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雨夜の月に、君を映して
この星は何でできているのだろう。
青い海。海は生命を宿し、生命は空気を吸っている。空気がなくならないのは、緑のおかげ。
だから、この星は、水と、生命と、空気と緑でできている。そんなところだろうか。
その思考は間違ってはいないのかもしれない。
海ってなんだ?生命ってなんだ?
この森羅万象を、人は解明しようとする。その成果は、論文なり、図鑑なりとして、私たちの手元にある。
でも、それは日々変わる
生まれ変わる私は、きっとまた、この世界の空を見上げている
家からすぐにあるショッピングモールのカフェにいる。ガラス越しに1Fの広場を見渡せるカウンター席に座り、私はコーラを片手に、そこを行き交う人々を眺めている。
モールの中では、あちらこちらに見慣れたSDGsの文字が張り巡らされていた。「貧困をなくそう」「海を守ろう」と、サステナブルな取り組みのポスターが私に訴えかけてくる。けれど、住宅地に住む私の生活範囲には、プラスチックごみで汚れた海がなければ
明日死ぬ私は、明日生まれる私のために生きる。
ヒラメの昆布締め。
この寿司を初めて食べたのは最初の会社に入社した、20を少し過ぎたくらいだった。都会の暑苦しさにうなだれるなか、残業続きだった経理の仕事がようやく落ち着いたころ、上司に寿司をご馳走になった。
都会のじめじめとした特有の熱気と、疲労で身体がヒートアップしていたので、このさっぱりとしつつも凝縮された旨味が、私の身体の隅々にまで浸透していった。
全身で旨いと感じたこの寿司を、後輩
LINEの友だち14人、そのうち親族9人。
私は父母と3つ上の姉が待つ、秋の頃の温かな田舎の町に生まれた。
父は2人兄弟で父方の祖父は私が生まれる前に旅立ってしまい、祖母は私が物心が着く頃には病院で寝たきりになり、高校生の時に祖父のもとにいってしまった。叔父も祖母と同じ頃に体調を崩し、祖母が旅立った1週間後に他界した。
祖母のことは、私が幼稚園の頃にしらすと海苔のかけごはんをよく作ってくれたことを覚えているが、むしろその事しか記憶がなく
温もりは、テーマパークで。
田舎で生まれた私にとって、地域全体が実家のようなものだった。けれど、当時から高齢化が進んでいたこともあり、今は帰省をしても「大きくなったね~」と世話をしてくれる人たちは、もういない。
こまやけん玉、お手玉などのたくさんのおもちゃをくれた向かいのおばあちゃんの記憶は、私が小学校の頃が最後だし、地区の代表だったのだろうか、学校からの便りを毎月届けていたおじいちゃんも、私が中学の頃に旅立った。
幼稚
見えない未来を見据えた時に、私の今が始まった。
「どちらかというと、可愛いは恋愛対象ではないかな。」
はっきりとは覚えていないけれど、私の身長は高校生頃から伸びていない。私の母もそうであったらしいのだけど、そういう人は大抵早熟で小学生の頃は一番後ろに並んでいたという話をよく耳にするが、私は半分より後ろに行ったこともない。
他の子と相対的に比べると小学生の頃がピークで、それでも丁度真ん中くらいの背丈だった。その頃から身長の高い女の子には見下ろ
10000PVありがとうございます。
自分の記事がこんなに多くの人に見てもらえるとは、夢のようです!
(その中の1%のスキしかいただけず、力なさを感じます…笑)
これからも、ゆるーく更新していきますので、よろしくお願いします!
月の見え方、世界の感じ方。
帰り道、駅のスーパーに寄って3本入りの団子を3パック買った。
毎日、仕事が終われば「今から帰るよ」と妻に電話する。今日は中秋の名月で、電話越しに団子のようにまん丸の顔をした妻と娘に「団子、団子♪」と催促されて、スーパーに寄った。
エコバッグを持っていなかったので、魚用のビニール袋にパックを詰めて、手で持ってかえる。駅前の交差点で道路を渡ると、目の前の花屋さんから女性が出てきた。手には花ではなく
フィリピンのセブに生まれた一人の少年
私は地方の観光地に生まれた。観光地といっても交通の便は悪く、シーズンでもない平日は街は閑散としている。それでも、夏休みや冬休みは多くの人で賑わう。
実家は、その街のなかでも人が盛んな地域にある。夏休み、友達の家に行くには人混みを自転車でかき分ける必要があって、人の顔を横目で見ながら進むうちに、人を観察することが好きになった。
歴史のある街ということもあり、外国の人も多かった。日本の文化や美味し
未来都市 と男たちのVISION
私が「暮らしたい未来の街」は、もう実現することはない。
それは私が生まれたときには既にそうなっていて、たとえそれに近いものが今後生まれようとも、それはただ似ている別物に過ぎない。
今から55年前、その未来都市を築こうとした人物は、この世界から旅立ったってしまった。
その未来都市は、実験的に築かれようとしていて、その計画はこう名付けられていた。
「 Experimental Prototyp