おきふぴあの

「こころの中に隠れてたものたち、出てきていいよ。」って誰かが言ってくれたから、だから始…

おきふぴあの

「こころの中に隠れてたものたち、出てきていいよ。」って誰かが言ってくれたから、だから始めます。

記事一覧

私は何者か、番外編、a dozen 俳句 16

食卓のまんなかいちじくジャム光る 鉛筆がころがってゆく秋の暮 傾いてなほ傾いて夏逝けり 寝返ってみてもひとりの秋深む 野分雲スマホのなかの出来事で 抱き合うひと…

10

ちいさなカフェは本日目のまわる忙しさ。
早く寝よう。
おやすみなさい。

6

シャインマスカットとクイーンニーナ
美味

8

私は何者か、番外編、a dozen 短歌 57

水遣りの先に砂漠のオアシスが一瞬ゆらめくすぐに消え去る 種撒いてゴッホの少年日暮まで黄金のなかのすべての色彩 たとえば声たとえば手紙風吹けば髪靡かせてふつうのこ…

8

週末含め連休だ。朝から夜までずっと週末の家の住人となり、その、心底、世間から見放されてる感が嬉しくて、心地良し。オデッセイの飛行士みたいに、色々工夫したり、考えたりして、家事なんかをしていると、楽しくなってくる。特に食事づくり。こんなふうに自由に振る舞える時間を、もらえるなんて。

8

私は何者か、番外編 a dozen 短歌 56

読み返し見つめ直して閉じてみて開いてみてはそれが運命と 触れてみて初めて気づくこともある感じるだけでわかる運命も ベートーヴェン第五番なる運命の糸を渡して夜の蜘…

8

私は何者か、568

有閑のせいかどうか、日付に無防備になる。だから、えっ、もう、12日、ってなって、自戒を込めて、で、どうする。日付など私ひとりが忘れたとして、そんなのどうってことも…

7

夕方、空は雲の展覧会であった。

8

私は何者か、567

さっき、その夢の中のすみれのサシェの香りがあまりにも気持ちよくて目を瞑ったところで、目が覚めた。 再開発の新しいビルや芝生の広々としたお庭が、完成はしているが、…

6

私は何者か、566

行ってきた。 行きたくて、そこはそれ、ゆめにまでみて。 女将は素晴らしいひと。あんなふうになれるはずもなく、けれど、目指したい。 ホスピタリティなどと巷で言われ…

7

私は何者か、565

こころを何処にしまおうか。スヴァールバル世界種子貯蔵庫か。いや、そこへは行きつかないのである。 スピッツの正夢(好き)ではないが、思ったことなのか、夢で見たのか、…

8

私は何者か、番外編 a dozen 俳句 15

野分過ぎ理などと誰が言う 最後ならそれなりによしゴーヤ成る 蓮子枯れて静かにうねる泥のなか 空蝉の意識無意識真夜の雨 遠いものつくつくぼうしのその記憶 夜静か記…

おきふぴあの
2週間前
10

ねぎと青紫蘇。畑より。
刻む前にすでに香り高し。
ありがと。

おきふぴあの
2週間前
8

夏すぎて秋来にけらし青青と実りたること我に過ぎたる

エッフェル塔も、今年の因縁。紆余曲折の末ピーマン選手も頑張った🎉

おきふぴあの
2週間前
7

私は何者か、564

ちいさなカフェは、押し並べて和やかである。来る人は皆やさしい。コーヒーも美味しいし、賄いもある。わたしはいつも、賄いミニ仕様にしてもらう。一度にたくさん食べられ…

おきふぴあの
2週間前
11

唐楓

おきふぴあの
2週間前
9
私は何者か、番外編、a dozen 俳句 16

私は何者か、番外編、a dozen 俳句 16

食卓のまんなかいちじくジャム光る

鉛筆がころがってゆく秋の暮

傾いてなほ傾いて夏逝けり

寝返ってみてもひとりの秋深む

野分雲スマホのなかの出来事で

抱き合うひとの真上の星月夜

眠ることそれすら疎ましこの夜長

流星を拾いに行けば山の端

蟋蟀の髭に見蕩れており阿吽

本棚の隙間で光る六等星

落ち葉踏むかさこそとひそひそのあいだ

秋の野を我まっすぐに走っている

ちいさなカフェは本日目のまわる忙しさ。
早く寝よう。
おやすみなさい。

シャインマスカットとクイーンニーナ
美味

私は何者か、番外編、a dozen 短歌 57

私は何者か、番外編、a dozen 短歌 57

水遣りの先に砂漠のオアシスが一瞬ゆらめくすぐに消え去る

種撒いてゴッホの少年日暮まで黄金のなかのすべての色彩

たとえば声たとえば手紙風吹けば髪靡かせてふつうのことよ

畑より頂きて我煮転がし作りて夜秋此処が在処と

何もせず景色を見やる一日の当たり前なるそんな幸福

ゆふぐれが急いでいるか誰が待つ森の奥にも明かり灯して

足指の爪のかたちは母に似て耳のかたちは父に似ており

急いではいけない解

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週末含め連休だ。朝から夜までずっと週末の家の住人となり、その、心底、世間から見放されてる感が嬉しくて、心地良し。オデッセイの飛行士みたいに、色々工夫したり、考えたりして、家事なんかをしていると、楽しくなってくる。特に食事づくり。こんなふうに自由に振る舞える時間を、もらえるなんて。

