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夜眠れない時に試して欲しいこと|簡単にできる快眠法とリラックス習慣

「眠りたいのに眠れない…」そんな夜を過ごしていませんか?ストレスや生活習慣の乱れ、環境の影響など、さまざまな理由で寝つけないことがあります。眠れない時間が続くと、翌日の体調や集中力にも影響し、ますます悪循環に陥ることも。この記事では、眠れない原因を知り、すぐに試せる対処法や快眠のための習慣、睡眠環境の整え方などを詳しく解説します。眠れない夜を少しでも楽にするために、ぜひ実践できる方法を見つけてみてください。

1:眠れない原因を知ろう

1-1:ストレスや不安が眠りを妨げる理由

ストレスや不安を感じていると、脳が興奮状態になり、なかなか眠れなくなります。

私たちの体は、リラックスすると眠くなるようにできています。

しかし、ストレスや不安を感じると、自律神経のうち「交感神経」が活発になり、心拍数が上がったり、呼吸が浅くなったりして、眠りにつきにくくなります。

たとえば、テストや仕事のことを考えすぎてドキドキしてしまったり、人間関係で悩んでいると頭の中がいっぱいになったりすることがあります。

その結果、ベッドに入っても目が冴えてしまい、眠れなくなるのです。

ストレスや不安を減らすためには、寝る前に深呼吸をしたり、軽くストレッチをしたりして、心を落ち着けることが大切です。

また、考え事が止まらないときは、一度紙に書き出して頭の中を整理すると、気持ちがスッキリして眠りやすくなります。

1-2:生活習慣の乱れと睡眠の関係

毎日の生活リズムがバラバラだと、体内時計が狂い、寝つきが悪くなります。

人の体は、朝起きて太陽の光を浴びると「体内時計」がリセットされ、夜になると自然と眠くなる仕組みになっています。

しかし、夜更かしをしたり、毎日違う時間に寝たりすると、体内時計が乱れてしまい、眠るタイミングがわからなくなってしまいます。

たとえば、休日にお昼まで寝てしまうと、夜になっても眠くならず、気づいたら深夜になっていた…という経験はありませんか?

