ビックワンタダシ

2002年チャンピオンレッドにて連載後、造形の道に進みソフトビニール人形(ソフビ)の原型製作を始める。 怪獣軒・メディコムトイなどの原型を手掛け現在株式会社ビックワンクラフト 立ち上げ日々ソフビを作っています。 漫画も再開し始めたのでこちらで公開していきます。

ビックワンタダシ

2002年チャンピオンレッドにて連載後、造形の道に進みソフトビニール人形(ソフビ)の原型製作を始める。 怪獣軒・メディコムトイなどの原型を手掛け現在株式会社ビックワンクラフト 立ち上げ日々ソフビを作っています。 漫画も再開し始めたのでこちらで公開していきます。

マガジン

  • タダシの部屋

    ここでは日々の出来事や思ったこと、食レポなど日常的なことをコラム形式の漫画にしています。

  • ソフビけもの道

    自分のものつくりの記録を残してみました。 ものを作るのは大変なんだ、ということを少しでも知ってほしい

  • 【ソフビ】武装列島198X/バトルオフィサー制作記

    マクラウド主催/ビックワンクラフト原型制作のソフビができるまでのドキュメンタリー

  • ソフビ製作の実務のお話

    ソフビ製作にて、実際にどんな工程で行われているのか?・ソフビにするにはどうしたら良いか?など写真や図解などでできる限り説明します。 これだけではない、と言う部分もありますが経験上のお話になるので製作のお役に立てればと思います。

  • 人形作って生きてます

    主にソフビを作る際に色々起きた事象や気をつけておきたいことを漫画コラム形式でまとめています

最近の記事

デザフェス60、お疲れ様でした!

デザインフェスタ60、タダシの部屋にお越しいただきありがとうございます!! 今回はゴリゴリのイラスト島に登録してしまったためにもう半べそ状態での出店となりました… あーもうダメだと。 全く方向性や世界が違う。 ゴリゴリのイラストレーターマンに紛れるのは本当にきつい(イラストレーターの方々すいません…) 何せやってることが全く違うからなあ… ソフビだし漫画だし… と思っていたが意外や意外… 今回も前回同様いろんな方にお越しいただけたよ! しかもフリージャンルよりも結構しっか

    • デザフェス60、参加です!!

      11月16日はデザインフェスタ60が開催になります! 今回は『タダシの部屋』で参戦! 前回同様フリージャンルのイラストで参戦予定が… なんとゴリゴリのイラストでの参加!! えーーー!聞いてないよー!(笑 いや自分が申請間違えただけなんだけど(笑 そんなわけで、11月16日土曜日・デザインフェスタ60は 『C-36』 にてお待ちしております!! それから、One upブースでは色々とお世話になった『たたかえ!レオンズ!』も発売! なんと、UUUM様のトピックスで

      • たたかえ!レオンズ始動!!

        実はコラボしました! ずっと水面下で進めていたのですがいよいよ始動!! 『たたかえ!レオンズ』 戦えレオンズとは? 玩具レビューでもかなり有名な『レオンチャンネル』さん。 登録者も150万人と圧倒的な人気のyoutuberさんです。 なんとみなさんもよくご存知のUUUMさん所属! そのレンチャンネルさんから派生した新シリーズとして生まれたのが『たたかえ!レオンズ』。 レオンレッド(レオンチャンネル)が色々な敵と戦うドラマです。 まずはたたかえレオンズが読めるサイ

        • キャラクターを産むのは大変なのです!(さらにソフビにするの大変です)

          ※漫画のあとに解説 オリジナル商品を作るにあたって『キャラクターを生み出す』ということからスタートします。 また、デザイナーさんからキャラクターを商品化してほしいなど。 まず商品化にあたっては商品にする対象物がなければという話になります。 弊社では今のところ外注は行なっておりません。 というのもこの『キャラクターを商品化する』にあたってのやり取りが非常に難しい部分があるからです。 デザインを持ち込んでいただく→ソフビ化するというところには工程も含めてかなりの変更を必要と

        マガジン

        • タダシの部屋
          15本
        • ソフビけもの道
          10本
        • 【ソフビ】武装列島198X/バトルオフィサー制作記
          3本
        • ソフビ製作の実務のお話
          15本
        • 人形作って生きてます
          16本
        • もう一度漫画を描こうと思った訳理由
          10本

