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90.高齢者こそタンパク質を取ろう。合言葉は、「風呂さ、行ぐな」
87歳母は、つい半年ぐらい前まで、
「あと、3キロ痩せたいねん。もうちょっとやねん」
と毎日のように言ってました。
(なぜ、そんなに痩せたい?全く太ってないのに。)と思っていたのですが、それは、
以前来てた服を、もう一度着たいから。
その気持ち、めっちゃわかるんだけど、マジで、ダイエット、いらんで。そもそも太ってないし、
体重だけ落としても、サイズは変わらんよ。
という正論をぐっと飲みこみました。高齢の親御さんを持つ皆さんに覚えていて欲しいのは、
高齢者の合言葉、「風呂さ、行くな」です。
「ふ」 フレイル(虚弱)
「ろ」 ロコモティブシンドローム
「さ」 サルコペニア
「ふろさ」へ行くな!今の健康を保て!
の気持ちを込めて私が勝手この合言葉を作りました。ただのダジャレではありません。ちょっと東北訛りっぽく言うのがポイント。
フレイルとは、心身がじわじわと衰え、要介護に近づく状態。厚生労働省のホームページでは、下記の様に説明されています。
フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。
年齢を重ねていくと、心身や社会性などの面でダメージを受けたときに回復できる力が低下し、これによって健康に過ごせていた状態から、生活を送るために支援を受けなければならない要介護状態に変化していきます。
フレイルになると、体重が減少したり、筋力や歩く力も低下して、疲れやすくなってしまうのです!
じゃ、ロコモティブシンドロームって?国立研究開発法人国立長寿医療研究センターのホームページではこのように書かれています。
ロコモティブシンドローム注)(運動器症候群)とは、筋肉や骨、関節、椎間板といった運動器に障害が起こり、日常生活に何らかの支障が発生している状態を指します。このロコモティブシンドローム(以下ロコモ)が進行すると介護が必要になることもあり、予防がとても大事です。
注)介護が必要となる原因に、運動器の病気や障害が少なからずあることから、2007年に日本整形外科学会によりロコモティブシンドロームという概念が提唱されました。
ロコモティブシンドロームは、運動機能障害によって、自立度が低下し、要支援、要介護になる危険性がある状態なのです!
じゃあ、猿の腰掛じゃなかった、サルコペニアは?厚生労働省のe-ヘルスネットではこのように書かれています。
高齢になるに伴い、骨格筋の量が低下し、筋力や身体機能が低下した状態。高齢期にみられる骨格筋量の低下と筋力もしくは身体機能(歩行速度など)の低下のことです。骨格筋量の低下は25~30歳頃から始まり、生涯を通して進行します。
サルコペニアの主な要因は加齢ですが、活動不足や疾患、栄養不良が危険因子です。
筋肉量が低下し、足の筋力が衰え、歩行機能が低下するとサルコペニア(筋肉減少症)になるので、タンパク質を取ることが大事なのです!
高齢者こそ、ダイエットより、タンパク質をとろう。
肉、卵類を食べて、筋力をキープすることが、要支援、要介護を遠ざけて、健康を保つことができるカギです。
これまでのお話は、こちらのマガジンで読めます。
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