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みゆ
2024年7月31日 21:09
「転びつづけた子孫」 一人になったきっと先祖が泣いている懺悔と後悔と、無念で満ちているいったい僕は「申し訳ない」を何回まで幾重に重ねたら気が済むのだろうか人生を賭けた小屋の中で選ばれる立場から降りた僕は、生きる術をひたすら模索していた小屋の中では相変わらず、妨害の花が忙しなく口を開け閉めしている(退け、退け)心で業を犯しながら君の背中に
2024年7月27日 22:53
「二人の玉座」 いつもの廊下が、沈んでいく一方通行の道には進めずに赤い斑点を掻きむしるように貴方が帰る度に引きちぎる思いでインターホンを押した焼けた石が、邪魔をする様子を伺う私に、水が思わぬ沸騰をした黒い斑点が、ぽつりと感情を溢す燃えさかる寸前の火によって焼けた石と共に灰になって黒さがぽつぽつとスキップをするそのままスキップで終われたら幸せだったのに、と炎と石に
2024年7月16日 22:28
「ページを破る街」君は甘い甘い妄言を舐めながらどろりとした水飴におぼれ得意気に張りぼての看板を掲げていたこの街を荒らして、何が幸せなのか口の中で暴風がいつまでも転がって道行く人の眉が揃って針金のようだった腐った夢物語を過ごして生成されて手垢にまみれた志しか描けない君は、側から見れば自分が手塩にかけた実子にさえ、浅はかな妄言を浴びせつづけていた(他人に自身のお猪口を
2024年7月21日 23:09
「祈りの手紙」 あなたとは、向き合いたくなかっただけどあなたとの未来が、やっぱり欲しかったあなたのために透けない白さを用意して鮮やかなスティックを塗り塗りとしてグリグリと隙間を埋めるかのようにいじらしく口を尖らせて、私は、人生を懸けた十字を切ったあなたは私に対する愛が乾けば、次に枯渇した人間を血眼で探しているのだ私は常に愛が渇いて、あなたとは離れていたくな