また、夜遅くまでスマホやゲームをしていると、寝る時間がずれ込み、翌朝起きるのがつらくなります。

規則正しい生活を心がけるためには、毎朝決まった時間に起きることが大切です。特に朝はカーテンを開けて太陽の光を浴びると、体内時計が整いやすくなります。

また、寝る前のスマホやゲームを控え、リラックスできる時間を作ると、自然と眠りやすくなります。

1-3:飲食やカフェイン・アルコールの影響

寝る前に食べすぎたり、カフェインやアルコールを摂取したりすると、眠りの質が悪くなります。

カフェインは脳を興奮させる作用があり、アルコールは一時的に眠くなるものの、睡眠の途中で目が覚めやすくなります。

また、寝る直前に食事をすると、胃が消化活動を続けるため、体が休まらず深い眠りにつきにくくなります。

たとえば、夜遅くにコーヒーやエナジードリンクを飲んだり、お酒をたくさん飲んだりすると、布団に入っても目が冴えてしまったり、途中で目が覚めてしまうことがあります。

また、夜ご飯を食べる時間が遅くなると、胃が活発に動いて寝つきが悪くなることもあります。

眠りの質を上げるためには、寝る3時間前までに食事を済ませ、カフェインを含む飲み物(コーヒー・紅茶・緑茶・エナジードリンクなど)は夕方以降は控えるのが理想です。

どうしても何か飲みたいときは、カフェインの入っていないハーブティーや白湯を選ぶとよいでしょう。

2:すぐに試せる!眠れない時の対処法

2-1:呼吸を整える「4-7-8呼吸法」

「4-7-8呼吸法」は、ゆっくりとした呼吸をすることでリラックスし、眠りにつきやすくする方法です。

私たちの体は、深くゆっくりした呼吸をすると、副交感神経が働き、心が落ち着くようになっています。

特に「4秒で吸い、7秒息を止め、8秒で吐く」というリズムの呼吸法は、脳に「リラックスしていいよ」という信号を送るのに効果的です。

たとえば、眠れないときに「4秒吸う → 7秒止める → 8秒吐く」を何度か繰り返すと、自然と体の緊張がほぐれてきます。

特に、焦っているときや、不安で寝つけないときにおすすめです。

この方法は、簡単にできるうえに、特別な道具も必要ありません。

寝る前にベッドの中で試したり、昼間にストレスを感じたときに取り入れたりすることで、心身を落ち着かせ、より良い睡眠につなげることができます。

2-2:リラックスを促すストレッチ&ヨガ

寝る前にストレッチやヨガを行うと、体がほぐれてリラックスし、自然と眠くなります。

日中の活動で体が緊張していると、筋肉がこわばり、寝つきが悪くなることがあります。

ストレッチやヨガでゆっくりと体を伸ばすと、血流が良くなり、心地よい眠気が訪れやすくなります。

たとえば、仰向けになりながら両膝を抱えてゴロゴロと揺れる「ゆりかごのポーズ」や、座った状態で前屈しながら深呼吸をする「前屈ストレッチ」は、簡単にできてリラックス効果が高いです。

また、「猫の伸びポーズ」や「子どものポーズ」も、緊張をほぐし、心が落ち着くのでおすすめです。

ストレッチやヨガは、無理をせず、心地よい範囲で行うのがポイントです。

寝る前の5~10分間取り入れるだけで、体と心がほぐれ、スムーズに眠りにつきやすくなります。

2-3:緊張をほぐすマッサージやツボ押し

眠れないときに、体のツボを押したり、マッサージをしたりすると、リラックスして眠りやすくなります。

体には「安眠を助けるツボ」があり、そこを優しく刺激することで、自律神経が整い、緊張が和らぐことが分かっています。

特に、足や手にあるツボは、簡単に押せて効果を感じやすいです。

たとえば、足の裏にある「失眠(しつみん)」というツボは、不眠に効くと言われています。

かかとの中央あたりを、親指で5秒ほど押して離す動作を何回か繰り返すと、体がじんわりと温まり、眠気が訪れやすくなります。

また、手首にある「神門(しんもん)」というツボを押すと、気持ちが落ち着きやすくなります。

マッサージやツボ押しは、寝る前に布団の中でできる手軽なリラックス法です。自分が気持ちいいと感じる強さで押しながら、ゆっくり深呼吸をすると、よりリラックスできて眠りやすくなります。

3:寝る前の習慣を見直そう

3-1:寝る1時間前にスマホやPCをオフにする

寝る前にスマホやPCを見るのをやめると、脳がリラックスし、スムーズに眠れるようになります。

スマホやPCの画面から出る「ブルーライト」は、脳を刺激してしまい、眠気を遠ざけることがわかっています。

さらに、SNSや動画を見ていると、脳が活発になり、寝るタイミングを逃してしまうこともあります。

たとえば、寝る前にSNSをチェックしていると、面白い投稿を見つけて次々とスクロールしてしまい、気づいたら1時間経っていた…という経験はありませんか?

