#62 「モロヘイヤ」のガチ解説
なぜ、食材の解説を記事にしているのか。
自分の中には、3つも目的があります。
1つは、自分の仕事に生かすため。
僕自身、トレーナーとして働いていて、お客様から食事や栄養に関する質問をされる場面が多々あります。
そこで、『知らなくて説明ができない』『間違った情報を伝えてしまう』と言ったことがなるべくないようにしたい(もちろんまだまだ完璧に答えることはできていないと思いますが。。。)。
2つ目は、このような食材1つ1つにフォーカスを当てて、栄養価・効能・懸念材料などの解説をしているものが少ない。だから、これ一つを見れば食材について知ることができる、詳しくなれる、そんな記事を自分が書こうと思って始めたこと。
3つ目は、単純にブログをかく能力(書くスピード、構成、記事更新ペースなど)を身につける目的。これは僕自身の能力を高めるためですが。。。笑
この目的を持って記事を今は3日に1回ずつ更新しています。
今年中に毎日1記事更新を目標に書いていきたいと思います。
(前置きが長くなりました・・・🙇♂️)
では、今回は「モロヘイヤ」について解説していきたいと思います。
○「モロヘイヤ」について
「モロヘイヤ」は、シソに似た葉型と濃い緑色が特徴の一年草で、元々インド原産の食材とされています。
その後にエジプトへ渡り、エジプトでは非常に好んで食される食材となり、
皆さんもご存知”クレオパトラ”も健康と美容のために「モロヘイヤ」を食していたという逸話があるほど、「モロヘイヤ」の歴史は長いです。
日本ではここ数十年に起きた健康ブームに乗じて「モロヘイヤ」も知名度を急激に高まってきました。
1980年代ごろから徐々に栽培が始まり、今では日本でも馴染みのある食材の一つとしてポジションを確立しています。
「モロヘイヤ」という名前がついたのにも理由があります。
昔のエジプトの王様が重病に犯されているときに「モロヘイヤ」のスープを飲んだところ、その重病から回復したというエピソードがあり、そこからアラビア語で”王様の野菜”という意味を持つ『ムルキーヤ』と呼んだことから「モロヘイヤ」へと変わっていったと言われています。
エジプトでは、今でも「モロヘイヤ」のスープが親しまれていて、独特な粘り気を持つ「モロヘイヤ」を断つための包丁”マハラタ”という道具が存在するほど、エジプトでは親しみのある食材だそうです。
また、「モロヘイヤ」は現代では”美容・健康”に注目が集まっているが、実は滋養強壮にも効果的な食材であることが分かります。
「モロヘイヤ」の旬は6月〜8月、つまり、夏が旬ということになります。
夏場は夏バテなどによって、食欲不振になりがちな時期であり、栄養不足になりやすいタイミングですが、この「モロヘイヤ」はその時期にうってつけの食材になります。
「モロヘイヤ」の生産地のメインとなるのは群馬で年間約336万tもの量を生産しており、そのほか、栃木や佐賀などでも栽培が盛んに行われています。
○「モロヘイヤ」の栄養価とは?
