おさかなゆうれい

「湖底」というミニコミを作っています。noteでは、掲載に至らなかった詩などを中心に投稿していきます。 https://osakanayuray.base.shop

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    湖底 瞼号

    湖底瞼号の特集は「モラル大流産」。ゴム人間・エコー写真市場の闇に迫る社会派記事に始まり、裏切りのススメ・赤ちゃんポスト入れちゃダメなもの100選・差別用語辞典など、日常のライフハックも盛り沢山(お馴染みの障害差別問題にタブーなく切り込むコーナーも多々アリ)。全80ページ超の過去最大ボリュームでお届けする深層文化の最〝深〟事情! ※9月末発送予定
    1,000円
    幽泳社
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    湖底 一月号・PDF版

    湖底一月号のPDF版。 対談は練炭自殺未遂者であり、自殺に関してのコンテンツをネットで発信し続けているレオさん。その他安楽死、身辺整理などについて、死の特集。 ダウンロードして、好きなページだけ印刷して、お好きなようにお読み下さい。
    550円
    幽泳社
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    湖底 一月号

    リトルプレス十作目。「みんなの死」特集と題して、ホンモノの自殺未遂者でありYouTuber「自殺について考えるレオ」さんとの対談、自殺の自由について、ラクな死に方研究、世界の安楽死事情、身辺整理のハウツーなど、笑える記事が盛り沢山。
    1,000円
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    湖底 瞼号

    湖底瞼号の特集は「モラル大流産」。ゴム人間・エコー写真市場の闇に迫る社会派記事に始まり、裏切りのススメ・赤ちゃんポスト入れちゃダメなもの100選・差別用語辞典など、日常のライフハックも盛り沢山(お馴染みの障害差別問題にタブーなく切り込むコーナーも多々アリ)。全80ページ超の過去最大ボリュームでお届けする深層文化の最〝深〟事情! ※9月末発送予定
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    湖底 一月号・PDF版

    湖底一月号のPDF版。 対談は練炭自殺未遂者であり、自殺に関してのコンテンツをネットで発信し続けているレオさん。その他安楽死、身辺整理などについて、死の特集。 ダウンロードして、好きなページだけ印刷して、お好きなようにお読み下さい。
    550円
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    湖底 一月号

    リトルプレス十作目。「みんなの死」特集と題して、ホンモノの自殺未遂者でありYouTuber「自殺について考えるレオ」さんとの対談、自殺の自由について、ラクな死に方研究、世界の安楽死事情、身辺整理のハウツーなど、笑える記事が盛り沢山。
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最近の記事

誰にもわからない話

結婚式の二次会へ向かう妻を乗せた路面電車を見送って、夜9時の駅のホームに独り突っ立っていると、ふと昔のことを思い出した。 そうだな、今日は涼しいし、少し歩きながら書くネタでも考えよう。そう思い、家へ向かう住宅街の道をわざとじぐざぐにゆっくりに歩き出す。 幌南小学校前駅。区と区を隔てる大きな川にかかる橋の手前に、その駅はある。 5年前のクリスマスイブ。今と反対側の電車通り沿いに住んでいた私は、大雪の降るなか終電に飛び乗り、30分ほど離れたこの駅で降りた。鉄道作業員が何人も電車

    • 家庭内コンセンサスと体位に顕出される心理的イニシアチヴのY軸方向の傾き

      皆さんならこの音に耐えられるのだろうか。 さて、この音を8時間に引き延ばしたmp3を作成した。最終的には地中にスピーカーを埋めて、ランダムなタイミングで音源が再生されるよう設定しここを去ろうと思う。 〜 今日、アリさんマークの引越し屋が来た。大きな家具を運ぶのにどのくらいお金がかかるか、見積もりを出す為の下見に来てくれたらしい。 引越し業者を使って引越しするのは何気に初めてである。働きアリに「お引越しはお久しぶりですか?」と聞かれ、12回引っ越してるって言ったら和むか

      • 引越しにあたっての心境

        引っ越す。 性懲りも無くまた引越し。次で10軒目、産まれた家(祖母の家)と実家を入れたら12軒目だ。 この家がとても気に入っていた。 ただ、エアコンが無いことと、隣で新築工事が始まった騒音のストレスとで、家に居ても落ち着かなくなり妻に泣きついたところ、急遽引っ越そうということにしてくれた。マットレスが写ってるのは工事現場から遠いリビングで寝ているからだ。 一昨日妻が見つけてくれた新しい家を、昨日下見に行って、今日契約を決めた。自分の人生に特徴を見出すならこの衝動的なと

