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余談的小売文化論

「知性ある消費」をテーマに、現代の消費行動や理想論と現実的な問題のギャップについて考え、言語化しています。「正解」を語るのではなく、読み手が自分なりの正解を見出すための一助になる…
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#お店

今週読んだ海外記事と雑感(2020.5.23)

今週読んだ海外記事と雑感(2020.5.23)

今週もNewsPicksでピックしたニュースとコメントを転記してまとめておきます。
有料部分はニュースへの雑感です。

▼私のNewsPicksアカウント

米大手百貨店J.C. Pennyが破産申請手続きへ
Neiman Marcusに続き、J.C. Pennyも破産申請手続きへ。少しずつ店舗の再開を進めている状況でしたが、不採算店舗の閉鎖など大規模なリストラを含む再建プランとともに受理されたよ

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店舗が担う大きな役割

店舗が担う大きな役割

「小売業の要諦は、商品管理を含む流通設計である」と常々私は考えてきた。
どんなにセンスや情熱があっても、品切れを起こさず効率的に商品を届ける仕組みが構築できなければビジネスとしては成り立たない。

ブランドやお店の立ち上げは、一般にイメージされている以上に計数管理との戦いだ。

先日コミュニティ内で「商業経営の精神と技術」を題材に読書会を開催した際、物流面におけるECの非効率性が話題にあがった。

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食品ECの難しさ

この2週間ほど、応援の意味もこめてECで食べ物を買う機会が増えました。

そんな中で感じたのは、ほとんどのECはファミリー層を対象にしているということ。
たとえ意識していなくても、品揃えから「結果的に」ファミリー層への訴求になってしまっているものが多々あります。

なぜならば、単価の低いECで送料を無料にする、もしくは割高に感じない設定にするためには、商品価格を3000円以上に設定する必要があり、

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青山ブックセンターが示す本屋の新たな可能性

青山ブックセンターが示す本屋の新たな可能性

先日、消費文化総研のみんなと青山ブックセンターの店舗見学に行ってきました。

青山ブックセンターの山下さんとは以前から本屋さんのあり方についてお話しを伺っていたのですが、今回改めて店内を案内していただき小売視点でのまなびがたくさんありました。

特に感じたのは、新しさやエッジは自分たちが「こうだ」と信じたことの結果がでるまで我慢することから生まれるのだということ。
見学が終わった後にコミュニティメ

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ブランドはコミュニティの旗印 #大日本市

ブランドはコミュニティの旗印 #大日本市

「D2Cと呼ばれる新しい小売の真髄は、モノを通してコミュニティを作っていること、その旗印としてモノが機能しているということだと思います」

昨日登壇した大日本市のイベントで、ブランド体験の意味を私はそう表現しました。

中間マージンがないとか、ECで直接売っているとか、価格帯が従来より安いとかではなく、「作ったモノをどう売るか」の発想から、まずコミュニティを作り、そこに「何を届けていくか」を考えて

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イケウチオーガニックのタオル講座から学ぶ「いい店舗体験」のあり方

イケウチオーガニックのタオル講座から学ぶ「いい店舗体験」のあり方

先月、『消費文化総研』のメンバーと表参道にあるイケウチオーガニックの店舗で牟田口さんにタオル講座をしていただきました。

当日はなんと1時間半近くかけてタオルの違いはもちろん、ライフスタイル別の選び方や洗濯の仕方などあれこれ質問しながらお話を伺いました。
タオルの世界の奥深さに感銘を受けた私たちは、結果的に全員それぞれに買い物袋を下げて帰途につくことに…!