「モロヘイヤ」には、美容や健康へプラスの効果がある、また、滋養強壮にも効果があるという話をさせていただきましが、実際にどのような栄養が含まれているのか、特に突出している栄養素を中心に確認していきましょう。
①β-カロテン
まずは、ビタミンAの前駆体となる「β−カロテン」が多く含まれています。
「β-カロテン」と言えば人参に多く含まれているイメージがありますが、実はそのにんじんよりも「β–カロテン」を多く含んでいるのが、この「モロヘイヤ」になります。
にんじん100gあたりの「β-カロテン」の含有量は約6900μgですが、「モロヘイヤ」の場合は、100gあたり10000μgとにんじんよりさらに多くの「β-カロテン」が含まれています。
②ビタミンE
「モロヘイヤ」には、『ビタミンE』も豊富に含まれています。
抗酸化作用がある『ビタミンE』の含有量は、『ビタミンE』が多く含まれている”ケール”のおよそ2.7倍というダントツの量を誇ります。
③カルシウム
『カルシウム』は、意外と不足しがちな栄養素として挙げられることもあります。
『カルシウム』と言えば、”牛乳”や”魚”などに多く含まれているイメージがありますよね。
しかし、「モロヘイヤ」にも『カルシウム』が含まれています。
しかも、その含有量は”マイワシ”の約3.5倍という数値です。
”マイワシ”100gに含まれる『カルシウム』の量は、約74mg。
その3.5倍ということは、24.5mgが含まれていることになります。
『カルシウム』の1日の必要量は、800mgとされているので、”マイワシ”を100g食べるよりも「モロヘイヤ」を食べた方がより多くの『カルシウム』をとることができます。
④食物繊維
「モロヘイヤ」に含まれる『食物繊維』の量も非常に多いです。
”キャベツ”も『食物繊維』が多い野菜ですが、その”キャベツ”の約3倍の『食物繊維』を含んでいます。
また、「モロヘイヤ」に含まれる『食物繊維』は、”水溶性”のものが多くの割合を占めているという特徴もあります。
『水溶性食物繊維』は、腸内環境を整えてくれたり、血糖値の上昇を抑えてくれたりと体に良い効果をもたらしてくれるものになります。
⑤鉄分
「モロヘイヤ」は、『鉄分』も豊富です。
『鉄分』は、慢性的に欠乏しやすいことから”世界の3大微量栄養素欠乏”と呼ばれるうちの一つになります。
『鉄分』が欠乏すると、貧血を起こしたり、赤血球の量が減ったりなどの影響が出るため、欠かすことができない栄養素です。
また、「モロヘイヤ」には、”世界の3大微量栄養素欠乏”とされる『ビタミンA(β–カロテン)』と『ヨウ素』も含まれています。
つまり、「モロヘイヤ」は、不足しがちな栄養素を含んだ優れた食材ということです。
⑥その他・・・
「モロヘイヤ」には、上記にあげた栄養素の他にも
たんぱく質
カリウム
マグネシウム
リン
亜鉛
銅
マンガン
ビタミンK
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ナイアシン
葉酸
パントテン酸
ビタミンC
など、本当にたくさんの栄養素が含まれています。
しかも、すごいのは、どの栄養素もかなりの量含まれているという点です。
これだけの栄養素が含まれているからこそ、美容や健康によく、滋養強壮の効果も期待できるということです。
○「モロヘイヤ」を食べることで得られる効果とは?
最後に、今の栄養価を踏まえながら、「モロヘイヤ」を食べることで、どのような効果が得られるのかを解説してみます。
・『食物繊維』による効果
先ほど、「モロヘイヤ」には『食物繊維』が豊富に含まれているとお伝えしました。
その『食物繊維』による効果としては、
⑴血糖値の上昇を抑える
⑵血液中のコレステロール濃度を下げる
⑶糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の
⑷腸内環境が整うことによる便秘改善
が挙げられます。
『食物繊維』には、これだけの良い効果があるので、積極的に摂っていきたいですね。
・ビタミンA、C、Eによる効果
これは、他の食材でも紹介しているので、もう知っている人もいると思いますが、
これらの栄養素には、
『抗酸化作用』
があります。
『抗酸化作用』とは、体の老化減少を予防する効果があります。
体の老化とは、いわゆる”しみやそばかす、しわ”などが起こることで、
ビタミンA、C 、Eなどをとることでこれらを予防することができます。
また、他にも
『免疫機能を高める働き』
があるので、風邪などを引きにくくなるなどの効果も期待できます。
・貧血予防
これも先ほど説明しましたが、「モロヘイヤ」に含まれる『鉄分』によって、貧血を予防してくれる効果があります。
特に貧血になりやすい女性の方やアスリートの方には「モロヘイヤ」おすすめです。
「モロヘイヤ」の特徴として、非常に多くの栄養素が含まれているにもかかわらず、独特な匂いや味がなく、非常に食べやすいという点です。
一般的な食材だと栄養素が豊富すぎると苦味やえぐみが出てしまって食べるのが億劫になりがちですが、「モロヘイヤ」に関してはそれがないので、栄養素をより多く取れる食材としておすすめです。
日頃から栄養素をしっかりと取れていないという人は「モロヘイヤ」を普段の食生活の中に取り入れてみると、もしかしたら体の不調などの改善につながるかもしれませんね。
「モロヘイヤ」は、とても良い食材なので、ぜひ食べてみてください!
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