        • だれがせんたくしたのか

          こうしよう ああしようと 考えている頃にはそれはとっくに終わっていて ただ観察だけが後ろをついて回っている。 たとえば洗濯物を干す。 カゴに詰まれた洗濯物の中から、どれを最初に手に取るか?決めているのは自分じゃない。気付いたら一枚、もう手に持っている。 ハンガーを取る。Tシャツをかける。洗濯バサミを親指と人差し指でつまむ。開く。間に靴下をはさむ。次の一枚。次の一枚。 さてそういえば、洗濯物をカゴに詰んだのは。 すべて行動が先にある。 なぜこれを手に取ったのか?これが一枚

          ダンスダンス!教育実習

          教頭「いいですか。いくら実習生といえど、前髪の長さについては我が校の校則に則っていただきます。」 実習生一同「…」 教頭「アッ、今なにか論理的な反論を考えましたね。論理的なことは禁止です。学校は情緒的なとこなんですから。」 実習生一同「…」 教頭「君たちは特別エラい大学に通っているわけでもないんだから論理的でないのは慣れっこでしょう。ハハハ。」 実習生一同「…」 教頭「とにかくそういうことだからね。そっちの男二人。明日までに前髪を切ってくるように。わかったら解散。

          ダンスダンス!教育実習

          羊の脳

          A「すまないね、こんなジジイの世迷言に付き合わせてしまって。」 B「いえ、僕は元来大人と話す方が好きなんですよ。」 A「しかし君も変わってるね。彼らとも久しぶりに会っただろうに、わざわざオレみたいなジジイとばかり話したがって。 前から思っていたけど、君はいつも気を遣っているね。何が君をそうさせたのか。ガサツな若者の君を見てみたいような気もする。」 B「ハハ(笑)いえ、実はそんなつもりはないんです。本当にお父さんと話したくてこうしているんですよ。」 A「ありがとう。以

          使われたことのない空間

          「使われたことのない、何ですか?」 コーヒーの湯気が透明になったのは店に入って45分が経過した頃だった。 「クウカンですよ。使われたことのないクウカン。」 とっくに空になっている男のカップをよそに、俺は生まれてはじめてのコーヒーにとりかかった。こういう場合、俺は大抵冷たい紅茶を頼むようにしていたのだが。どうにも、自分で自分が見栄を張りたくなるタイミングがよくわからない。いや、もしかすると。 「そことか、こことか。ほら”空間”ですね。」 いや、もしかしない。この男のせ

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          体験について、ごちゃごちゃと雑感

          今すご〜く書きたい記事があって、文章も大方出来上がっているのだがあと一歩書き出せないでいる。なんというか、その文章には体験が足りない。 僕は普段からいつか書きたいと思ったことをメモしていて、最近ではそれをパズルのように繋げて書くことが多いのだけれど、実際記事にするには少なくとも一つ以上、鮮烈な実体感を持った体験が必要だと思っている。 体験といっても僕自身の実体験じゃなくてもいい。他人の話でも、YouTubeで聞き齧ったことでも、なんでもいいので説得力のある具体的なエピソー

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          ババアが俺の目の前でマフラーを落とした

          (とある日、会社の休憩室での出来事) あ。 俺の目の前で、ババアがマフラーを落とした。 クリーム色にオレンジの線が入った、アクリルの安そうなマフラー。 俺は休憩室の一番壁際のソファに座っていて、ババアは俺の目の前を横切った。ババアに限らず、退勤して帰って行く人は皆俺の前を通る。俺は休憩時間この席に座ることが多い。 この休憩室は休憩室でありながら通り道みたいなところがあって、帰宅する人は皆この休憩室を経由して帰る。俺の勤務時間は14時から23時と夜型なので休憩も17時と

