【日記】他人の日記
昨日今日でいろいろあったんだが、色々あり過ぎてちょっと表現が出来ない。常にないことには、そのうちいくつかの要素を抜き出し、部分的に書けばよいものを、と自分でも客観的に見て思うのだが、そもそも全体像としてまとまってもおらず、たかだか二日間のことにそれだけの要素があるものかと不思議に思う。
ひとつ、日記というもの自体について、考えざるを得ない機会があり、考えている。下手な日記、と人のことを揶揄できるかはわからないが、自分にはそう思えるものを見付けて、何というか、なまじ創作にかかるように色気を出すと、むしろ個性が削られるものだな、とか、あるいは、全くの日常についてこだわりなく書いているつもりでも、誰かのスタイルを踏襲しなければ、やはり、ものを書くということは出来ないのだな、ということも洞察された。
そう、事実を事実にあったまま記述するというのは、無神論と似ていて、それ自体が何かきつい匂いを、アルコール綿で消毒した後のように、感じられる。無味無臭ということが出来ないともいえるだろうか。だから、素朴であるとか、素朴なふりをしながら書いているとか、思っていても、割と本人が思うようにそうはなっていない、もっとも、自分の文章について、自分で客観的に感じるというのは、やはり難しいものである、その点に関しては、その人も、また自分も同じ穴の狢であるから、やはり、人を呪わば穴二つではないが、人の愚痴を言うものはそれなりの人格に貶められなければならないというのか、まあそんなところだ。