見出し画像

【栄養素解説】 #ビタミンA

日本人男女の多くが実はビタミンA不足だと言われています。
(令和元年 国民健康・栄養調査より)

ビタミンAとは、どんな働きを持ち、どんな食材に多く含まれているのかをご紹介します。


ビタミンAの働き

・夜間の視覚をサポートする
私たちの目は、明暗順応めいあんじゅんのうと呼ばれる、明るいところから、暗いところに移動したときに、段々と周囲が見れるようになる仕組みがあります。
ビタミンAはこの機能を支え、夜間の視覚をサポートします。

・皮膚や粘膜の免疫機能を保つ
ビタミンAは上皮細胞の形成、その働きに関わります。
上皮細胞は普段、病原菌などが体内に侵入するのを防いでいるため、ビタミンAをしっかり補充することで、免疫力強化につながります。

・抗酸化作用
βカロテンなどのカロテノイドには、活性酸素を抑える強い抗酸化作用があることが知られています。
そのため、老化やがん予防などに効果が期待されます。

ビタミンAの特徴

・油脂に溶けやすい
ビタミンAは脂溶性ビタミンのため、水に溶けにくく、油脂に溶けやすい性質を持ちます。ビタミンAを効率よく摂取したいときには、油でいためたり、油分を含むものと合わせると、吸収力が上がります

・光に弱い
ビタミンAは不安定な化合物のため、光や熱によって簡単に分解されてしまいます。

・強い抗酸化作用を持つ
カロテノイドが持つ強い抗酸化作用で、老化防止、がん予防に効果が期待されます。

ビタミンAが不足すると

ビタミンAが不足すると、暗いところで目が見えなくなる「夜盲症やもうしょう」を発症しやすくなります。

また、皮膚や粘膜が乾燥することで潤いが失われたり、病原菌からのバリア機能が低下し、免疫が落ち、感染症にかかりやすくなります。

ビタミンAを摂りすぎると

ビタミンAを摂り過ぎると、頭痛や吐き気が出現します。
これは、ビタミンAを過剰摂取すると、頭蓋内圧が高まるためです。

ビタミンAの摂取基準

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

ビタミンAを多く含む食材


鶏レバー  100gあたり 14,000㎍
豚レバー  100gあたり 13,000㎍
ほたるいか 100gあたり 1,500㎍
にんじん   100gあたり 690㎍
ほうれん草 100gあたり 350㎍
かぼちゃ 100gあたり 330㎍

などがあります。
鶏、豚のレバーは含有量がダントツで多く、ビタミンAを効率よくとることができるので、おすすめです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
お役に立てれば嬉しいです。


こちらの記事もおすすめです


自己紹介はこちらから

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集