五十肩は老化でなるものではない
五十肩って聞いたことありますか?
肩をあげるときに激痛が生じる、腕をあげることができない、こんな症状がでた時に年齢を重ねていると五十肩になったとお客様から言われることがあります。
五十肩とは肩関節周囲炎という症状のことで肩関節周りの筋肉が炎症を起こしてしまっていると痛みが生じて腕が上がらなくなるというものです。
五十肩になってしまうと腕をあげることができない…痛みに対してすごく敏感になる…歯を磨く・電車でつり革を掴む・着替える・洗濯物を干すときに…などなど、動くだけでも肩が痛み、日常生活でかなり不便が起きてしまう大変やっかない疾患なのです。
五十肩になりやすい人
五十肩は特に猫背になっている方がなりやすいです。猫背になっているということは体の姿勢不良が起きていて肩甲骨周りの柔軟性の低下や動作不良が起きてしまい、筋肉に負担をかけてしまいます。そのため筋肉が炎症を起こしてしまうのです。五十肩になっている人は肩関節周囲の筋力が弱く、広背筋、上腕三頭筋と上腕二頭筋の過剰な収縮が起きています。
五十肩を改善するためには肩回りのアプローチをするだけでなく根本の原因である姿勢の改善をしていくことで解消されてきます。
五十肩を改善するためには?
五十肩を改善するためには肩回りの筋肉を緩めて筋肉のハリを減らして正しい姿勢にしやすくします。体の組織が硬くなると循環不良が生じ筋肉が硬くなってきます。そうすると本来の柔軟性が失われ、筋肉が骨や靭帯を引っ張ってしまい、痛めやすくなってきます。そのためいきなり肩を動かすのではなく、マッサージやストレッチ、お風呂などで筋肉を温め緩めていきましょう。
特に五十肩を改善するためには前鋸筋という筋肉にアプローチをかけてください。意外と知られてないですが、五十肩のほとんどの方が前鋸筋の短縮が起きていて柔軟性が足りなくなってきていることが多いです。前鋸筋は肩甲骨を唯一外へ広げる筋肉で肩甲骨を動かすためにもとても重要な筋肉なのです。この前鋸筋の柔軟性と筋出力の活性化をさせていくだけで肩甲骨の動きは何倍も良くなります。
五十肩は老化でなるものでなく体が不調になってきているからなるものです。なってから改善も大事ですが、そもそも五十肩にならないように日ごろから体のケアや筋肉を鍛えていくことのほうが大切です。治療にお金と時間を投資するのではなく、健康を維持できるようにお金と時間を投資してみましょう。