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#72 「アボカド」のガチ解説

「アボカド」あるある。

スーパーで「アボカド」選ぶときにめっちゃ悩む。

買った「アボカド」を食べようとしたら、硬すぎて食べるの躊躇する

熟した「アボカド」だと思って、中開けたらグジュグジュ。

「アボカド」って選ぶの難しいですね。笑

◯「アボカド」について

ということで、今回は「アボカド」の解説をしていきたいと思います。

「アボカド」に含まれる栄養素は何があるか?

どんな食材と食べると良いのか?

ここら辺を中心に解説していきたいと思います。

では、まずは「アボカド」の歴史から少しおさらいしましょう。

「アボカド」は植物学上の分類では、クスノキ科ワニナシ属に分類されます。

原産地は、中央アメリカとされていて、約5000年前から栽培がされていました。

メキシコでは13〜14世紀ごろにはネイティブアメリカン(アステカ族)が「アボカド」を栽培している記録があり、ペルーでは、インカ帝国(1438年〜1533年)の王族の墓に「アボカド」の種があるのが発見されています。

かの有名な“コロンブス“が、アメリカ大陸を発見したときにはすでに「アボカド」の栽培が盛んに行われていたようで、その後、西インド諸島などへ伝わり、世界の各国へ「アボカド」の存在が知られるようになりました。

日本に入ってきたのは、大正時代末期〜昭和初期、戦後ごろだったが、当時はあまり普及が進むことはありませんでした。

日本で「アボカド」が人気になったのは、“カリフォルニアロール“が人にになったことによって、注目されるようになりました。

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そのため、「アボカド」が人気になったのはつい最近のことだということがわかります。

「アボカド」にも種類がいくつかあります。

まずは園芸学的に系統を分けると

①メキシコ系(メキシコと中央アメリカの山岳地帯が原生)

②グアテマラ系(中央アメリカの高原に原生)

③西インド諸島系(南アメリカ北部の低湿地に原生)

④雑種系(上記の系統の交雑などにより誕生した)

の4つに分けることができます。

ここからさらに詳しく種類を分けることができます。

❶フェルテ:メキシコ系とグアテマラ系の交雑種。洋梨型で耐寒性に優れている。
可食部が多く、味が濃厚、脂肪分が約25〜30%を占め、品質が良いという特徴がある。日本にも輸入される種類で、ハス種よりも脂肪分が多いが、その代わりに日持ちは劣る。

❷ズタノ:果皮が滑らかで薄い。果肉はクリーム色で品質は中程度。

❸ベーコン:果皮は滑らかで緑色をしていて、風味も良い。

❹ジャルナ:果皮が緑色で薄い。品質は中程度で、種子が大きく、可食部が少ない。

❺メキシコラ:果皮は黒紫色で薄い。ジャルナ同様、種子が大きく、可食部は少ない。

❻ハス:フェルテ種よりも早熟性の品種。グアテマラ系で日本にほとんど輸入される「アボカド」がこれにあたる。果皮がザラザラで果実が大きい。

「アボカド」の生産量が最も多い国は“メキシコ“で、総生産量は約80万t。

全世界の生産量は約220万tなので、かなり多くの割合を占めています。

ちなみに、2位は“アメリカ(約20万t)“、3位は“ブラジル(約10万t)“です。

「アボカド」の旬は、7〜8月が最も油のりがよく、ねっとりとした濃厚な味わいになります。

ただし、日本では、4〜8月がカリフォルニア産、9〜3月までがメキシコ産の「アボカド」が出回るので、年中通して、購入することができます。

◯「アボカド」の栄養価と効能

続いて、「アボカド」にはどのような栄養価が含まれているのかを見てみましょう。

・オレイン酸

「アボカド」口当たりを知っている人からすれば当然のことだと思いますが、「アボカド」には植物とは思えないほどの“脂質“が含まれています。

このことから「アボカド」は、“森のバター“と称されることもあります。

果肉100gあたりに含まれる脂質は18.7gと非常に多いです。

その脂質のうち、10.82gは『オレイン酸』という一価不飽和脂肪酸になります。

この『オレイン酸』は、植物や魚に含まれる不飽和脂肪酸の一種で、不飽和脂肪酸は血液中のLDL(悪玉)コレステロールを減らしてくれたり、ビタミンCやリコピンといった成分の吸収を助けたりする働きがあるので、良質な脂質とされています。

ただし、良質とは言いつつも、脂質であることに変わりはなく、カロリーも存在するため、食べ過ぎには注意が必要で。

・ビタミンE

「アボカド」には、『ビタミンE』も豊富に含まれています。

過去の記事にも『ビタミンE』の効能について解説はしてきたので、ご存知だとは思いますが、『ビタミンE』には、抗酸化作用があり、体の老化現象を抑制してくれる効果や血管の健康状態を保つ作用もあるので、動脈硬化や血管疾患系の病気の予防にもつながるといえます。

『ビタミンE』の含有量は、100gあたり3.3mg。

成人男性の1日の推奨摂取量が6.5mg、女性の場合は6.0mgとされています。

「アボカド」一個は約200gとされているので、1日1個の「アボカド」を摂取すれば必要量を満たすことができる計算になります。

ただし、一回の食事だけでは全てを吸収できる可能性は低く、また、『ビタミンE』自体も体内に蓄積しにくいという特徴があるので、こまめに摂取することが重要です。

・葉酸

「アボカド」の『葉酸』の含有量は、100gあたり84μg。

『葉酸』の1日の推奨摂取量は、18歳以上の男女ともに240μgと定められています。

先ほども言ったように、「アボカド」1個は約200gなので、168μg摂取できることになります。

『葉酸』は、妊娠中の方は特に積極的に摂取しておきたい栄養素になります。

『葉酸」の効果としては、細胞の生産、再生、分裂、成熟を助ける働きがあり、体の成長に役立つ栄養素です。

つまり、身体的成長が著しく起こる胎児にとっては、必要不可欠な栄養素といえます。

・カリウム

「アボカド」には、なんと以前紹介した“バナナ“の倍量の『カリウム』が含まれています。

100gあたり720mgという量です。

『カリウム』には、細胞内の水分バランスを保ったり、心臓・筋肉の働きの調節をしたりなど、体内の状態の維持、調整に役立つ栄養素です。

また、体内の“ナトリウム“の排出を促進する効果もあるため、血圧を下げる働きもあります。

◯まとめ

「アボカド」はかなり栄養価の高い食材です。

上記で紹介した栄養素は含有量が特に多いものをピックアップしてあげましたが、他にも栄養素はたくさん含まれています。

「アボカド」のおすすめの食べ方としては、

シンプルに刺身風に切って食べる方法も良いと思います。

「アボカド」の素材の美味しさを味わうのであれば塩をかけて食べるのがおすすめです。

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他には、スライスして天ぷらにしてもおすすめです。

熱が加わると、より甘みや味わいが良くなります。

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「アボカド」と相性が良いのが“レモン“と“塩“ですので、刺身状にしたものや天ぷらで食べるときは、ぜひ試してみてください。

また、柔らかくなりすぎてしまったものは、バナナなどと一緒にミキサーにかけて牛乳を加えてシェイクにすると良いです。

ブラジルなどでは、「アボカド」を潰してシャーベットに加えたり、アイスクリームやミルクセーキにも使用することもあります。

あとは、“マグロ“と合わせて、醤油とわさびで味をつけて食べるもの良いと思います。

「アボカド」自体に強いくせや味があるわけではないので、さまざまな食材と合わせられたり、味付けも工夫できると思いますので、ぜひ色々と試してみてください。

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