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「詩の居場所②」

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2024年7月の記事一覧

詩「転びつづけた子孫」書きました。

詩「転びつづけた子孫」書きました。

「転びつづけた子孫」        

一人になった

きっと先祖が泣いている
懺悔と後悔と、
無念で満ちている
いったい僕は
「申し訳ない」を
何回まで幾重に重ねたら
気が済むのだろうか

人生を賭けた小屋の中で
選ばれる立場から降りた僕は、
生きる術をひたすら模索していた

小屋の中では相変わらず、
妨害の花が忙しなく口を開け閉めしている

(退け、退け)

心で業を犯しながら
君の背中に

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詩「二人の玉座」書きました。

詩「二人の玉座」書きました。

「二人の玉座」  

いつもの廊下が、沈んでいく
一方通行の道には進めずに
赤い斑点を掻きむしるように
貴方が帰る度に引きちぎる思いで
インターホンを押した

焼けた石が、邪魔をする
様子を伺う私に、水が思わぬ沸騰をした

黒い斑点が、ぽつりと感情を溢す
燃えさかる寸前の火によって
焼けた石と共に灰になって
黒さがぽつぽつとスキップをする
そのままスキップで終われたら
幸せだったのに、と
炎と石に

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詩「ページを破る街」書きました。

詩「ページを破る街」書きました。

「ページを破る街」

君は甘い甘い妄言を舐めながら
どろりとした水飴におぼれ
得意気に張りぼての看板を掲げていた

この街を荒らして、何が幸せなのか
口の中で暴風がいつまでも転がって
道行く人の眉が揃って針金のようだった

腐った夢物語を過ごして
生成されて手垢にまみれた志しか
描けない君は、
側から見れば
自分が手塩にかけた実子にさえ、
浅はかな妄言を浴びせつづけていた

(他人に自身のお猪口を

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詩「祈りの手紙」書きました。

詩「祈りの手紙」書きました。

「祈りの手紙」    

あなたとは、向き合いたくなかった
だけど
あなたとの未来が、
やっぱり欲しかった

あなたのために
透けない白さを用意して
鮮やかなスティックを塗り塗りとして
グリグリと隙間を埋めるかのように
いじらしく口を尖らせて、
私は、人生を懸けた十字を切った

あなたは私に対する愛が乾けば、
次に枯渇した人間を
血眼で探しているのだ
私は常に愛が渇いて、
あなたとは離れていたくな

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