【日記】風
今月は仕事納めとなったので上司と感想など言い合った。はじめての試みなので、常にはない感慨が、互いにあったようで、いつもながら長広舌ではあったが、しみじみと振り返ることとなった。昼過ぎに、涼しい風が吹き抜けていった。あの世でもこんな風が吹くのだろうか。
昨日は文学フリマに参加したあと、旨い飯を嫁と食べた。地下の店の中に、梯子で天井近くまで上がる座敷に通されたのだが、そこが何階になるのかわからない感じだった。飲み屋の隅に本棚があったのが珍しく、めくってみたら観光地の写真集のようなもので、何ということもないのだが妙に惹かれて、まるで風景が沁みてくるようだった、涼しい風も吹いてきたようだった。