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          2/3のフェラチオ発生件数について

          2/3は全国的にフェラチオの発生件数が少ない。恵方巻きがフェラチオを連想させるからである。え、どこがって、言わずもがなだがあの棒状の形と、それを口から離さず無言で食べなくてはならないという制約が明らかにフェラチオ的である。フロイトの夢分析にも恵方巻きはフェラチオを意味すると書いてある。普段小食な女性でも2/3となると、あんなぶっとい、お米沢山入った、カロリーの高そうなものを目の色変えて頬張るが、それは家族や友人や恋人の前で普段絶対できないフェラチオ様のことを堂々と披露できる口

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          鬼畜小説:脳にお世辞を言えない男

          脳にお世辞を言えない男「アノ〜すみません。」 シングルマザー「……。」 脳にお世辞を言えない男「アノ〜ちょっといいですか。」 シングルマザー「…はい?」 脳にお世辞を言えない男「アノ〜あなたさっき、ホームに入って来た電車の窓ガラスごしに僕との結婚生活夢見てましたよ。」 シングルマザー「……はい?」 脳にお世辞を言えない男「アノ〜だから、さっきこの電車がホームに入って来たじゃないですか。」 シングルマザー「はい。」 脳にお世辞を言えない男「それで、僕らホームに並

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          文に書かれるってなんだよ

          この前書いた記事のことを、まだ考えていた。 最近は本を読んでいても、YouTubeを見ていても、いつも思考がこの一点に導かれる。文に書かれるとはどういうことなのか、どうしたらその境地に自由にアクセスできるのか。 森田療法と同じでひたすら待てば良いとか分かったようなことを書いたけど、その状態が訪れるのを意識して待っていても逆効果な気もしてくるし…、これは結局焦りからくるものだろうか?実際、完成できずに中断している文章が四つほどあるが、そのどれも文に書かれようとして書いてみた

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          文に書かれるとうまくいく

          この、何かを書く前の真っ白いノートほど恐いものはない。 目の前に真っ白い紙を用意して、そこになんでもいいから好きなことを書いてみようとすると誰でも一瞬困ってしまうと思う。糸井重里はガロにペンギンごはんを描いていた頃のことを「自由が恐くて自由から逃げていた」と言っていた。なんでも自由に表現してみろと言われると恐いのである。 多分、それは頭で書くからだと思う。 書こうと思っているうちは書けない。自由が怖くて身動きが取れない。もちろん書き始めは頭で書くしかないんだけど、最後まで

          文に書かれるとうまくいく

          山田悠介は正気なのか

          先日、仕事について記事を書いた。 僕の仕事はざっくり言うと不動産会社のコールセンターなのだが、最も比重の大きい業務は電話ではなく作文である。もちろん電話も受けるが、その一件一件の内容を過不足なく報告書にまとめてクライアントに送るという部分が最重視されている。 この報告書がとにかくひどい。うちの職場には大体20〜30人ぐらいのオペレーターがいるのだが、そのうち手直し不要な報告書を書けるのはせいぜい1人か2人である。 報告書には抑えるべきポイントがいくつかあるが、最低でも客

          山田悠介は正気なのか

          分裂小説「紫陽花」

          まず、私が三年間つけまわしていたあの淫売の娘の話から始めよう。 淫売の娘は毎朝五時に帰宅する淫売の母に卵粥を作り、あかぎれた指で残飯と食器を片付け、ひとしきりの罵声を浴びてから五時五十分にアラームをセットして床に就く。 五時四十九分に飛び起きてまだ鳴らないアラームを止め、その小さな小さな口の端からこぼれ落ちそうになる希死念慮を噛み潰してから、薄っぺらな布団をもっと薄く平らにする。 それから、それ以外は何も入っていない、ひどく軽い勉強机の一番上の棚を開け「名前ノート」を取

          分裂小説「紫陽花」

          仕事の話

          僕の仕事というのは不動産会社の電話窓口の業務で、いわゆるコールセンターというやつだ。天井から水が漏れてきたとか、鍵を無くして部屋に入れないとか、家にまつわる困り事を解決するのがこの窓口の役目だ。部屋を借りる時、火災保険と一緒に「安心◯◯サービス」みたいな名前の、イマイチ使い所のわからないふんわりとしたサービスに加入させられた記憶はないだろうか。そのサービスを実際に提供するのが僕の仕事である。そんなもの記憶に無いという人も、そのほとんどは不動産会社からロクな説明も受けずほぼ自動