おさめがもっぱらな世間ではありますが、 私がおさめてきたのは同僚への矛だというのだから悲しいものですね。 (一応仕事はお休みですけれどね。。。) 今年の振り返り いやー、今年もあまり小説を投稿できなかったのが心苦しいところです。 だからといってどうこうできるわけではありませんが、 (そもそも読者はいないので関係ないのですが) 書きたいもの、書いているもの、改稿未
月はもう落ちていた。けれど太陽はまだ昇っていない。海は、布のように皺立つ波のほかに空と見分けるものがなかった。果ての空がほの白む。海と空を分かつ太陽の鬣が光の稜線となり、黒を模していた波は、ひとつまたひとつと後から後から走るいくつもの筋が通されていく。水面の下のその筋は、果てしなく互いの後を追い、追いかけあっていた。 どの筋も岸辺に近づくほどに高く盛りあがり、岩と砕けて飛び散り、しぶきの白いヴェールが砂浜のあたり一面を掃う。波は少しの間ためらい、また砂浜をあとにした。水
小学六年生の国語の授業中に、もしも銃を持ったテロリストがやってきて立て籠もり事件が起きたらなんて考えていた。テロリストたちは各教室に二名から三名ずつでやってきて「ここは我々が占拠した! 死にたくなければ大人しくしていろ」と声を張り上げるのだ。黒板側に一名、後ろに二名の配置で、黒板側で先生に銃を突き付けている一人が威嚇の意味も込めて銃声を響かせる。同時に上がる悲鳴と声を押し殺して泣くクラスメイト、「言うことを聞きますから!」と動転している先生。さてこの状況をどうやって打開しよ
カッターで人を切りつけたことがある。いじめられバカにされ、ぐちゃぐちゃになった心のままに筆箱から取り出したカッターを教室の中で振り回していたら、相手に突き飛ばされて関係のない女の子を切ってしまった。 女の子は俺よりもひどい悲鳴をあげて泣き、俺は尻餅をついたまま貧血を起こしたみたいに全身の力が抜けて動けなくなった。血の気が引くというのはこういうことかと他人事のように思ったことをまだ覚えているほどに。 それから中学生になるまでの一年間は誰かと会話をした記憶がなかった。
四十歳になった自分は想像できる。 「今月も営業成績トップかぁ。五年連続記録更新とはさすがエースだな」 「頑張るお父さんは強いんだよ」 「五年前は結婚もしてなかっただろ。はぁー才能マンは怖いね」 「努力だよ努力」 「先輩、何か秘伝のコツとかあるんですか?」 「ひゅーっとやってひょい、ひゅーひょいだ」 「五十嵐さんには聞いてないですよ」 「最近言葉強くない?」 「コミュニケーション能力を磨くに尽きる。けど、最近は誠実さの方が大事な気もしてる」 「ほらな言って
物心がついた時分、部屋で一人遊んでいたらもう一人の僕が現れた。 「だれ?」 「……」 「一緒に遊ぶ?」 もう一人の僕はこくりと頷くだけだった。幼稚園でも友達がいなかった僕はもう一人の僕をすんなり受け入れ、またとても楽しくて、おやつの時間も忘れて遊んでいた。不思議に思って部屋にやってきた母親はヒステリックを通り越して固まり、すぐに父親へと電話した。よく分からずに帰ってきた父親もやはり固まってしまった。その夜、何やら言い争う声が聞こえていたが僕らは眠かったので眠ってい
「早いものですね」と縁側に並んで座る君が呟いた。 秋の暮れにしてはあたたかい夜だった。もうかれこれ七十年、妻と出会ってからは五十四年もの間見続けた月は変わり映えしないものだったが、「うん、早いものだね」私たちは違っている。 子供たちは巣立ち、孫の顔を見ることもでき、仕事は退職して久しい。年金もあり貯蓄も十分で老後は緩やかに過ごすのだろう。余生というにはいささか長い気もしているが、昔から言われている理想通りの人生が送れていると思えば不満もなかった。 「旅行にでも行こう
砂金が取れると噂される川で遊んでいたら空から女の子が落ちてきた。慌てる暇もなく僕は受けて止めていた。 おかしな話だけど受け止めた腕にも脚にも衝撃はなく女の子は羽のように軽い。上を見れば自殺者がよく利用する橋があり、二十メートルから三十メートルといったところだろうか、目を凝らせば一足のスニーカーが不自然なくらいきれいに並んでいる。女の子は裸足だった。靴下を履かないタイプなんだなと少し軽蔑した。 「きゃあ!」 僕の腕の中で目を覚ました女の子は僕を見るなり奇声を上げて飛
ある時から人々の手の甲にはその者の適性や生涯能力上限を示す紋様が出るようになった。分かりやすく言えばRPGゲームに出てくる職業とレベルみたいなもので、あなたは戦士の適性がありレベル上限は五十ですというのが生まれた時から分かるのだ。 人々はこれを天啓と呼び、統計調査の結果から天啓は大きく分けて四種類に区分されるようになった。当然のようにカーストや差別は生まれ、表向きはどうであれ能力区分によるピラミッドを受け入れ生活をしている。 そんな時代に生まれた僕を両親は泣いて喜ん
「お前には分かんないよ」 そう言われた日から弘樹と普段通りに話すことができなくなった。教室に入って「おはよう」と交わす時も、授業中にくだらない会話で盛り上がる時も、昼休みに遊ぶ時も、部活の練習中でさえ壁越しに話しているみたいな埋められない距離がある。 何が壁になっているのか、原因は分かっている。新しく入部してきた一年生たちもようやく様になって臨んだ秋季大会、四×百メートルリレーで弘樹がバトンミスをした時のことだ。 四走目の弘樹はこれまで、スタートを十七歩半で設定し
「夕焼けに足を止めることの方が多いじゃんね」 海沿いの歩道を夕陽に照らされながら歩く彼女が言った。「あの夕陽に向かって走れ」というフレーズの青春熱血ドラマに感化されて散歩にきたのだが、実際に見た夕陽への感想はそれらしい。 「砂浜で走ったら砂まみれになるし、靴履いたまま海に入ったら靴が濡れるし、ベタベタしてそれどころでもないし。何も考えずにその場の雰囲気に流れて行動することが青春なのかな。そうだとしたら私に青春は無理だって話だね」 砂を巻き上げた潮風が吹く。真っすぐ伸