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9000年前の酒の味を知っていますか? ~『酒の起源』が誘う、時空を超えたお酒の旅~

仕事帰りの一杯、仲間との楽しい宴席、特別な日の乾杯…。

現代社会において、お酒は私たちの生活に深く根付いていますよね。

ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー…世界には実に様々なお酒があり、私たちを楽しませてくれます。

その味わいはもちろん、香りや色、そして飲み方まで、お酒の世界は奥深く、多くの人を魅了してやみません。

ところで、私たちが普段何気なく楽しんでいるお酒は、一体いつ、どこで、どのようにして生まれたのでしょうか?

最初のお酒はどんな味がしたのでしょうか?

そんな疑問を抱いたことはありませんか?

もしあなたが、お酒の歴史や起源に興味をお持ちなら、パトリック・E・マクガヴァン著『酒の起源』は、まさにうってつけの一冊です。

この本は、考古学者であるマクガヴァンが、世界中を舞台に、古代の酒造りの謎を解き明かしていく、冒険記のようなノンフィクションです。

まるで映画「インディ・ジョーンズ」の主人公のように、マクガヴァンは古代遺跡や遺物を訪ね歩き、失われた酒造りの秘密に迫っていきます。


9000年前の中国にタイムスリップ!古代の醸造所を覗いてみよう!

この本の魅力は、古代の人々がどのようにお酒を造っていたのかを、具体的かつ分かりやすく解説している点にあります。

例えば、9000年前の中国。

人々は、どのような原料を使い、どんな方法で酒を造っていたのでしょうか?

マクガヴァンは、遺跡から発掘された土器片を分析し、そこに残されたわずかな痕跡から、当時の酒造りの様子を再現していきます。

古代エジプトでは、ビールが栄養価の高い飲み物として、ピラミッド建設などの労働者の活力源になっていたそうです。

古代エジプト人は、どのようにビールを醸造していたのでしょうか? どんな味がしたのでしょうか?

本書では、古代エジプトのビール造りについても詳しく解説されています。

バイキングが愛した蜂蜜酒のレシピも、本書で紹介されています。

蜂蜜酒は、蜂蜜を発酵させて作るお酒で、古代ヨーロッパでは広く飲まれていました。今ではあまり馴染みのない蜂蜜酒ですが、どんな味がするのか、興味津々ですね。

マクガヴァンは、最新の分析技術を駆使して、古代の酒の成分を特定し、当時のレシピを再現しようと試みます。

まるでタイムスリップしたかのように、古代の醸造所を覗き見ることができる、そんなワクワクする体験を、この本は提供してくれるのです。

世界を巡る、お酒の旅へ出発!

マクガヴァンは、中国の黄河流域から、中東の肥沃な三日月地帯、ヨーロッパの古代遺跡、そして南米のアンデス山脈まで、世界中を旅して、お酒の起源を探ります。

まるで世界旅行をしているような気分で、古代の酒造りの歴史を辿ることができます。

それぞれの地域で生まれたお酒は、その土地の気候風土や文化、宗教などと深く結びついています。

例えば、中国では、お酒は神聖な儀式や祭祀に欠かせないものでした。

一方、古代エジプトでは、ビールは栄養価の高い飲み物として、ピラミッド建設などの労働者の活力源となっていました。

このように、お酒はそれぞれの地域で独自の役割を果たしてきたのです。

地理や歴史、文化といった様々な視点からお酒を捉え直すことができ、お酒への理解がより一層深まることかと思います!

人類と酒、切っても切れない絆

お酒は、人類の歴史とともに歩んできました。喜びを分かち合い、悲しみを癒やし、共同体の絆を深める。

お酒は、常に人間のそばにありました。

この本では、お酒がどのように人類の文化や社会に影響を与えてきたのか、その軌跡を辿ることができます。

古代文明の誕生から、宗教、芸術、政治、経済に至るまで、お酒は様々な形で人類の歴史に影響を与えてきました。

お酒が持つ、社会的な意味や文化的背景を知ることは、現代社会におけるお酒との付き合い方を考える上でも重要なヒントを与えてくれるでしょう。

『酒の起源』は、古代のロマンと科学的な探求が融合した、興奮と発見に満ちたノンフィクションです。

お酒好きはもちろん、歴史や文化に興味がある人にもおすすめです。

さあ、あなたも本書を開き、時空を超えたお酒の旅に出発しましょう!


【編集後記】
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