そして帰る道すがら、『これって接客で考

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「モノを作って、売る」というクリエイティブの未来 #noteshopping

「モノを作って、売る」というクリエイティブの未来 #noteshopping

『だれもが創作をはじめ、続けられるようにする』。
それがnoteの掲げるミッションです。

7月にnoteのプロデューサーに就任してからは、自分ごととしてなんども繰り返し目にし、耳にしてきたこのフレーズ。
はじめはモノを売るためにどう発信するべきかを考えていたのですが、最近海外のD2C界隈の動きを見ていると、モノを作って売るという行為はもはや生きる糧としての商売の枠を超えて、自己表現としての創作に

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#買ってくれたあなたへ に見る、今お店が語るべきこと

#買ってくれたあなたへ に見る、今お店が語るべきこと

ほぼ毎日チェックしている『 #買ってくれたあなたへ 』のハッシュタグ。自分でお店をやっているクリエイターさんたちを増やす取り組みはまだまだこれからとはいえ、日々素敵なnoteが上がってくるのを楽しみにしながらチェックしています。

そしてお題企画のハッシュタグがついたnoteを読みながら改めて思ったのは、『買ってくれた人へのコミュニケーションこそが最高の宣伝になる』ということ。

たとえば改めてブ

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応援することと、相手の決断を尊重すること

応援することと、相手の決断を尊重すること

先週金曜日はEVERY DENIMの山脇さんと「仲間を増やす『伝え方』」をテーマにnoteでトークイベントを開催しました。

そこで出た質問のひとつが

『お客さまの意見や要望をどの程度取り入れていますか?』

でした。

どの程度声を取り入れるかどうかのバランスは、小売やブランドに関わらず誰もが悩むテーマだと思います。

その質問に対する山脇さんの答えは、要約すると

『意見はすべて受け入れるけ

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なぜ体験には『情熱』が不可欠なのか

なぜ体験には『情熱』が不可欠なのか

6月にダグ・スティーブンスと話していた中で、『いい店舗にはオーナーのパッションがある』と言われたのがとても印象的だった。

一方で、情熱は定量的に測りづらく再現性のない要素であり、その重要性はわかりつつも軽視されることの方が多いのではないか、と感じたのもまた事実だ。

ともすれば理想論だと片付けられがちな『情熱』の重要性を腹落ちして納得してもらうには、どんな説明が有効なのだろうか、とここ最近よく考

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ストーリーの前には「道」がある

ストーリーの前には「道」がある

7月に就任したnote for shopping プロデューサーとして、最近は『伝える』ことと『売る』ことの連続性について以前にも増して考えるようになりました。

もともと私はこれからブランドとメディアの境目がなくなっていくだろうと考えていて、その核には思想という名のストーリーがあると思っています。

一方で、ストーリーが重視されればされるほど、ストーリーが先行してモノが思想に追いついていない、と

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オケージョン消費の可能性

2年ほど前に『これから洋服を売るために必要なのは、"ハレ"の場をどう作っていくかなんじゃないか』という話を書いたのだけど、年々この仮説への確信が深まっている。

そして当時想定していた『ハレの日』はちょっといいレストランやバーなどデート向きのものがメインだったけれど、最近はもっと幅広くカジュアルなオケージョンで消費が起きていることを感じている。

この流れを顕著に表しているのが最近注目して毎月読ん

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いい体験の主役は、いつだって「私」

いい体験の主役は、いつだって「私」

いい体験、記憶に残る体験とは何だろう。

スムーズに決済ができること、欲しいものがすぐに見つかること、最新のテクノロジーを駆使していること。

自分が作る側になると、ついそういった機能ベースで体験を考えてしまう。でも逆に使う側の視点に立ってみれば、記憶に残る体験にはもっと別の要素があることに気づく。

友人や家族と行った思い出の場所や、自分の価値観が変わるほどの感動、好きなアーティストを間近で見た

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水先案内人としての「販売員」という仕事

水先案内人としての「販売員」という仕事

最近着付けを習い、やっと自分で着られるようになりました。
そこではたと気づいたのが『着物を1年通して楽しむには最低限何と何を揃えたらいいのかわからない』ということ。

とりあえず自分の着物が1枚と祖母から譲り受けた着物が何枚かあるものの、これから夏に向けてどれなら着れて、冬には何が必要になるのかさっぱりわからなかったのです。

結果的に私の場合は着付けの先生から丁寧に教えてもらったのですが、もしち

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