私は何者か、番外編 a dozen 短歌 56

私は何者か、番外編 a dozen 短歌 56

読み返し見つめ直して閉じてみて開いてみてはそれが運命と

触れてみて初めて気づくこともある感じるだけでわかる運命も

ベートーヴェン第五番なる運命の糸を渡して夜の蜘蛛なる

喧嘩して引き返したまま主なき展覧会の絵は涼やかに

叢に隠れているうち私はそもそも人というものだったか

飲みながら歌いながらの支度なら楽しいばかり夕餉の手品

驚いて振り返ったらキリギリスあなたこんなに元気じゃないの

穀蔵

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私は何者か、568

私は何者か、568

有閑のせいかどうか、日付に無防備になる。だから、えっ、もう、12日、ってなって、自戒を込めて、で、どうする。日付など私ひとりが忘れたとして、そんなのどうってこともない。私を連れても、置き去りにしても、陽は上り、陽は沈む。

そして、有閑特有の給付について、尻尾を下げて「こんにちは仕事」へ出向き、叙事と叙情に揺さぶられ、あゝ何処も同じ秋のゆふぐれよ。

と、外はといえば恐ろしくも太陽が燃えさかり、さ

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夕方、空は雲の展覧会であった。

私は何者か、567

私は何者か、567

さっき、その夢の中のすみれのサシェの香りがあまりにも気持ちよくて目を瞑ったところで、目が覚めた。

再開発の新しいビルや芝生の広々としたお庭が、完成はしているが、何処か曖昧なような、例えば、長いコンクリートの階段にところどころ不均衡な水溜りがあって、コンクリート特有のあの匂いが立ちこめる。それは、また、夢の中で遠い夏の日の小学校のプールを思い出して、その、不思議な出来事を掠めたり。夢は自在で、数限

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私は何者か、566

私は何者か、566

行ってきた。

行きたくて、そこはそれ、ゆめにまでみて。

女将は素晴らしいひと。あんなふうになれるはずもなく、けれど、目指したい。

ホスピタリティなどと巷で言われたとして、ほんとうのもてなしとはなんぞ。

下手に優しくされても、そんなのもうわかりきってる。そうじゃなくて、厳しくても、温かい。柔らかくても、きちんと芯が通っている。

そんなふうな、いわゆる、わかるひとにはわかること。

本日、山

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私は何者か、565

私は何者か、565

こころを何処にしまおうか。スヴァールバル世界種子貯蔵庫か。いや、そこへは行きつかないのである。

スピッツの正夢(好き)ではないが、思ったことなのか、夢で見たのか、その境界は曖昧ではあるが、なにかがほんとうに予想通りに起こるとか、デジャヴとか、そういうことは、良きにつけ、悪きにつけ、ふっと人間の持つ力を、うーん、四足演算とかじゃ、すいすいとはいかないのじゃないの。って、思うのである。

とてもいい

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私は何者か、番外編 a dozen 俳句 15

私は何者か、番外編 a dozen 俳句 15

野分過ぎ理などと誰が言う

最後ならそれなりによしゴーヤ成る

蓮子枯れて静かにうねる泥のなか

空蝉の意識無意識真夜の雨

遠いものつくつくぼうしのその記憶

夜静か記憶の海を照らす月

文庫本ジェンガのように積んで月夜

有閑の俄かピアニストへ秋風

耳掃除誰もいないという夜長

蟋蟀は一晩中を問い続け

爪切って父母すでになく秋夜

思うだけ思えば思え月に雲

ねぎと青紫蘇。畑より。
刻む前にすでに香り高し。
ありがと。

夏すぎて秋来にけらし青青と実りたること我に過ぎたる

エッフェル塔も、今年の因縁。紆余曲折の末ピーマン選手も頑張った🎉

私は何者か、564

私は何者か、564

ちいさなカフェは、押し並べて和やかである。来る人は皆やさしい。コーヒーも美味しいし、賄いもある。わたしはいつも、賄いミニ仕様にしてもらう。一度にたくさん食べられない。(なこと言って、過去にラーメン替え玉した事もあるけれど💦)

この季節の光は、晩夏光であろう。行く夏の少しばかりの後悔と行かねばならぬ運命を背負い、木漏れ日をきらきらと撒いて、やがて葉を染め、木の実を育む。わたしもすぐに誕生日がくる

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