        記事

          デザフェス60参加前に漫画おば

          デザフェス60に参加します! …とはいえ、本当に漫画の方がジリ貧になってしまいい… まとめてあげます! というのももちろん本業が忙しいのもあるんですが、実のところ絵のお仕事もちょぼちょぼと増えていきまして… やはり継続して描いていくってことは大事だよねえ〜(サボってるが) 今回のデザフェスは誤って雑多なところに応募したつもりでいたがゴリゴリのイラストに応募してしまった(笑 まあ、いっか… そんなわけでひとまとめですが漫画を上げます! 残りは後半につらつらと書きます。

          デザフェス60参加前に漫画おば

          ソフビけもの道(その10)量産塗装への道

          ソフビを作るにあたって、金額的最大の難関は塗装マスク。 ・色数が多い ・複雑な形 ・線や文字、細やかな部分 これらは通常の塗装マスクよりもはるかに金額が高い。 場合によっては総額100万円以上はかかる可能性もある。 今回、レッドバロン発売において塗装マスクを作ることはできなかった。 そもそもシルバー仮面の売り上げが最終的には減価償却ができた程度。 とても次回作ができる状態ではない。 そうなると、塗装をハンドペイントしなければならないのだ。 しかしながら、どうしてのレッ

          ソフビけもの道(その10)量産塗装への道

          バトルオフィサーケンジロウ制作記(その3)〜いよいよ金型製作へ

          製作してから、まあこちらの意図として異ジャンルの方々へソフビを届ける。 そういうプロジェクトとしてうちの会社でも他のジャンルの方々とのコラボを目指してきた一環としてのマクラウドさんとのコラボでしたが… 原型を製作してから反響が大きくて非常にありがたいです。 そもそも宇宙人からということで始まった企画もケンジロウのようなハード路線へ変更というのはとても良かったのかもしれない… よかもしれないというのは結果はやってみないと分かりませんからね… 宇宙人の方が良かったのかどうか…

          バトルオフィサーケンジロウ制作記(その3)〜いよいよ金型製作へ

          バトルオフィサーケンジロウ製作記(その2)

          原型製作2日目… まずはショットガンの雛形を作る。 抜きに問題はあるとしてもできるかぎり立体的に見せたい。 ギリギリのラインで製作。 次にヘルメットの制作に入る。 全体の重心のバランスを見るには胴体から頭へ。 というのが個人的には取りやすくなった。 と言っても、人形は顔が命。 ずっと顔から作っていたが、だんだんそれも慣れてきて… 制作前に時間をかけてキャラクターを理解してから制作に入ることで重心を中心とした造形に変えていった。 マクラウドさんの造形がヘルメットとしては現

          バトルオフィサーケンジロウ製作記(その2)

          武装列島198X/ケンジロウ制作記(その1)

          ここでソフビけもの道の続くを書こうと思ったのですが、緊急で原型が進みすぎたので(笑)新シリーズをは。 元々、アメイジング商店街というイベントにて 『ソフビトークショーやりましょう』 というお声がけをいただいたのが始まり。 主催のマクラウドさんからお声がけをいただいたのですが、そこからあれよあれよと合同会社マクラウドでソフビを出したいというお話になり… そもそもが現在OEMや他社商品の原型を作るということにかんして現在はお断りをしておりました。 というのも、やはり自社商

          武装列島198X/ケンジロウ制作記(その1)

          伏見稲荷はほんとにすごかった!(伏見稲荷〜天津神社へ その4・噂の天津神社へ

          さて、京都への訪問の最大の行事ごととして伏見稲荷への参拝も終わり(もぐもぐ本舗もね)天津神社へ。 天津神社と言われると北野誠さんや松原タニシさんのお話でちょくちょく出てくる一部では超有名な神社。 とにかくおみくじがすごいという。 あまりにもその時の出来事を的中させるために遠方からも訪れるという。 そんなわけで、天津神社へ… チンチン電車に乗って移動するわけですが、京都からは太秦まで出て乗り継ぐのが良いようだ。 今回は太秦映画村を通り過ぎてチンチン電車へ… いやー暑さは

          伏見稲荷はほんとにすごかった!(伏見稲荷〜天津神社へ その4・噂の天津神社へ

          伏見稲荷はほんとにすごかった!(伏見稲荷〜天津神社へその3・お稲荷さんの本気はこれからだ!