また、夜遅くまで動画を見ていると、画面の明るさが脳を刺激し、布団に入ってもなかなか眠れなくなります。

寝る1時間前にはスマホやPCの電源を切り、読書をしたり、リラックスできる音楽を聴いたりする時間を作りましょう。

そうすることで、自然と体と脳が眠る準備を始め、スムーズに眠りにつくことができます。

3-2:ぬるめのお風呂で体温調節をする

寝る前にぬるめのお風呂に入ると、体がリラックスし、眠気が訪れやすくなります。

私たちの体は、深部体温(体の内側の温度)が下がると眠くなるようにできています。

お風呂に入ると一時的に深部体温が上がりますが、お風呂から出た後に体温が下がることで、自然と眠気がやってくるのです。

たとえば、熱すぎるお湯(42℃以上)に入ると、体が興奮してしまい、逆に目が冴えてしまうことがあります。

一方で、40℃以下のぬるめのお湯に15分ほど浸かると、体がじんわり温まり、リラックスしやすくなります。

寝る90分前くらいに38〜40℃のぬるめのお風呂に入ると、ちょうど良いタイミングで体温が下がり、スムーズに眠りにつくことができます。

シャワーだけで済ませるのではなく、できるだけ湯船に浸かる習慣をつけるのがおすすめです。

3-3:心を落ち着けるアロマや音楽を活用する

アロマやリラックスできる音楽を取り入れると、気持ちが落ち着き、眠りにつきやすくなります。

嗅覚や聴覚は、脳のリラックスに大きく関係しています。

リラックス効果のある香りを嗅ぐと、副交感神経が働き、体が休息モードになります。

また、ゆったりした音楽を聴くと、心拍数が落ち着き、自然と眠気を感じやすくなります。

たとえば、ラベンダーやカモミールの香りは、リラックス効果が高く、寝る前に使うと気持ちが落ち着きやすくなります。

また、「川のせせらぎ」「波の音」「ピアノのゆったりしたメロディー」などの環境音やクラシック音楽を流すと、自然と心が安らぎます。

寝る前にアロマを焚いたり、リラックスできる音楽を聴いたりする習慣をつけることで、心が落ち着き、スムーズに眠れるようになります。

自分に合った香りや音を見つけて、毎日の寝る前の習慣に取り入れてみましょう。

4:睡眠環境を整えることも大切

4-1:快適な温度・湿度の調整ポイント

部屋の温度や湿度を適切に調整すると、快適に眠ることができます。

人の体は、暑すぎたり寒すぎたりすると寝つきが悪くなり、途中で目が覚めやすくなります。

また、湿度が低すぎると喉が乾燥しやすくなり、高すぎると寝苦しく感じることがあります。

たとえば、最適な室温は夏は25~27℃、冬は16~19℃が目安です。湿度は50~60%が理想的で、この範囲を超えると乾燥やムレの原因になります。

エアコンや加湿器、除湿機を使って調整すると快適な環境を保ちやすくなります。

眠りの質を上げるために、部屋の温度や湿度を整える習慣をつけましょう。

特にエアコンをつける場合は、冷えすぎないように設定温度に気をつけ、加湿器を併用するとさらに快適な睡眠環境を作ることができます。

4-2:寝具の選び方で睡眠の質をアップ

自分に合った寝具を選ぶことで、ぐっすりと眠れるようになります。

寝具が合わないと、寝返りが増えたり、体の一部に負担がかかったりして、睡眠の質が下がることがあります。

特に、マットレスや枕の硬さ、高さが合っていないと、首や腰に負担がかかり、翌朝スッキリ目覚めにくくなります。

たとえば、体にフィットする高反発マットレスは寝返りが打ちやすく、低反発マットレスは体にしっかりフィットしてリラックスしやすい特徴があります。

また、枕は頭と首を自然な姿勢に保てる高さを選ぶことが大切です。

高すぎると首が前に傾き、低すぎると肩こりの原因になります。

寝具を見直すことで、眠りやすさが大きく変わります。

今使っているマットレスや枕が合っていないと感じる場合は、自分の体に合ったものを選び直し、より快適な睡眠を目指しましょう。

4-3:光や音を工夫してリラックス空間を作る

光や音を適切に調整すると、自然と眠りにつきやすくなります。

明るい光は脳を覚醒させ、眠りを妨げる原因になります。

一方で、適度な暗さを作ることで、脳は「夜になった」と認識し、眠る準備が整います。

