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川柳閑話vol.10:川柳の「読み」について
とある土曜日の朝に散歩していて、ふと思いついたので次のような呟きをTwitter(現X)に流しました。
思えば、川柳を始めた頃からずっと、自分が好きな句について「これはこうでああでこんな意味ですよね!」と言いたがる傾向があります。
幸か不幸か、作者の方にお会いできる環境だったため、作者相手に句意を説明することになり、多くの場合上記ツイートのように「そこまで…」と当惑されていました。
作者
川柳閑話vol.9:川柳と年齢
わたしは現在50歳です(2023年)。22歳(1997年)で本格的に川柳を始めてからずっと言われ続けているのが「若い」です。現在はさすがに歴が長くなっているので、いちいち言われなくなりましたが、それでも川柳界で「50歳」は若手です。下手すると60歳でも若手と呼ばれます。川柳界のことは広く知りませんが、句会模様の写真がSNSに上げられているのを見ると、高齢化が進んでいるのは確かなようです。
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川柳閑話vol.8:添削ぎらい
わたしは添削が嫌いです。自分の句をいじられるくらいなら、ばっさり「駄句!」と没にされた方がすっきりします。添削されて良い句になっても、自分の句とは思えなくなるのも嫌ですね。
添削して欲しいと言われたことはありませんが、添削をするのも才能と技術が必要です。添削をすることで、その句はより良くならなければならないですが、下手に添削をしてしまうと原句が持っていた良さも殺してしまう可能性があります。添
かづみ的作句法vol.4:選について
川柳句会に参加すると、投句だけではなく選をする機会もあると思います。選をすることについて、わたしが習ったことや心掛けていることなどを記します。
物理的な選の仕方1.句箋は三本川で
紙の句箋で投句するタイプの句会での選は、基本は「三本川」で行います。すなわち左から「入選」「迷う句」「没」の三つに句箋を分けていくのです。最初は考え込まず、「絶対に入選」「絶対に没」を振り分け、少しでも迷った場合
川柳閑話vol.6:「言葉が動く」をなくしたい
川柳を評する時に「言葉が動く」という言い方が使われることがあります。「ここの言葉は他の言葉でもいいんじゃない?」という意味、すなわち完成度が低いという意味で使われます(少なくともわたしはそのように感じます)。
逆に「この言葉は動かない」という言い方もあります。こちらは、その句にぴったりの言葉が使われているという称賛の意味で使われます。
このような言い回しがいつから使われているのか、川柳独