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日記

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柳流水の日記です。
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2022年5月の記事一覧

【日記】他人の日記

 昨日今日でいろいろあったんだが、色々あり過ぎてちょっと表現が出来ない。常にないことには、そのうちいくつかの要素を抜き出し、部分的に書けばよいものを、と自分でも客観的に見て思うのだが、そもそも全体像としてまとまってもおらず、たかだか二日間のことにそれだけの要素があるものかと不思議に思う。
 ひとつ、日記というもの自体について、考えざるを得ない機会があり、考えている。下手な日記、と人のことを揶揄でき

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【日記】風

 今月は仕事納めとなったので上司と感想など言い合った。はじめての試みなので、常にはない感慨が、互いにあったようで、いつもながら長広舌ではあったが、しみじみと振り返ることとなった。昼過ぎに、涼しい風が吹き抜けていった。あの世でもこんな風が吹くのだろうか。
 昨日は文学フリマに参加したあと、旨い飯を嫁と食べた。地下の店の中に、梯子で天井近くまで上がる座敷に通されたのだが、そこが何階になるのかわからない

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【日記】桂歌丸の『真景累ヶ淵』

 前に、桂歌丸の自叙伝のようなものを読み、そこで気になっていた、彼の『真景累ヶ淵』を聞いてみることにした。
 聞き始めることは、少し勇気が要る。
 この落語は、六話か、もう少しあったかもしれない、それくらいの続き物であり、全てを演じきった落語家は少ないと言われている。
 時間を見てみたら、五時間以上あった。
 しかし、長編小説を読み切ることを考えてみれば、流し聞いていて、いずれは聞ききれない範囲で

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【日記】読書法

 一週間もすれば、その日あった出来事を、エピソード単位以上には覚えていないということがわかった。
 これが人間の記憶の限度なのかもしれない。
 フィヒテの『啓示とは何か』をずっと図書館で借りていて、やっと読み始めたのだが、カントに追う所が非常に多いらしいので、読むのをあきらめた。
 カントは、本当に触りしか読んでいない。
 カントが使う用語は、あちこちで目にする。ほんの少し知っていることが、余計に

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【日記】毎日

 相変わらず、足踏みをしているような毎日である。
 今日は珍しく酒を控えようと思っている。
 あまり激しく禁酒すると、ぶり返しが怖いので、自分を騙すように、コッソリ行うのだ。
 こういうことは、うまい。
 興味のないことに興味を持ったフリをすること、自分を騙し相手を騙す、頭が良いとか要領が良いとかたまに言われたりするが、逆に周りの人間に対して、そこまで本音で生きている理由はなんだろうと思う、他人に

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【日記】昨日のこと

 残り一時間で、急いでいろいろな支度をしていたら、何とか予約の時間に間に合った。レンタカーのある所は、家に近かった。家の近くに他にもレンタカーをやっている所が多いから、今日はどこだとか、何の車種だとか、車が使いづらいとか何とかいろいろ嫁は言っていたけれども車に詳しくない自分は何のことやら感じることはなかった。が、カーナビの使いづらさ、使いやすさについてはなんとなくわかった。世代が違うのだろうか。目

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【日記】今日のこと

 この間書いた、たった一日のことを書くのにまだ書き終わっていないという日の、個人的な日記だが、まだ書き終わっていない。量は、あまりたいした量でもない。数えてみたら、原稿用紙で13枚になっていた。
 今日は、嫁の車でまたドライブに行った。今日のことも、細分漏らさずに書けば、それくらいになるだろうか。嫁は起きるのが遅くなった。自分は、6時20分ごろに起きて、そのまま現在まで二度寝せずに起きていた。いつ

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【日記】ある日の日記

 ここで書いているのとは別で、私用として、テキストファイルに日記を書いている。毎日書いているわけではない。主に休日に書いている。仕事の日は、振り返っても何もないことが多いが、休みの日はある程度何かやっている。
 少し出掛けたりはするのだが、それでも何行かで終わることが多い。
 しかし、なぜか、昨日あったことを書いていたら、突然筆が止まらずに、まるでひとつの時間が停止したかのように、少しも先に進まな

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【日記】運動

 五日前から昨日まで、前に習慣としていた運動を再開し、連日行っていた。いわゆるHIITというやつだ。しかし、スポーツ選手がやるような本格的なものではない。
 しかし四日間続けて今日、普段だったら六時二十分ごろに起きれるはずが、どうしても眠くてしょうがなくなって、二度寝して九時に起きてしまった。半ば言い訳じみてはいるが、そこから計算がズレてしまって一日、無計画に安逸なことしかせずに過ごしてしまった。

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【日記】カレイ

 何度にもわたるが、料理と鉄のフライパンに関する日記である。
 本日は、昨日製作した豚肉味噌炒めをレンチンしつつ、アブラカレイのムニエルと、鶏の照り焼きを作った。けっこう、レシピを土台としつつ、量などは目分量でやっている。まず、アブラカレイのムニエル、前は「ムニエル粉」なる、シーズニングのような、でも西友で売られているような手のひらに収まるサイズではなくもう少し大きい、少し業務用のような雰囲気を出

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【日記】肉味噌炒め

 今日は昨日作ったそぼろを食べつつ、肉味噌炒めを作った。具は、舞茸と豚肉と茄子。思いのほか焦げ付きが激しくて、日和ってしまったため、早めに火から上げてしまい茄子や舞茸に十分火が通らなかった。しかし味付けはバランスよくいったので食べられないほどではなかった。
 使ううちにどんどん育つと言われている鉄のフライパンだが、一向に育つ気配がない。要は、表面に油膜を張ることが、フライパンを育てるということの意

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【日記】試行錯誤

 今日も料理をした。そぼろと煎り卵、まるで単純な弁当の中身みたいだが、こちらはうまくいった。その後、卵と豆腐とキムチの炒め物を作ったのだが、こちらの方はちょっと失敗した。豆腐は、焦ってバラバラにしてみたが、そんな必要はなかった、炒めているうちに自然にバラバラになる。レシピの味付けに、醤油しかなかった。キムチはそのまま入れる、何だかまとまりがなく、旨味がなく、そもそもこういう料理という主張がないから

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【日記】ドライブ

 嫁の運転する車でまたドライブに出かけた。だいぶ運転には慣れたようだった。夜の、しかも雨の中での運転は初めてだったにもかかわらず、スムーズに運転をこなしていた。車線がゆるやかに変化して、いつの間にか右車線に誘導されそうになる所を、すかさず変更する、また駐車もアプリで練習してほとんど一発で入るようになった。追い越し車両に対して悪態をつき、最寄りのコンビニで少し休憩を取り、いくつかの目的地を律義に達成

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【日記】江川隆男『残酷と無能力』を読み始める

 残酷と無能力について論じている本である。これらの概念の出所は、スピノザと、アルトーと、ドゥルーズである。ドゥルーズは、スピノザとアルトーについて論じている。江川隆男は、今のところ読みが間違っていなければ、ドゥルーズをさらに超え出ようとしている。ドゥルーズも、結局は土地、大地に縛られていたではないか。なんてことを。しかし、そんなむごい扱いをしなければ、新しい概念というのは得られないのかもしれない。

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