また、静かすぎる環境よりも、小さなリラックス音がある方が安心して眠れることもあります。

たとえば、寝る前は間接照明を使い、暖色系のオレンジの光にするとリラックスしやすいです。

強い白色光(蛍光灯)よりも、温かみのある光の方が眠りやすくなります。

また、川のせせらぎや波の音などの「ホワイトノイズ」を流すと、雑音を和らげ、心が落ち着いて眠りやすくなることもあります。

寝る前の環境を整えることで、自然とリラックスでき、眠りにつきやすくなります。

強い光を避け、落ち着く音を活用することで、より快適な睡眠を手に入れましょう。

5:それでも眠れない時の最終手段

5-1:一度ベッドを離れてリセットする

眠れないときは、無理に寝ようとせず、一度ベッドを離れて気分をリセットすると良いです。

眠れないままベッドの中でじっとしていると、「ベッド=眠れない場所」というイメージがついてしまい、ますます寝つきが悪くなります。

脳は「眠れない場所にいる」と認識すると、リラックスできずに目が冴えてしまうのです。

たとえば、布団の中で1時間以上ゴロゴロしていると、焦りやイライラが募ってしまうことがあります。

そんなときは、ベッドを出てストレッチをしたり、温かいハーブティーを飲んだりすると、気分がリセットされ、自然と眠くなることがあります。

「眠れない=ベッドにいなければいけない」と思わず、一度リラックスできる行動をしてみましょう。

短時間でも気分が落ち着けば、再びベッドに戻ったときにスムーズに眠ることができます。

5-2:気になることを紙に書き出して整理する

眠れないときは、頭の中のモヤモヤを紙に書き出すと、気持ちが整理されて眠りやすくなります。

考え事や悩みがあると、脳がずっと働き続けてしまい、リラックスできなくなります。

特に、次の日の予定ややるべきことを考えすぎると、不安や緊張が高まり、眠れなくなることがあります。

たとえば、「明日、大事な会議があるけどうまく話せるかな…」「やることが多すぎて忘れそう…」といった不安が頭の中をぐるぐる回ることがあります。

そんなときは、紙に気になっていることを書き出してみましょう。

「やることリスト」や「今の気持ち」をそのまま書くだけでも、脳が安心し、考えすぎを防ぐことができます。

頭の中の悩みを紙に書くことで、「一旦忘れても大丈夫」と脳に伝えることができます。

心の負担を軽くし、安心して眠るために、ノートやメモを活用する習慣をつけましょう。

5-3:無理に寝ようとせず、焦りを手放す

「早く寝なきゃ」と思うほど、逆に眠れなくなることがあります。焦らず自然な眠気を待つことが大切です。

眠れないことに焦ると、脳が興奮状態になり、さらに寝つきが悪くなります。

「◯時間しか寝られない…」と考えてしまうと、そのストレスが原因で眠りが遠ざかるのです。

たとえば、「もう深夜2時なのに眠れない!」「明日の朝起きられなかったらどうしよう…」と考えると、気持ちが焦り、ますます寝つけなくなります。

そんなときは、「今は休んでいるだけでも大丈夫」と自分に言い聞かせ、無理に寝ようとしないことが大切です。

眠ることにこだわらず、「目を閉じてリラックスする時間」と考えることで、自然と眠気が訪れやすくなります。

焦りを手放し、「寝られなくても大丈夫」と思うことで、心が落ち着き、スムーズに眠れるようになるでしょう。

まとめ

夜眠れないときは、焦らず原因を見極めることが大切です。ストレスや生活習慣、飲食の影響を理解した上で、呼吸法やストレッチ、ツボ押しなどのリラックス方法を試してみましょう。また、寝る前の習慣を見直し、睡眠環境を整えることで、質の良い眠りを手に入れることができます。それでも眠れないときは、一度ベッドを離れてリセットしたり、考え事を紙に書き出すなどの工夫をしてみましょう。大切なのは「無理に寝ようとしないこと」。自然な眠気を促す習慣を身につけ、快適な夜を過ごせるようにしましょう。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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ばらっちょ(旧名:りあらいあ)
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