温もりは、テーマパークで。
田舎で生まれた私にとって、地域全体が実家のようなものだった。けれど、当時から高齢化が進んでいたこともあり、今は帰省をしても「大きくなったね~」と世話をしてくれる人たちは、もういない。
こまやけん玉、お手玉などのたくさんのおもちゃをくれた向かいのおばあちゃんの記憶は、私が小学校の頃が最後だし、地区の代表だったのだろうか、学校からの便りを毎月届けていたおじいちゃんも、私が中学の頃に旅立った。
幼稚園か小学校の低学年の頃の話だけれど、母が私がいなくなったと大騒ぎした日があった。