          すいません、実は前回のブログでどうやら説明していた文章とは逆の登り口から上がっていたので一部変更しました… 全く知識なしでアタックした登山なのですいません(笑 さて、ついに登頂に成功! 最中も腹に染み入ったおかげで帰りはトントントンと足取りも軽く駆け降りる。 お狐さんも可愛いのがいっぱい… 同じくらいの距離を歩くが山頂に登った興奮とものすごい神聖な空気… そして何より身体中の水分が入れ替わった状態。 これが神域に入ったということなのですね… 全て俗世の穢れを落とし、下

          伏見稲荷はほんとにすごかった!(伏見稲荷〜天津神社へその3・お稲荷さんの本気はこれからだ!

          伏見稲荷はほんとにすごかった!(伏見稲荷〜天津神社へ)その2・頂上決戦

          長くなるのですぐ本題。 四つ辻からが本番。 本番というよりこの段階でも相当登ってきましたよ。 地図で見るとここでやっと半分くらいな感じ。 つまりここから稲荷山に登ったら途中で引き返すも最後まで登るのももう一度この四つ辻まで登った苦しみを味わうわけだ… 果たして体力が持つのかどうか? 何より、いつもより涼しげとはいえ30度はゆうに超えてる酷暑!! この中での登山とは?? そういう自問自答を抱えながら、この四つ辻から一歩踏み出すかどうかを考える… しかしここまできて稲荷山を

          伏見稲荷はほんとにすごかった!(伏見稲荷〜天津神社へ)その2・頂上決戦

          伏見稲荷はほんとにすごかった!(伏見稲荷〜天津神社へ)その1

          2024年、8月24日は大阪で開催されるワンダートイコンベンションというものがあり、前日から大阪入りをすることとなっておりました。 ワンダートイコンベンションとは海洋堂の行うソフビ販売会でオリジナルがメインの開催なんですが、うちもオリジナルは製作しているので毎度参加させていただいてます。 前回参加した時に、行ってみたかった伏見稲荷に行ったのですが、友人と行ったために途中で断念。 というのも地図を見たら伏見稲荷ってほんとに山登りなんですね(笑 次回来た時は絶対頂上に行くんだ!

          伏見稲荷はほんとにすごかった!(伏見稲荷〜天津神社へ)その1

          ソフビけもの道(その9)生き残るための切り札を探す…

          シルバー仮面は原型師が現物支給という形でかもなく不可もない形で1度目の販売が終わった… 現物支給とはいえ2個しか売れてない。 当時まだソフビは安かったので30cmのものが7000円前後での販売だった。 つまり原型代は15000円も行かない仕事だ。 シルバー仮面自体は塗装マスクを一部ブーツを除いてフル金型マスクだった。 当時のおそらく現価格の半分弱の金額できたと思う。 その段階でも販売数の少なさには唖然とする。 久々にメーカーが動いとことやソフビブームの終焉という色々な要因が

          ソフビけもの道(その9)生き残るための切り札を探す…

          ソフビけもの道(その8)絶望的に売れない…

          初のソフビ、シルバー仮面が完成した! 6パーツ 全高30cm レトロソフビとしても大きい方。 他の方が進めていたタイタン星人に合わせた大きさ。 そもそもそのタイタン星人を作っていた方が地方在住のためなかなか意思疎通が難しく、大きいものになっていた。 怪獣軒のシルバー仮面シリーズはヤモマークさんが大半を担当していたと聞く。 その頃のサイズは旧スタンダードサイズの24cm程度。 それに合わせるつもりが大きくなったので、サイズを合わせる形となった。 さて、問題である。 ソフビ

          ソフビけもの道(その8)絶望的に売れない…

          ソフビけもの道(その7)ついにソフビ完成へ

          いよいよソフビの本格的な原型作業に入るが、そもそもソフビ原理主義によるソフビは大好きだったことは前提として話し。 そもそも、おもちゃというのは完全な完成形でないと自分は考えている。 足りない部分をユーザーが脳内で埋めていき始めて完成形だと。 自分はそうやって脳内で想像した形、おもちゃで遊びながらイメージを膨らましていたキャラクター。 自分が生産するときはその『脳内補正』をしたものを作ることが楽しかったし、それを生産目標にしていた。 これらはのちに後述されていくと思うがそ

          ソフビけもの道(その7)ついにソフビ完成へ