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小説らしく小説を書こうとか、戯曲らしく戯曲を書こうとか、思わないようになった。とりあえず形式的なことは二の次に、書きたいものを情熱の冷めないうちに、冷めないように書いていく。形式はあとで整えればいい。

ぺぺぺの会で稽古をした。6月3日にバーッと書いた物語を、俳優に読んでもらったり、動いてもらったりしているうちに、インスピレーション的なものがドバドバと湧いて出てきて、物語は戯曲らしくなっていった。

「6月3日に書いた短編」と『斗起夫』の文体はよく似ている。もちろん、『斗起夫』のほうが時間をかけているわけだから、より精密にはなっているんだけど。おおむね同じような文体だ。

じゃあ、この戯曲になる前の、この段階はいったいなんなのだろう?

僕としては、小説を書いている意識だが、物語の展開のしかたは、小説のそれというよりは演劇のそれに近い。

まァそんな感じで、自分なりには新しいものが書けている、という実感があるにはあるんです。以前の僕みたいに、小説らしく小説を書こうとか、戯曲らしく戯曲を書こうとか、思わないようになった。とりあえず形式フォーマット的なことは二の次に、書きたいものを情熱の冷めないうちに、冷めないように書いていく。形式はあとで整えればいい。この日記(note記事)もほとんど同じやり方で書いている。

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